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例えばの話  作者:
3/4

例えば自立できない人を自転車に乗れない子供にしてみたら




例えば、小さな子が自転車に乗る練習をしていて、補助をしている親が急に手を離したら。


急なことに驚きながらも乗れちゃう子供と、そのまま倒れてしまう子供がいるだろう。


乗れた子は、出来た、自分にも乗れたと、一歩踏み出せる。


しかし、乗れずに倒れてしまった子供は、立ち上がるか、泣きわめくだろう。



立ち上がる子供は、成長し続けられる。


しかし、立ち上がる努力すらせず泣きわめく子供は


泣いていれば親が手を差しのべてくれる。


優しく立ち上がらせてくれる。

慰めてもらえる。



そう思っているのだ。

そう信じているのだ。



そこで手を差しのべれば、その子供はそのまま変われない。


しかし、助けてくれると信じている子供の意向を無視して、親が助けてくれなければ、いずれは自分で立ち上がるだろう。


だって、いつまで泣きわめいても、誰も助けてくれなければ自力で立ち上がるしかないのだから。



そういうもんなんじゃないかなって、僕は思うんだ。




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