表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

安全な国

作者: YUH

「ようこそ我が国へ。私がこの国の王です」


「この国は何と言っても安全基準の高さが自慢でしてね。地震警報や津波警報、さらには火山、大雨、大気汚染など、実に十を超える警報基準を設けています。これらの警報は有事の際、国民全員が持つタブレット型の端末へ、一斉に送信されます」


「最近は近隣諸国の工業発展が著しく、その影響で有害物質を多く含む空気が風に乗って我が国へ流れておりまして、大変問題視されております」


「そこで我々は、警報に重要度を表す”レベル”を設定したのです」


「例えば、比較的軽微な大気汚染に関しては、”大気汚染警報・レベル1”というふうに警報されます。神経質な方は必要な措置をとり、気にしない方は、そのままですね」


「はい、ご想像のとおり、深刻な大気汚染が確認された場合は、警報の”レベル”が上がります。最大は”5”で、それ以上の時は”非常事態宣言”がなされ、国家の危機を知らせます」




――その時国民は、どうすれば良いのですか?




「もちろん、自分の身は自分で守らねばなりません。流石に国も、そこまで面倒みきれませんよ」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ