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ROUTE  作者: 真紘
ACT.3遭難
16/16

16

本日連続投稿、最後の五話目です。ご注意ください。

 ヤマトと合流した二人は、彼の案内で機関部の階層へと降りる。

 他のフロアと違い、廊下の壁には塗装などされておらず、鉄筋やパイプがむき出しになっていて、この戦艦が金属の塊なのだと教えた。

 機関部の細い廊下は戦艦の全てに繋がっていると言っても過言ではない。

 ゆえに、細い廊下は蜘蛛の巣のように枝分かれしていて、迷いやすい。

 だが、前を歩くヤマトの足に迷いはなかった。


「お前、この船に乗ったことがあるのか?」


 たまらずラーゼが問いかけると、ヤマトは背を向けたまま鼻で笑った。


「あるわけねぇだろ。俺が研究に関わっていたのは、初期の段階だけだ」

「じゃあ、当てずっぽうに歩いているのかっ?」


 驚きのあまりラーゼは立ち止まり、後ろに続いていたイサが背中に顔をぶつけた。

 ヤマトは面倒そうに振り返り、ため息混じりに言った。


「さっき言ったろ。俺もヤマトと同じようにこの船の構造を感じて把握してるんだよ。ちゃんと目的地に向かっているから安心しろ」


「あ、そう……」と、力なくうなずくラーゼを、イサが後ろから押してさっさと進むように促す。

 ヤマトは大げさに嘆息して前を向いたが、その背中は明らかに不機嫌だった。


「しょうがないだろ、俺にはお前たちみたいな広い空間把握能力がないんだからさ……」


 ぶちぶちと文句を言うラーゼだったが、どう考えても負け惜しみでしかなかった。


「着いたぞ、ここだ」


 戦艦の中央に位置すると思われる部屋の前で、ヤマトは立ち止まった。

 二人へと振り返り、扉を開ける覚悟を問う。

 二人が緊張した面持ちでうなずくのを見てから、ヤマトは扉を開けた。


 扉の向こうに拡がったのは、たくさんの管に壁が埋まった部屋。

 床や天井さえも埋め尽くす、様々な種類のパイプは、部屋の中央に設置してあるひとつの装置に全て繋がっていた。

 何かの標本でも閉じ込めていたのか、太いガラス製の筒が一本立っていて、その上下にパイプが繋がっている。


 だが、ガラスの中は空っぽだった。


「そんな……バカなっ」


 ヤマトは小さく声をもらして、パイプだらけで足場の悪い部屋を進み、装置の前までやってくる。

 ガラスの筒に両手をついて、中を必死に探るが、やはり、なにも入っていなかった。


「どうしたんだよ、何かまずいのか?」


 同じように足下に注意しながら、ラーゼとイサがやってくる。

 興味深そうに装置の観察を始めたラーゼは、筒を支える土台部分にプレートが埋め込んであるのを見つける。


「Luce……ルーチェ、か?」


 ヤマトは暗い表情で視線を落とし、うなずく。


「ここにいたエネルギー生命体の名前だよ」

「でも、俺の目にはこの筒の中は空っぽに見えるんだが」


 ラーゼの言葉に、ヤマトはまたうなずいた。


「俺にも見えないよ。たぶん、ここから抜け出して船自体と同化したんだ」

「そんなこと……できるのか?」

「さぁね。ルーチェに関しては謎だらけなんだ。けど、あいつは実体のないエネルギーそのものだから、ここを抜け出して船の中に潜んでいたっておかしくない」

「じゃあ、ここから逃げ出してしまったルーチェを、見つけ出すことは不可能ってことか?」


 ふいに、ヤマトの顔から表情が消える。

 ラーゼたちに対する嫌悪も、この装置を前に見せた戸惑いもすべて消えた、完全なる無表情で装置を見つめたまま、答えた。


「タケルは知ってるよ。ルーチェがどこに隠れているのか、あいつなら分かる。俺たちがここに集まっていることも、全部感じているんだから」


 淡々とした声でタケルの凄さを語るヤマトから、イサは底知れない憎しみを感じた。

 表に出てくることさえ不可能なほど、心の奥深くに巣くう憎悪を。


「……ルーチェがいないならここに用はないだろう。さっさと出よう」


 ヤマトは二人の返事も聞かず、部屋をあとにしてしまう。

 ラーゼとイサはどうするか一瞬迷ったが、彼の言うとおりルーチェがいなければ意味がないので、渋々、出て行くことにした。

 既にエレベーターに乗り込んだヤマトは、扉を開いた状態で二人を待っている。

 黙ってはいるがその目が急かしていたので、二人は足早にエレベーターへと歩き出した。


 しかしふと、イサが足を止めて振り返る。


「どうかしたのか?」


 ラーゼに声をかけられて、イサははっと我に返り、前へと向き直る。

 そして確かめるようにもう一度振り返ってから、エレベーターに乗り込んだ。


「なんだよ、気になることでもあったのか?」

「……いや、別に。何となく気配みたいなものがしたんでさ。でも、ありえないって」


 ラーゼは「あ、そう」とうなずき、ヤマトは視線さえ送らずにエレベーターの操作をする。


「まさか、な……」


 閉じていく扉の向こうを見つめながら、イサは小さくつぶやいた。






 ヤマトたちが機関部を探索しているのを感じながら、タケルは未だリラクゼーションフロアにいた。

 抱えたひざの上に頭を乗せ、全てを拒絶して自分の殻にこもる。

 ずっと話しかけていたルーチェも姿を消していた。さっき一瞬、ヤマトたちのそばに現れたように感じたが、結局すぐに消えてしまった。


『やっぱりタケルには、私の声が聞こえないみたい』


 頭の奥に、彼女の声が響く。だが、気配はしない。


『あのね、ヤマトは、私の姿を見たくないのかと思って……』

「……ごめん」

『謝らないで。私が悪いの。これ以上ミコトに迷惑はかけられないと思って、二人が入れ替わったと分からないよう私も努力したんだけど……結局、役には立てなかった』


 タケルは隠していた顔を上げ、ひざの上にあごを乗せる。


『全部全部、私のせいなの。ミコトやヤマトに語りかけたりしなければ……あのままひとりでいればよかったのに……』

「違うっ……違うよっ」


 タケルは大きく頭を振って、また立てたひざで顔を隠す。


「君は悪くない。ひとりになる必要なんてないんだ……でも、ごめん。僕はもうヤマトじゃないから、タケルだから……もう、昔みたいに一緒にはいられない」

『……そっか、うん、分かった』


 震える声を最後に、彼女の声は聞こえなくなった。






 サキと通信をとり、状況を軽く説明したラーゼは、タケルをイサに任せ、ヤマトと共にみんなを迎えに行った。

 外の風景は相変わらず砂にまみれていて、崩れた瓦礫の山ばかりだ。

 しかし、日の入りが近いのか太陽が朱く染まり、銀色の大地がぼんやりと朱に輝いている。


 ラーゼの前を、相変わらずヤマトが無言で歩いていた。

 通信でサキに現在位置をナビゲートしてもらってはいるが、もしかしたら、さっきの戦艦と同じように空間把握力を使っているのかもしれない。

 その背中は相変わらず苛立ちを放っていて、むしろ彼がいらいらしていないときはないんじゃないかとさえラーゼには思えた。


「あのさぁ、お前たちとルーチェのことだけど、みんなには秘密にすることにした」


 ヤマトは何も答えず、歩を進めていく。


「協力し合わなければならない状況で、争いのタネはまきたくない。分かるな?」

「好きにしろ」

「物わかりがよくて安心したよ。正直、お前が勢い任せに余計なことを言わないか、それが一番心配だったんだ。タケル」


 ヤマトは足を止める。


 少しの間立ち尽くして、「なんのつもりだ?」と振り返る。

 あまりに剣呑な彼の目つきにラーゼはぞっとしたが、何とか余裕の笑みを取り繕う。


「別に? そうじゃないかなと思って。普通に考えて、ルーチェがタケルにだけ反応したというのなら、父親はお前じゃなく、タケルを引き取ろうとするんじゃない?」

「父さんの考えなんて知るか。あの人は、俺たちに関心は持っていないよ」


 ラーゼは「ふぅん」と目を細める。


「だったらなおさらおかしいじゃないか。無関心なら、引き取らずに母親に渡せばいい。わざわざお前だけを引き取ったということは、それは、その価値が父親にとってあったからだ」

「俺にはルーチェの声は聞こえないぞ」

「うん、分かってる。だからさ、本当はお前がタケルなんじゃないの? 離ればなれになるときに二人は入れ替わり、それぞれに成り代わって八年間を過ごしてきた。どうよ?」


 自信満々に頬笑んでみせると、ヤマトは「くだらない」と舌打ちして背を向ける。

 歩き出そうとする彼を、「あー、とね」というゆるい声で引き留めた。


「お前、気付いてないみたいだから教えておくけど、言葉遣いが戻ってるぞ。『僕』から『俺』になってる」


 指摘されて初めて気付いたのか、振り向いたヤマトは初めてうろたえた表情を浮かべた。


「タケルもね、お前に責められたときに一度だけど『僕』って言ったんだ。八年経っても、根本の人間は変わらないから、気が動転したときや緩んだときにこぼれちゃうんだろうね」

「……八年経てば、言葉遣いも変わる」

「まぁ、確かにね。でも、行動はなかなか変わらないよ。合宿施設のエレベーターに、観葉植物が置いてあったの憶えているか? あの植物を見たとき、タケルは水をあげたんだ」

「だから……なんだって言うんだ?」


 ラーゼは「うん」とうなずきながらヤマトを指さす。


「俺、見ちゃったんだよね。お前が降りてきたエレベーターの奥で、無残に壊された観葉植物の残骸を」


 ヤマトは顔をゆがませ、視線を落とす。


「水をまいたタケルを見て、エルちゃんが言っていたんだ。タケルは昔、植物や小動物が嫌いだったって。花壇を見ると、踏みつぶしていたそうだね。まるで、あのときの君みたいだ」


 はっと顔を上げたヤマトは、唐突にラーゼへつかみかかる。

 ラーゼは素早くさがることで避けた。


「すぐに手が出る辺りが、まさしく『タケル』だな。あっちのタケルは、悪ぶってはいるけど根本が穏やかだから」


 ラーゼは体勢を低くし、一触即発なヤマトに備える。


「お前……俺たちの秘密をばらすつもりか」


 自分をにらむヤマトの目から強い殺気を感じ、冷や汗がこめかみをたれる。

 だが、ラーゼは笑顔を崩さない。


「……いや、他人の秘密を吹聴する趣味はないよ。色々と事情があって入れ替わったんだろうし。だが、お前は俺に弱みを握られたことになる。必死に猫を被ってきたエルちゃんに、ばらされたくはないだろう?」


 またヤマトが飛び掛かってくる。どうやら、図星らしい。

 ラーゼは長い足を活かして攻撃を避け、それだけでなく、さらに距離を広くとった。

 ヤマトもここでラーゼを黙らせることはできないと判断したのか、剣呑な目つきはそのままに、姿勢だけを正した。


「なにが望みだ?」


 ラーゼは一瞬のうちに考えを巡らせ、同じように臨戦態勢を解いた。

 そして、両手を広げて朗らかに頬笑んでみせる。


「望みだなんて、そんな。ただ、これからは俺の指示にきちんとしたがって欲しい、それだけさ」


 ヤマトはラーゼの真意を探るように目を細めてにらみつける。そして、背を向けた。


「これからもヤマトでいればいいんだろう」

「そういうこと。ヤマトは穏やかな優等生だからね」


 刺し殺されそうなヤマトの視線から解放され、ラーゼはほっと胸をなで下ろす。

 のんびりしている間に、ヤマトの背中が砂嵐の向こうに消えかけていたので、大急ぎで追いかけた。






 リラクゼーションフロアのソファでひざを抱えるタケルは、うなだれて、目を閉じていた。

 いったいこれからどうすればいいのか、考えないとと思うのに、なにも考えられない。


 できること、できないこと。

 しなくてはならないこと、してはならないこと。


 いろんなことが頭を巡って、結局タケルは、そのどれも選択することができずに立ち尽くしている。

 まるで真っ暗な闇の中、見えない何かに押し潰されてしまうような不安感が心を占めて、何か光が欲しいと思うのに、いったいどうやってその光を見いだせばいいのかも分からない。


『お前なんていなければよかったんだ』


 暗闇の中で、ヤマトの言葉が何度も響く。

 本当だ、全くだ。

 そんな言葉ばかりが心に浮かんでくる。

 父が研究に没頭したのも、母の情緒が不安定になってしまったのも、シャトルが不時着してしまったのも、全部全部、タケルのせいだ。


「……僕は何かを、壊してばっかりだ」


 哀しい笑いと共につぶやいて、タケルはソファの背もたれに身体を預ける。

 タケルをそっとしておこうという気遣いなのか、照明は弱い明かりを降ろし、代わりに窓から赤い夕日が差し込んでくる。

 フロア全体が朱く染まって、暖かな空間を演出していた。


 来た――そう感じて、タケルは目を閉じる。


「なんだよ、寝ていたのか? つーか、ヘルメットを外すなんて危ないだろうが」


 目を開けると、苦笑しながら自分を見下ろすイサが立っていた。


「……多分大丈夫かなと思って、外した。そういうお前だって外しているだろ」


 イサは脇に抱えるヘルメットを見て、「俺はちゃんと調べてから外したよ」と肩をすくませる。


「はいはい、俺が悪かったですよ」


 タケルは苦笑いしながら身体を起こす。

 するとイサは、彼の目の前の床に座り込んだ。


「……ソファに座らないのか?」


 タケルが隣の席を手で叩くと、イサはそこにヘルメットをおいた。


「俺はここでいい。ここなら、タケルがうつむいてもちゃんと顔が見える」


 イサの言葉に戸惑い、思わずうつむきそうになって、タケルは慌てて顔を背けた。


「タケルはさ、結構なんでもそつなくこなすよな。しかも、ただこなすだけじゃなくて、ちゃんと結果を残せるんだ。それだけの能力をもってる。天性の才能って、本当にあるんだなって、お前を見ていて思ったよ」

「そんなこと……」

「だけど、お前は威張らないんだ。偉ぶったりしないで、むしろ目立たないようにする。だからみんなお前を嫌ったりしないし、何かとお前を頼る。お前はお前で、悪ぶってるくせに結局面倒を見ちまうんだ。不器用だと、いつも思うよ」


 イサはため息と共に肩と首を垂れて、またタケルを見上げる。

 なんだか少し寂しげな笑顔で。


「お前は何でもひとりでできてしまう。だから、人を頼るってことがないんだ。何か困難にぶつかっても、誰かを頼らず、ただ黙ってうつむくんだよ」


 いつの間にかうつむいていた自分に気付いたタケルは、顔を上げようとして、けれどできなくて、苦しそうに、顔をゆがめた。


「だから、俺はこうやってお前の足下に座るんだ。そうすれば、ほら、ちゃんと顔が見られるだろう?」


 イサは身を乗り出して、うつむくタケルの顔をのぞき込んだ。

 そっぽを向いても、わざわざ移動してまで顔をのぞき込んでくる。

 タケルは諦めて、イサの顔を見た。

 イサはにっこりと大きく笑った。


「お前のせいじゃないよ、タケル。お前は悪くない」

「……イサ…」

「どうせお前の事だからさ、自分のせいでみんなを危ない目に遭わせてしまったとか考えてんだろ?」


 考えてることが筒抜けで、タケルは顔を背けそうになる。が、こらえて、イサの顔をもう一度見た。

 するとイサは、笑ってうなずく。


「考え方を変えようぜ。お前のおかげで、俺たちはこの船を発見できたんだ。お前がいたから、この船は起動し、姿を現した」

「でも、僕のせいでシャトルは……」

「タケル」


 はっきりとした声で名前を呼ばれ、タケルははっと口を閉ざす。

 イサは諭すような、けれど微塵もタケルを責めない優しい目で見つめた。


「お前ひとりでどうにかしようなんて考えるな。俺がいるぞ。ねーちゃんや、うっとうしいけどラーゼもいる。ひとりで出来ることなんてたかがしれているけどさ、みんなで頑張れば、考えれば、いくらでも可能性は広がる。だからさ、少し難しいかもしれないけど、俺たちを頼れ」


 タケルは静かに目を見開く。

 崩れることなどなかった瞳が大きく揺らぎ、そして、身を乗り出してイサの肩に顔を乗せた。


「あっ、しまった。その手があったか。これじゃあお前の顔をのぞけない……」


 イサが冗談交じりに悔しがっていると、タカルはクスクスと肩を揺らして笑う。

 そしてそのあと、鼻を鳴らした。


「……え? タケル、お前、もしかしてもしかすると、泣いてる?」

「泣いでだい……」

「いや、それ思いっきり泣いてるだろ。ちょっ、タケル、離れろ。そしてその泣き顔を撮ってやる」


 イサが無理矢理引きはがそうとしたので、タケルは両腕で顔を隠して彼から離れる。


「やべろっ……ぐずっ、見るんじゃねぇよ!」

「おぉっ、まじで泣いてる! コラコラ隠すな、ほら、お兄さんにその顔を撮らせてちょーだい」

「わっ、バカ! マジでPM出すんじゃねぇ!」

「いいじゃん、お前の泣き顔なんて初めて見るぜ? 俺、相棒として、感動しちゃった。だから撮らせて~」

「おまっ、ただ楽しんでるだけじゃねぇか! 感動した俺がバカだったわ!」


 二人はPMの奪い合いからもみ合いの喧嘩に発展し、最終的には笑い転げて停戦となった。


作者はイサが大好きです!!

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