痛い、痛い、痛い、プライドと心が痛いです
はい、負け戦のあとの言い訳と愚痴です
( T_T)\(^-^ )
あーもう! 思い出すのも嫌! 普段の自分がいかに非力で頼りない存在なのかこれでもかってくらいに思い知らせてくれた一件だったわ。
壊しも壊したり、腕をもぎり、喉笛を潰して、最後は壁に叩きつけられてそのまま窓の外にサヨウナラ――
後から分解した時にわかったんだけど、メイン動力装置も大きな破損を受けていていつ停止してもおかしくない状況だった。さらには予備のバックアップ系統の動力ラインも停止状態。体の中に蓄えてあった最終予備電源、それが枯渇すればいつ〝死んでも〟おかしくなかったってわけ。
私たちはアンドロイドだから痛覚は何時でもシャットアウトできるの。だから痛いという感覚は正直全くないのよ。
でもあのジュリアという人に襲われていた時の無力感や恐ろしさは今でもリアルに思い出せる。そして、自分では全く歯が立たないと言う絶望感。あの時の思いは今でも私の中に残っている。
だからこそ思うの〝もっと強くなりたい〟って――
だってそうでしょ? そうじゃなければ誰も守れないじゃない! 大石さんや兄さんたちからは焦りすぎだって言われたけど、でも自分をもっと成長させたいと言う思いは心の片隅に持っていても決して無駄じゃないと思う。
私がこの時に犯していた一番大きなミスは、敵の正体をすぐに見抜けなかったこと、確実な退避方法を他のSPの人たちと十分に検討していなかったこと。そして何より、マリオネット・ディンキーの配下であるマリオネットたちが既に建物の中に侵入している可能性を見落としてしまっていたということ。
その時すでに私を襲ったジュリアの他に残る全てのマリオネットたちは潜入と潜伏を終えていたのよ。
避けるべき危機はついに回避しきれなかった。
私のその時のダメージは負うべくして負ったもの。
私はあまりにも高い代償を払うことになったの。