ダークヒーローはじめました!~1時間目~
今回から新章突入です!
これからも頑張っていくのでよろしくお願いします!
病院って独特な匂いしますよね。
「さぁ!一緒にダークヒーローになろう!今日から私が君の相棒だ!よろしく!運命の人もとい赫夜くん!」
まさかこんなことになるとは思っていなかった。そうだ、俺の人生がさらに大きく変わるとは、まだ学校についた時は思っていなかった。
今日も教室に入ると真っ先に話しかけてくるのは晴樹だ。
晴「よ!今日は五堂さんと一緒じゃないんだな?」
赫「あいつなら昨日の事件で怪我して入院してるよ。明後日には来るんじゃないか?」
晴「そうか……でも!その感じだとたいした怪我じゃないんだな。よかった…。」
ガラララッ いつもより早く先生が教室に入ってきた。
先生「ちょっと早いが席につけー!今日は転校生がこのクラスに入ってくるぞ!」
赫「この時期に引っ越しって珍しいな。」
晴「まぁ親の用事なんだろ。」
先生「じゃあ、入ってこーい。」
先生の合図に合わせて入ってきたのは、とてつもない美少女だった。透き通るような白い肌。まるで雪を連想させるような綺麗な白い髪。恐らくだがクラス中の視線が彼女に注がれた。
?「私の名前は 望月 雪希です。変な時期の転校ですが、みんなと仲良くできたらと思ってます。どうぞよろしくお願いしますね。」
はい。これは男子受けのいいちょうど清楚系だ。うん。俺もドキッとした。
先生「みんな仲良くするように。それじゃあ、窓際の一番後ろの席に座ってくれ。」
雪「はい。先生。」
窓際の一番後ろ?………俺の横の席じゃん。
ふわっと隣に座った彼女は、俺の方を見て静かに話しかけた。
雪「よろしくね。運命の人。」
赫「え?今……。」
望月さんはフフフッと、笑っていた。色々聞きたいことはあったけど授業が始まってしまった。
5時間目が終わって晴樹とトイレから帰ってきたときのこと、いきなり望月さんが走ってきて、メモだけ渡してどこかに行ってしまった。まぁ隣の席だけど。
晴「おうおう!赫夜くんはおモテになりますねぇ!」
赫「うるさいなぁ。それとうざいぞ。」
メモには
[今日、屋上に来てください。あなたに大切なお話があります!]
…………え?告白?いや、まさかそんなわけないか…ないよな?
モヤモヤしたまま放課後を迎えた。ちゃんと屋上へ行くことにした。ほんの少しの期待を持ちながら。
屋上
屋上に繋がるドアを開けてみた。眩しい夕日で一瞬目が見えなくなる。
ガチャリとドアの鍵が締まる。後ろを振り返ると望月さんがいた。
雪「君さ!昨日の大量殺人の犯人でしょ?」
俺は表情を崩さない。
赫「望月さんって意外と変な人なんだね。いい友達になれそう。」
雪「隠さないでいいのに…。私の異能は名探偵!あなたのことはお見通しだよ!」
赫「………望みはなんだ?もしかしたら今この瞬間にも俺は、君を殺す可能性があるのになぜ呼んだ?」
雪「大丈夫!君は私を殺さないよ!」
赫「どこからその自信が…」
俺が言葉を言いきる前に若干食い気味で目の前の少女は言った。
雪「私の望みはただ一つ!運命の人!私の彼氏になって!
赫「は?」
意味が分かりません。
キャラ紹介
望月 雪希
能力 過去視 異能 名探偵
過去視→1日以内の出来事を見ることができる。
名探偵→ありとあらゆる真実を見抜くことができる。この異能の前に嘘は通じない。
考察
何故か赫夜のことを運命の人と呼ぶ。容姿端麗で転校当初から大人気。