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えげつないお兄ちゃんと、悔しかったこと

フィールの愚痴です

 ここから先、私とディアリオ兄さん(以下、ディ兄ィとするね)は、逃走するトレーラーをなんとか停めようと必死で追いすがった。その結果あと一歩のところまで追い込んだのだが、敵はトレーラーをハイウェイの外にわざと落としすぐそばの東京湾へと落としトレーラーが水中に沈むのとすぐに逃走、跡形もなく消え失せてしまった。

 まあ、ハイウェイの路上で止めきれなかった段階で言い訳は一切通用しないんだけどね~~

 案の定、ディ兄は民間のトレーラーを無断で使ったことが問題視され査問委員会でこっぴどく絞り上げられることになった。しばらく凹んでたけどあの人はそういうタマじゃないので折に触れてまた似たようなことをしでかすだろう。

(今までにも何度もやってるんだよ!)

 ディ兄ィのことをセン兄ィ(センチュリー兄さんのこと)は「えげつないくらいの裏工作」と言っていた。

 うん、私もそれは間違いないと思う(笑)


 それにしても――本当に悔しかった!

 何故って?

 そりゃそうでしょうよ! 自分の持ってるスキルがまるっきり通用しないんだもん!

 私の持ってる固有スキルは飛行能力の他に、電磁波のコントロールと、炭素原子による単分子ワイヤー、それとダイヤモンドセラミックスを使った高精度の単分子ナイフがあるんだけどさ………

 笑っちゃうくらい見事に全部躱されました。うん、ぐうの音も出ない。それは話した通り。

 だって! 電磁波に電磁波で来られたらどうしようもないじゃん! 出力の強い方が押し勝つに決まってるし!

 単分子ワイヤーは炭素原子で熱に弱いし、単分子ナイフも綺麗にかわされた。トレーラーを遠隔コントロールして操縦していたみたいなので相当腕の立つやつが仲間にいたんだと思う。

 トレーラーの操縦の方は仕方ないにしても、電磁波とナイフとワイヤーの件はめちゃくちゃ悔しかった!

 だからね、実家(あ、私が普段寝起きしている第二科警研のことね)に帰って私を作ってくれた技術者の布平さん達にものすごく悔しかったと泣きついておいた(私だって泣き落としくらい使うよ)

 でもやっぱり生みの親だね。ちゃんと私の気持ちわかってくれた。そしてこの事は後で私を助けてくれることになるの。

 ありがとう、お母さん!

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