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例えば自立できない人を自転車に乗れない子供にしてみたら
例えば、小さな子が自転車に乗る練習をしていて、補助をしている親が急に手を離したら。
急なことに驚きながらも乗れちゃう子供と、そのまま倒れてしまう子供がいるだろう。
乗れた子は、出来た、自分にも乗れたと、一歩踏み出せる。
しかし、乗れずに倒れてしまった子供は、立ち上がるか、泣きわめくだろう。
立ち上がる子供は、成長し続けられる。
しかし、立ち上がる努力すらせず泣きわめく子供は
泣いていれば親が手を差しのべてくれる。
優しく立ち上がらせてくれる。
慰めてもらえる。
そう思っているのだ。
そう信じているのだ。
そこで手を差しのべれば、その子供はそのまま変われない。
しかし、助けてくれると信じている子供の意向を無視して、親が助けてくれなければ、いずれは自分で立ち上がるだろう。
だって、いつまで泣きわめいても、誰も助けてくれなければ自力で立ち上がるしかないのだから。
そういうもんなんじゃないかなって、僕は思うんだ。




