楽しいね ~2時間目~
初登場キャラってみなさんどうやって作ってるんですかね?みんな魅力的ですごいと思います。
家から学校まではさして遠くない。とは言っても20分はかかる。だけど今日は不思議と時間が早く感じた。それは伊月と話しながら来たからかなのかは、分からない。そんな柄でもないことを思った時に伊月は不意に聞いてきた。
伊「ねぇちょっと聞きたいことがあるんだけどさ?赫夜くんって異能は持ってないの?もし持ってるなら…」
赫「持ってない。持ってても普通は教えねぇよ。」
彼女の言葉を遮るように言った。彼女が何を言おうとしたのかは分からないがとにかく言いたくなかった。
伊「ふーん。その反応的に持ってはいるんだねぇ。まっ!言いたくないなら別にいいけどね。あ、そういえば今日戦闘の実践授業あるらしいよ!」
こいつはいつも話題が急に変わる
赫「へー…先生の話全く聞いてないから知らなかった…まぁ体調が良かったら参加するよ。」
伊「そう言っていっつもズル休みするじゃん!」
赫「別にズル休みしてる訳じゃないんだけどな…」
そう言って談笑の時間は教室に入ることで幕を閉じた。
とは言ってもどうせ近くの同級生と話すのが高校生だ。
?「よう!今日は朝から五堂さんとおしゃべりかよぉ!羨ましいやつめー!」
こいつは 間宮 晴樹いわゆる幼馴染に当たる存在だ。
赫「あいつ家の前に立っててさ…変な噂立つからやめてほしかった…」
晴「別に五堂さんとそういう噂になるならいいだろ!」
赫「お、おう…」
すると晴樹は真面目な顔になり聞いてきた。
晴「なぁ今日の実践授業は受けるのか?受けるならもう一度保険室の先生に確認してもらったほうがいいと思うぞ?」
晴樹は俺の異能について知ってる数少ない人物の一人だ。ちゃんと秘密にしてくれてる辺りやっぱり晴樹は信頼に値する友人だと思う。
赫「あぁ…一応確認はしてみる。ま、受ける気はあんまないけどな。」
晴「そうか…まぁ無理はすんなよ。」
赫「ありがとな。」
そう言い終えるとちょうどチャイムが鳴った。それと同時に教室に先生が入ってきた。
担任「ほら、席につけー。朝のホームルーム初めるぞー。」
そんな言葉を尻目に俺は窓の外を見た。晴れていたはずの空に雲がかかり始めた。まるでこれから起こることを心配するかのように……
赫「なんて…考え過ぎか…」
実践授業1時間前
晴「もうそろそろ保険室行ってきたらどうだ?」
赫「そうだな。じゃあ行ってくるわ。」
うちの保健室は少し特殊だ。他の学校ではせいぜい能力のケアまでしかしてくれない。それに対してうちの保健室はなんと、異能についても診てくれる。俺にとって大助かりである。
伊「ねぇどこ行くの?」
俺はびっくりして変な声が出てしまった。
赫「うっ!あ…なんだ伊月か…どこって保健室だよ。」
彼女は変な声が出た俺を笑いながら
伊「もしかして……また授業サボるつもりだな!!」
ドヤァとでも擬音が付きそうなほどの顔だ。
赫「さすがにもう数回もサボって余裕がないんだよ。今日は受けるつもりだよ。」
本心だ。なにせ成績が危ない。そう答えると満足そうに「ふーん」とだけ言って伊月は教室に帰っていった。
赫「はぁ…気を取り直して保健室行くか。」
やっとのことで保健室についたときには授業5分前だ。急いで先生に確認してもらわなければ。
赫「失礼しまーす。先生今日のバイタルチェックお願いしまーす。」
先生「ハイハイ。じゃあそこに座ってね。」
この先生は 姫柊 結先生だ。人気があるらしい。
結「うーん。特に異常はないかなぁ…今日変わったこととかある?」
赫「特にないですね。強いて言えば今日は夢を見たときに気持ち悪くなりませんでした。」
結「もしかしたら異能が適合してきたのかもね。うん!今日の実践授業を受けることを許可します!頑張ってね!」
赫「無理しない程度にやりますね。」
この時にはもう授業開始1分前だった。
赫「やばい!国語の先生は意外と厳しいんだよな。」
結「うん。急いで戻りなさい。怪我はしないようにね?」
赫「はい!今日はありがとうございました!」
そう言って急いで戻ったが結局間に合わず国語の先生に怒られたのは言うまでもない。
キャラ紹介
間宮 晴樹
能力 豪腕 異能 無し
豪腕→一時的に腕力を強化するの
考察
赫夜の幼馴染であり良き理解者。面倒みが良いため一部からは兄貴と呼ばれている。
姫柊 結
能力 観察眼 異能 天使
観察眼→物体もしくは生体において異常をきたす部分を瞬時に見抜くことができる。特技が能力に反映された例であり、他にこの能力を持つ者はいない。
天使→異能を使い患部に瞬時に適切な処置を行ったことが確認されている。このことから治療に置ける異能だと推測される。
考察
謎が多い女性である。それと同時にその謎が人気を呼ぶ鍵となっているのではと推測される。