ダークヒーローはじめました!~3時間目~
先日は投稿できなくてすいませんでした!
雪希に言われるがままに付いていくと長い、あまりにも長すぎる路地裏を歩いていた。
赫「……なぁこれどこまで歩いてるんだ?というかこんなに長い裏道なんてこの街には無かったと思うんだが?」
雪「まぁまぁ!気長に歩いてよ!これねー初めて私の秘密基地に行くとき絶対にこの長い道を歩かなきゃいけないから大変なんだよねー。」
そういえばここら辺ではありえないくらい長い路地裏が存在するって言う七不思議があるらしい。……原因発見しちゃいました。
雪「あ!ここを曲がれば付く……イタっ!間違えた……。もう一個先の曲がり角を曲がれば付くよ!」
赫「いや、一回道を間違えかけたやつに言われても説得力が……。」
そう思っていた矢先、目の前にはありえない光景が広がっていた。
赫「なんだ……これ……。」
そこには今までなんで気づかなかったのか分からないくらい大きな建物が建っていた。
雪「ここが!私の!秘密基地!というか所属している組織!アトランティスだよ!」
赫「……(唖然)ハッ!えっと、こんな大きな建物気付かないほうがおかしいと思うんだが……?」
雪「あーね!私も最初は思った!まぁそこら辺は所長から聞いてね!」
スタスタ歩いて行ってしまう。俺の周りの女子はみんなこうなのか……。
雪「付いたよ!ここが所長室!さ!入ろ!」
俺は咄嗟に手を掴む。
雪「どうした?いきなりラブラブしたくなったの!?」
赫「違います。なんでいきなり所長に会うんだよ!色々セキュリティガバガバすぎるだろ!」
雪「そう?あの路地裏って一回でも道間違えると元の場所に戻るようになってるから大丈夫だと思うけどなー。」
赫「施設内の話なんだけど?」
雪「知らなーい。私の管轄じゃないしー。それよりれ早く会おうよ!」
ちょっと待って!なんて言えずに彼女はドアを力強く開け放った。
雪「失礼しまーす!私の相棒連れてきましたー!」
所長「おー。望月くんか。やっとバディを連れてきたのかい?………なるほど。君は噂の殺人鬼くんかな?」
赫「……!ご存知なんですね。」
所長「もちろんだとも。君とは少し話がしたいんだが……。」
雪「なるほど?私に外にでろと言うことですね?仕方ないなー。じゃ!赫夜くん!外で待ってるね!」
小さい声で「頑張って!」と、言ってくれた。そこら辺は普通にかわいいんだけどな……。
所長「……ではまずは、自己紹介からしよう。私は 海楼 那由多。ここの所長をしている。」
赫「えっと……霧野赫夜です。よろしくお願いします。」
那「まぁ、私は君を歓迎しようと思っているんだがね。君、疑問に思っていることがあるんじゃないかい?」
赫「……こんなに大きな施設があるなら気付かないほうがおかしいって思ってました。」
那「やはりか!みんなそれを疑問に思うんだよ!あれは私の異能の力なんだ。」
赫「………!そんな広範囲で強力な異能が本当に存在するんですか?」
那「まぁ異能よりも特別な物でね。これは能力と異能が合体したものなんだ。」
どういうことなんだ?能力と異能が合体?は?こいつはなにを言ってるんだ?
那「元々は能力の広域化と、異能の隠蔽で別々だったんだ。なのに、いつの日かこれらは同一の物となっていたんだ。」
赫夜「は?いや、待ってください。もしそんなことがありえるなら報道されているはずです!」
那「異能の所有者は2割だ。見つかっていない症状があっても普通だろう。」
赫「まぁ……そうですけど……。」
那「それに君も私と同じ状況に陥っているぞ?もし、私の言ってることが嘘だと思うなら後で望月くんに診てもらえばいい。」
俺は唖然としていた。
那「最後に君に聞いておきたいことがある。もしも君がこの組織に所属するなら、私の実験、検証に付き合ってもらうことになる。それでもいいかな?」
赫「はい。もちろんです。俺だって知りたいっていう好奇心があるので、寧ろ協力させてください。と、お願いしたいくらいです。」
那「そうか!なら私達は君を歓迎しよう!ようこそアトランティスへ!そしておめでとう!今日から君はダークヒーローになる!」
ん?ダークヒーロー?そんなの聞いてないんですが?
キャラ紹介
海楼 那由多
能力 無し 異能 広域隠蔽
広域隠蔽→元々は広域化と隠蔽で別々のものだったが、急に変異したもの。名前の名付け親は望月雪希。
考察
自分自身で戦うこともできるが建物の方のアトランティスを隠しているので敷地から出ることは出来ない。そのため今は能力と異能について研究している。