第62話 敵にしてはいけない味方
結論。幸輝君は敵に回してはいけない存在です!
幸輝君はいまだ涙ぐむ魅香ちゃんの頭を後ろから撫でながら魅香ちゃんに虐殺の光景を見せている。
「ほぉら。魅香を虐めた奴らみーんな死体になってるよ」
と、言いながら。
3mはある巨大な妖怪の足を5m程のBWが蹴り飛ばし、倒れたところをこれでもかという程銃弾を浴びせる。
死体になっても撃つのを止めない。
足が吹き飛び、這ってでも逃げる餓鬼をゆっくりと追いかけ銃殺するロボット兵。
わざわざ嫌がる餓鬼達を無理やり引っ張ってきて、一列に並べて首を切断するロボット兵達。
わざと逃げ道を作り、そこを通った餓鬼達を空中から舞い降り、進路を阻み絶望を与える輸送機。
上半身がミサイルポットになっているロボット達が一斉に小型のミサイルを発射し、空中の敵達を撃ち落としている。
森から出てくる敵に対しては一列に並んだロボット兵達が一斉に銃を撃ち、森からの軍勢を止めている。
「幸輝…忝ない」
魅香ちゃんはそんな光景を見た後、顔を赤くして幸輝君に抱きついた。
そこ!惚れ直すところじゃないよ!目の前に広がる光景はそんな場面じゃないよ!?
俺とレイーヌもくっついているがムードもへったくれもあったものじゃない。ただお互いに(必要ないかもしれないが)背中を合わせて幸輝君と魅香ちゃんに妖怪が近付かないように警戒しているだけだ。
警戒しているが、周りには妖怪の死体だらけ。近くで動いているのは俺達人間かロボット兵だけだった。
まったく…。こんな虐殺を見せられてはどちらが悪者かわからない。
「むもも?」
へ?
「うわ!?なんだこいつは!」
俺は目の前に現れた紫色のドロドロした大柄な三つ目の人型物体に驚く。
なんか黒色の和服を着ている。
上は何も着ておらず。下だけ履いている。なんて言ったっけあれ、…あ、袴だ。
「あ、オーヴェンス様。この方は味方の妖怪さんです」
レイーヌが紫の物体に気付き説明をしてくれた。
「え?味方なの?」
「はい。オーヴェンス様達に来ていただけるまで守ってもらいました。『むもも』さんといいます」
マジか!見た目完全悪役だが、味方であれば心強い…かもしれない。
「そうだったのか…。それはありがとう。二人を守っていただいたこと感謝する」
「むもも!」
むももと呼ばれた妖怪は俺の礼に深く頷き喜んでいるようだ。
え?この妖怪もしかして「むもも」としか話せないの??コミュニケーションとかどうするんだろう。
「くそぅ!離せ!離さないと俺の親分が黙ってないぞ!」
ん?遠くからなんか俺達とは別の声が聞こえる。また味方の妖怪か?
「あ!あれは!?」
レイーヌが俺から離れて臨戦態勢を取る。
なんだ?あの茶色いカッパみたいなのは。
茶色カッパは体格の良いロボット達に押さえつけられながらこちらへ向かって歩いてきた。
「オーヴェンス様!あれは敵です!今周りで死んでいっている妖怪達の指揮官です!」
「なんだと!?」
レイーヌの言葉で、俺も銃を構える。
しかし、俺の警戒に対して幸輝君は余裕そうな感じで、
「やぁ。君が魅香を虐めてくれた大将さんかな?」
と、笑顔でそう茶カッパに聞いた。
「な!?ま、まさかお前はここにいる人形達の親玉か!?」
茶カッパは目を見開いて驚いていた。
「いや、奥のお前か!」
今度は俺の方を睨みながら言ってきた。
「ううん。違うよ。僕がここにいるロボット兵さん達を出したんだ」
幸輝くんはそう得意げな表情で言った。
「ば、馬鹿な!?こんなに一度にこんなに沢山式神を操るなんて…それを人間の子供が!?」
幸輝君の言葉を聞いた茶カッパは再び驚いている。まぁ、そういう反応になるのは当然かもしれないね。
「それよりも、僕の質問に答えてよ。ここに居る女の子を虐めたのは君なのかな?」
再度幸輝君は質問をする。
「はっ!そうだよ!こんな所にノコノコとやってきたんだ!襲うに決まっているだろ」
あ、茶カッパは逆ギレをしやがった。
「…ふーん」
パシュ!
あ、幸輝君。何も躊躇わずに茶カッパの脚をビームで撃った。
ってか、今指先からビームが出たぞ!なにその技!?
「へ?…ぎゃぁあああ!お、俺の足!?」
一瞬何が起きたかわからなかった茶カッパは自分の足に穴ができている事に驚き叫ぶ。
「な、なにしやがる!ちゃんと質問に答えたじゃねぇか!」
茶カッパはそう抗議したが、幸輝君は何食わぬ顔をして、
「え?だって、魅香を襲ったんでしょ?それに答えたらて撃たないって言ってないし、それに答えも頭にきちゃう話だったし」
暴君である。
いや、暴君なのか?
「魅香ぁ。こいつ僕が殺しちゃっていい?魅香が殺す?」
と、幸輝君は物騒な選択を魅香ちゃんに相談する。
魅香ちゃんは幸輝君から離れ、茶カッパに少し近付く。
「おホン!いや。こいつの上に誰かいるみたいだ。そいつの事を聞き出して父上に引き渡そう」
そう魅香ちゃんが言った。どうやら魅香ちゃんは正常に戻ったらしい。
そうだね。それが正しいね。あれ?なんで幸輝君は上空を見ているの?もう輸送機と空中戦用のロボット兵しかいないよ?
「そっちの上じゃない!こいつの他にボスがいるんだ!」
と、魅香ちゃんは訂正する。
あ、なるほど。幸輝君は勘違いしていたのか。
ははっ。勘違いして照れてる。可愛いな…じゃねーよ。この周りに広がる地獄絵図を描いた本人にそんな感情今は抱けない。
「とにかく、早く輝明さんと鬼一郎さんに連絡を取ろう。方法はあるんだっけ?」
俺はこれ以上幸輝君の心が闇に染まらないように別の事に集中させようとした。
「あ、大丈夫ですよ前田先生!もう連絡してありますから。この場所に居るって」
と、幸輝君は答えた。
ありゃ。連絡を取るどころか場所まで伝えたのか?
「もうすぐ来てくれるかと思いますよ!」
と、幸輝君は言った。
「う…ん。そうか、ありがとう!」
すでに俺がすることは無いようだ。
ドガン!
ガシャン!
バリン!
「「「「「!?」」」」
いきなり上空から爆発音が聞こえた。
「むもも!?」
むももという妖怪も驚いた感じで空を見上げている。
「な、何だあれは…」
俺はそう声を漏らした。
上空にいたのは巨大な顔であった。
顔の周りには煙が纏わり、空中に浮いている。
空中に浮く駆逐艦と同じサイズだ…。
先程の爆発は、どうやらやられた輸送機やロボット兵だったようだ。
「岩剛。貴様、何をやっている…?」
と、その巨大生首が言葉を話した。
「親分!?」
茶カッパは嬉しそうにその巨大生首を見ながら言った。
あいつがこいつのボスか…。
「すみません!人間達に捕まってしまいました!」
と、茶カッパ…岩剛というらしい妖怪が言った。すると、
「なに?ふん。下賎な人間どもめ。少し力をつけたからといって調子に乗るな!」
巨大生首は激昂し、口から青色の炎を少し離れた駆逐艦へ向かって撃ち出す。
ドバン!
駆逐艦の周りで一瞬青白いエネルギー体が見えたが、青色の炎はそれを貫通し、駆逐艦を炎で覆った。
おそらくシールドをすり抜けたのだろう。
ドガン!!
なんと青い炎に包まれた駆逐艦はすぐに爆発してしまった。
嘘だろ…。
「チッ」
幸輝君は小さく舌打ちし片手を上空へ向ける。すると、
パシュン!パシュン!パシュン!
と、駆逐艦より10倍も大型の艦影が3つも姿を現す。
戦艦だぁ…。
「「え?」」
巨大生首と岩剛は間抜けな表情でその戦艦達を見ていた。
「おしおきだよ」
幸輝がそう言ったあと、手を振り下ろして合図をすると、1隻の戦艦から巨大なビーム砲が放たれた。
「ギィヤァァアァァァアアアアアアア!!!??」
巨大生首は断末魔を上げて極太ビームの中へと包まれた。
なんで3隻も戦艦出したの?1隻だけで効果があるみたいだけど…。
ゴトッ。
あ、何かが落ちてきた。
ゲッ!巨大生首じゃないか!
ん?心なしか小さくなっているってか、明らかに小さくなっているな…。戦艦のビーム砲を喰らう前は駆逐艦サイズだったが、今は2m位になってる。
「ぐ…おぉ…」
生首は苦痛の表情を浮かべながら唸っている。
「お、親分!」
岩剛は小さくなった生首に対して声をかけた。
「あれ~?たった30%のエネルギーで撃ったのに、すごく小さくなっちゃったねぇ。もう終わり?」
クスクスと笑いながら幸輝君は生首に近付く。
「グ…お、おのれぇぇ…この程度の傷…すぐに回復してやるわ!」
生首は幸輝君を睨みながらそう言った。
幸輝君は尚も近づいて行っているが、そろそろ危ないから止めたほうがいいかな?
…!?
あ!やっぱり大丈夫そうだ。
「へぇ。この程度ならすぐに回復するんだ。もしかして不死身ってやつ?」
と、生首の後ろにいる人物がそう声をかける。
「あぁ!その通りだ。人間如きの攻撃じゃぁこの私を倒すことなど不可能!」
明らかにハッタリだろうそれ。
「…ん?」
と、眉を動かし違和感を表す生首。気づいたようだね。君の後ろにいる"人物達"に。
「な!?なぜここに人間がこんなにも…そ、それに紀崎の妖怪兵!?」
と、生首が驚いている。
生首の横には輝明さん。そして、鬼一郎さんと黒い甲冑姿の兵達が居た。顔立ちは明らかに人間ではない。
槍を持った歩兵や甲冑姿の兵士達は馬に跨った者もいる。
ちなみに先程声をかけたのは輝明さんである。
「やぁ。僕の息子と遊んでくれたようで…」
と、輝明さんは邪悪な笑顔で生首に語りかける。
あの笑顔…あぁ、やっぱり幸輝君とは親子なんだなぁ。
「な!?た、確かにあの小僧と同じ気配が…いや待てよ?この気配昔どこかで…。あぁあああ!!?」
生首は何かに気付いたようだ。
「おや?もしかしてもうバレちゃったかな?」
輝明さんはおどけた感じでそう言った。
「ま、まさかお前は…お前らは天音の子孫!?」
「せいかーい!」
そう言ってパチパチと手を叩く輝明さん。
「お父さーん。そいつ戦艦のビーム効かないんだって!もう一度撃っていい?」
「や、止めてくれぇぇえ!」
幸輝君の提案に悲痛な声で懇願する生首。
「そうなるとあの娘は紀崎の子か!?クッソウ!チクショウ!もう少しで人間界で暴れられるはずだったのに!」
生首はそう悔しがっている。
「ふふふ。どうやら君は力を思いっきり出してみたいようだね。そんな君にピッタリな仕事があるよ?」
輝明ニヤニヤとしながらそう言った。
「な、何を言っているんだ?」
生首は恐る恐る聞く。すると輝明さんはここぞとばかりに笑顔を作り、
「そ・れ・は発電所だぁ~。君の強力な再生エネルギーを利用して僕達人間の電気を作ってもらおう!」
と、言った。輝明さんは非常に嬉しそうだ。
発電所ってなんだろう。いや、発電所自体は分かるけど、妖怪をどうやって発電所に利用するんだろう。あれかな?ハムスターみたいにグルグルと回るあの道具みたいな物で発電させるのかな?
「こいつを連れて行け!」
鬼一郎さんは後ろにいる兵士たちにそう命令していた。
「や、やめろぉぉぉぉおお~~~」
生首は転がされながら何処かへ連れて行かれ、岩剛とか呼ばれた妖怪も手錠をかけられ輸送機に乗せられ飛び立っていった。
終わった…。
「魅香!」
鬼一郎さんは輸送機が飛び立つのを見送った後、自分の娘である魅香ちゃんを厳しい口調で呼ぶ。
魅香ちゃんはショボンとしながら鬼一郎さんのそばに行く。
え?怒られちゃうの?
と、思っていたが、
「すまなかった。怖い目に遭わせてしまったな…」
と、鬼一郎さんは魅香ちゃんを抱きしめた。
「今回我々が仕掛けの修復を遅らせた事が原因だ。ただ、魅香。不用意に近づいたのは拙かったぞ!」
と、鬼一郎さんはちょっと怒りながら言った。
「ごめんなさい…」
魅香ちゃんは尚もショボンとしながらも若干嬉しそうだ。
一方清堂家は、
「いや~。お疲れ様、幸輝」
「うん。お父さん来てくれてありがとう!」
「はっはっは。なんのなんの」
「でも、お父さん。多分沢山ロボット兵出しちゃった…」
「はっはっは。大丈夫大丈夫。前回の場合は拙かったけど、今回の場合は大丈夫だよ!」
「本当?良かった!」
と、いつものように明るく雑談をしている。
ここだけの場面を見れば穏やかな家族なんだけどなぁ…。
輝明さんは鬼一郎さんのように心配して抱きしめたりしないのか?もしかして、ロボット兵達がいるからって安心していたのだろうか…。
「前田殿!神崎殿!今回はありがとう。そして巻き込んですまなかった」
と、鬼一郎さんが声をかけてきた。
「あ、いえ。大丈夫ですよ」
「はい。私も怪我一つ無かったので…」
俺とレイーヌはそう言って返す。
「いや~。本当にありがとう。君達が家庭教師をしてくれていて本当に良かったよ」
と、輝明さんはそう嬉しそうに言ったが、それって家庭教師の域を超えていませんか?
「とりあず早いところ撤収しよう!」
「そうですね。そろそろ暗くなってくる頃でしょうし」
輝明さんの提案にそう俺は言いつつ、違和感を感じる。
「あれ?そういえばまだ夕暮れ?」
俺がそう呟くと、
「あぁ。ここの日の時間夕暮れで固定されているんだよ。多分あの首だけ妖怪の能力」
と、輝明さんが説明してくれた。
「そ、そうなんですか…」
すごい能力じゃね?それ。
「まぁ、今日は神崎ホテルに泊まっていってよ。もうすでに前田君のご家族にも連絡してあるし」
「え?そうなんですか??」
「うん。君の声を使って前田家に電話させてもらったよ」
「そ、そうですか」
もういろいろツッコムのはよそう…。
「さて、夕飯を食べつつ君達に説明をしようかな…」
俺達はその後、この妖怪界から出た。
外は既に暗くなっており、輝明さんが言う通り人間界とあの妖怪界の時間の進みが違うということが認識できた。
そして俺達は今、初めて来る大きな日本家屋に居る。
ここは『一ノ瀬家』の屋敷らしい。
今日は俺とレイーヌも含めここで遅めの夕飯を食べることになった。
夕食を食べるメンバーは俺、レイーヌ、清堂親子、紀崎親子の他にもう一人見知った人物が居た。
その人物とは、『一ノ瀬家 現当主 一ノ瀬 重松』さんだ。
「皆無事で良かった。まさか亀裂を利用してこちら側に侵攻しようとしていた妖怪の軍勢がいるとは思わんかったわ」
と、一ノ瀬さんは言った。
「スレード隊のお二人もすまなんだなぁ」
「あ、いえ。我々は大丈夫でしたので」
今日何度目かわからない謝罪を頂く。
「では、食事をしながら今回の事を二人に説明しようかな」
輝明さんは食事をしながら今回の出来事の内容を説明してくれた。
事の発端はカトリーヌが地球へ降り立った事から始まった。
地球にはヴァルカ軍から人々を守るため、とある仕掛けをしていたそうだ。
それは地球へヴァルカ軍関係者が攻めてきたり降り立った場合、地球の神々、悪魔、妖怪等が一斉にヴァルカ軍を撃退するべく動くという仕掛けだ。
その仕掛けは特殊な術式で、それを構築したのは輝明さんや幸輝君のご先祖様『天音姫』とのことらしい。
天音姫が交渉、時には暴りょ…ゴホン。お願いをして地球の為に一致団結してもらったらしい。
天音姫の活躍により地球の危機になった場合のみ発動する術が完成した。
まぁ、神々、悪魔、妖怪等どの勢力も地球が破壊されたら困るらしい。当然か…。
そんなわけで地球は守りの手段を得ることができ、この前カトリーヌが地球へ降り立った際にはちゃんと発動したらしい。
だからあの時神だの悪魔だのが来たって言っていたんだな。
しかし、ちょっとした問題がカトリーヌを撃退した後発覚する。
悪魔や妖怪等が出てきた穴が修復されずに僅かに残ってしまったところがあったらし。これが一ノ瀬さんが言っていた『亀裂』とのこと。
その原因となったのはあの羽射刃暗や小岸元議員が起こしたテロにが原因だったらしい。
本来は自然修復されるはずだったが、どうやらあのテロで負のエネルギーがこの音熊市に溜まってしまい悪魔や妖怪が出入りする穴を留めてしまったようだ。
五頭家は今後こういう事が起こらないように術式を見直す他、この市の負のエネルギーを浄化するらしい。
ちなみにあの人間界へ攻め込もうとしていた妖怪達はしっかりとおしおきされるようだ。
説明をある程度聞いた後、ちょっと質問をしてみた。
輝明さんも幸輝君と同じことができるか。だ。
輝明さんは規模は小さくなるができると言い、ただし今日のように妖怪界でないとああいうことはできないらしい。場所の制限に関しては幸輝君も同じことだ。
例えばリール連邦でカトリーヌが襲撃してきた際、ロボット兵は出すことができなかったらしい。どうやら法律に違反してしまうとの事だった。
宇宙連邦等の街中でロボット兵を出すのは軍事行動になってしまう。許可もなく、連邦軍でもない輝明さんがそれをやるのは問題だったためリール連邦では銃を出すことで精一杯だった。との話だ。
ならば銃を持って撃ちまくるのは法律上良かったのだろうか…?
まぁ、そんな事で俺達の疑問は一応解決し、残り二日間幸輝君と魅香ちゃんの家庭教師を続けた。
残りの二日間はいたって平和であったことは救いである。
ちなみに今日のバイト代は10倍だった。危険手当も含まれているらしい。謝罪の意味も込めての金額かな?
理由はともあれ、やったね!大金が手に入った!
そして、夏休みも終わりとなった。
高校生活最後の夏は強烈な思い出を残し、他の人では絶対に味わうことができないものとなった。
不良集団を返り討ちにしたり、街中でテロリストと戦ったり、他の惑星に行ったり、戦争に巻き込まれたり、妖怪界へ行ったり…。
俺…というか俺達スレード隊のみんなもよく生き残れたな…。
いや、一回死んでるけどさ。
そして時は経ち、俺達は新たな出会いや経験をする事となった。




