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例えばの話  作者:
1/4

例えば泣いている子供がいたとしたら



まずは一つ目。


例えば泣いている子供がいたとしたら。






例えば、泣いている子供がいたとしよう。



その場には自分とその子しかいなくて、声をかけてもかけなくても、誰も文句は言わない。



だからといって無視もできず、少し距離をとって様子を見守ってみる。



しばらくすると、ふと子供が泣き止む


鼻をグズグズ言わせながら顔を上げたその子と目がバッチリ合ってしまう。



すると、途端にまたその子は泣き出した。



流石にこれは声をかけてほしいのアピールかと思ったが、もしかしたら俺が怖い顔をしてしまっていたのかもしれない。


自分の頬を両手で挟み、グニグニと動かしながらそう考え、また見守ってみる。


それから、その子は何度か顔を少し上げては俺をチラリと見て、また膝に顔を埋めて泣き続けた。



そんなに怖い顔をしているのかと、俺はその度に頬をつねってみた。



しかし、流石にそれが二十数回も続くと、声をかけた方がいいかなと思うようになって



「どうして泣いてるの?」


と声をかけると



「声かけるの遅いよ!!」



と怒鳴って子供は走り去った。




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