最後に気づいた愛
若干、若干Rつけるか迷う描写があります
奴の会社に電話を入れ、両親にも状況を話した。何故か今日に限って有給を取り、会社に奴は居なかったため、証拠を提出し然るべき処分が下ることになった。
奴からは慰謝料を貰うつもりだ。その金で生活するのは御免なので全て寄付するつもりだが、それくらいされても文句は言えないだろう。
「本人に電話をかけるか……」
数コール後、電話に出た奴はまるで予想していたかのような反応を示した
『詩音か?随分遅いじゃねぇか。退屈したぞ?』
「(は?おかしいだろ、なんでこいつが俺のこと知ってるんだよ)」
「お前は自分がやった事がどういうことがわかった上で全て行なっていたんだな?」
『その通り〜。まぁ、電話じゃなんだ、現在地送るからそこ来いよ』
「なんでわざわざお前のとこ行かなきゃならねぇんだよ。てめぇが来い」
『はぁ……素直に来れば良かったのに。これだけはやりたくなかったが……』
声のトーンが上がって電話越しでもニマニマと笑う姿が手に取るようにわかる。
『おら、愛しの詩音に助け求めろよ“明葉”』
は?なんでそこであいつが出てくるんだよ
『た、すけて、しおん。ッ!いや、辞めてッんっ!あっっ!』
喘ぎ声混じりの明葉の声は致してるとしか思えないものであった
「なんだ?テメェらまだ俺をおちょくってんのかよ?」
『おー怖い怖い。来たくないなら来ないでもいいよ?明葉は俺が貰っといてやるから』
「は?お前らが壊したから既に明葉と俺は関係無いどころかもうどうでもいいんだが」
『これだから馬鹿は何も気づかない。だから失う。うひ、そうかい、わかったよ。有り難ーく頂いておくよ』
『詩音!おねがっ…んっ……助けて!』
「(こいつらはどこまで……)」
頭に血が上った俺は何も聞かず通話を切った
『プルルルルルル……』
ブチッ
「しつけえよ!いい加減にしろ!お前ら!」
『し、詩音君?』
アイツからかかってきたのかと思って大声で叫んでしまったが
帰ってきた声は明葉の父からだった
「あ、ああ、すみません。頭に血が上ってしまってて。何でしょうか?」
『そ、そうか……そう、大変なんだ!今画像と音声を送る!』
よく分からないが声色から大変な事態なのはわかったが何が起こっているのかはわからなかった
だが送られてきた画像の数々をみて明葉は脅されていただけのように見える
可能性として明葉が捨てられたのを根に持ち、最後まで嵌めようとしてるというのも考えられなくはないが……
「……チッ、くそがッ!」
ピロンッと音が鳴り、メールが届いた
「(位置情報……)」
恐らくここにいるということだろう
「確認だ、確認しに行くだけだ。」
俺は車を飛ばし、位置情報にあった山奥の廃屋に向かった
車を少し離れたところに止め、多少遠回りに小屋の裏側へ近づく。
話し声に若干喘ぎ混じりの声が混ざって聞こえるのだがよく聞き取れない。
足元の木の枝などに気をつけてさらに慎重に近づく
「明葉、もう9発目だけどあの馬鹿は一向に来ないなぁ?」
「ん、ぐ……ぅ、う゛る゛さ゛い゛」
愉快そうに大声で笑うクソ野郎と明葉の話声が聞こえる
「ぐ……おら、10発目ぇ!」
「んんぅんんんんっ!」
そっと窓枠から中を除くと予想の少し斜め上の結果であった
致していた訳ではなく頬や腹を思いきり殴られていた
「ゲス野郎が……」
裏口のドアを蹴破りずかずかと中へ入る
「おいてめぇ……ガッ!」
頭に強い衝撃を受け気を失いそうになる、なんとか後ろを見ると隠れていた奴がいたようで金属バットを持っていた
「たっさん、コイツですかい?」
「おお、やっと来たぜ?あーきはっ!」
11発目の拳を腹部に叩き込むクソ野郎を前に意識が朦朧としているため何も出来ない
「勝又、そいつ縛って引きずってこい」
「了解っす」
「うぅ……っ」
「まずは〜…起きろ!」
冷水を頭から浴びせられぼやけていた意識が覚醒する
「ぐっ……てめぇ……」
「いい気味だなぁ」
「し、詩音……」
「いいことを教えてやるよ。こいつ……明葉はな高校の時俺や同級生中年のじじいに身体を売ってた。つまり売春してたビッチなんだよ。くふふ」
「た、たつや……それは言わないって……」
「あん?お前から言おうとしたくせに言われたら嫌だとか巫山戯るのも大概にしとけ」
売春。という言葉を聞いて頭が再び真っ白になった。
「そういうこった。諦めろ」
「(頭が割れるように痛い。くそ、仲間がいたとは……考えも無しに突撃するからだ……それに明葉が…)」
「役者も揃った事だし…勝又、そいつに猿轡つけろ」
「うっす」
「くそ、てめやめろ……んんん!」
抵抗も虚しく口に布を噛まされ口の自由奪われる
「いいか、今から俺と勝又でお前の妻…ああ、もう離婚したんだったか?ふふ、明葉を犯す。お前にはもう関係ない赤の他人だもんなぁ?あははっ」
「(なにが……何がそんなに面白い!こんなことしやがって!)」
「勝又、明葉を脱がせろ」
「よっしゃ!任せてくれっす!」
「い、いや゛……や゛めて!」
「ん゛ん゛ん゛!ん゛ん゛ん゛!!!」
「あぁ?何言ってるか全くわかんねぇよ!」
「んぐっ!」
思い切り振り抜かれた蹴りを鳩尾に貰い、呼吸が止まる
「お前は俺らに犯される明葉の様子をじっくり見てもらうからなぁ?ははは」
何時間経ったか……明葉はピクリとも動かなくなってしまった失神したか、それとも……
俺は見ていることしか出来ず涙も枯れ果てた
「あらら、窒息しちゃったよ」
「ゲロと精子が喉で詰まったかぁ」
「勝又胸踏んづけてみろ」
筋骨隆々の勝又と呼ばれた男は胸部を何度が踏みつける
「ぐっがは……ごぽっ」
「うわはぁ!きったねぇ。まぁ生き返ったしもうワンラウンド楽しみますか、うひ」
「(なんて奴らだ…あんなになってるのにまだ…)」
それからも明葉への性的な暴行は続けられ、挙句の果てに胸や陰核にピアスを開けられたりと痛みと窒息による苦しみにより明葉は今度こそピクリとも動かなくなってしまった
「壊れちったか……まぁいいか」
「ふぅ、一生分出したっす」
「(くそ……てめぇら……絶対ぶっ殺す……!)」
「さて、そこのボロ雑巾も殺しちまおうか」
「わかりやした」
髪の毛を捕まれ無理やり立たされると顔面に拳を貰った
「俺これ終わったら海外に逃亡する予定なんだわ。あはは、だからもう俺を裁ける奴はいない。お前もここで死ね」
2人から殴る蹴るの暴行を受け、歯も全て抜かれ爪も剥がされこの世のものとは思えない苦痛を見に受け続け、気絶することも許されないまま数時間
息も絶え絶えに潰れかけた喉をなんとか行使し言葉を捻り出す
「て、めぇ……らは、ぜってぇ、許さ……ねぇ……地獄に、落ちや、がれ」
「あははははは!許さない?許すも許さないも強者の特権!お前にそんなに権利はねぇよ!ばぁか!ははははは」
「たっさん、そろそろ疲れたっす。」
「そうだな。お前は生き埋めにしてやるよ。安心しろ、明葉とは一緒の穴に埋めてやるからよォ!俺たちの精子と明葉のゲロでドロドロの死体をなぁ!あははははは」
その言葉通りでかい穴の中に投げ込まれ、明葉だった物を上に投げつけてくる
「じゃあな。ははははは」
上から土を被せられ重みで体の傷や骨折箇所が軋む
「明、葉… …」
ちょうど顔の前に少しだけスペースが出来ており、向かい側に明葉の顔が見える。最後の最後で衝撃の事実を知ったが……もう遅い……
「ごめん、な明葉。お前を……信じて、いれば……」
「勝又、準備は整ったか?」
「大丈夫っす」
さきのふたりはあるコネを使いプライベートジェット機で海外に逃亡をした
「にしてもたのしかったっすね」
「ああ、実に愉快だ。向こうなら絶対に捕まらないし俺らの人生は既に約束された物になった。あはははははは。本当に気分がいい!」
その時機内が赤く染まり警告音が響いた
「なんだ!?」
『緊急事態です!エンジン部分にトラブルが発生!爆発……もしくは……墜落します……』
「は?なんだそれは!くそ!こんな所で……俺は……!」
その日日本海上空でプライベートジェット機が爆発し、海に墜落、機体は深海奥深くまで落ちていってしまい、姿を消し乗組員や乗客の生死は確認出来ず、というニュースが報道された
8/12改定
売春してた設定のところの会話を入れました