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二つの命、ひとつの家族  作者: 櫻木サヱ
出産から発達障害の可能性

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14/15

家族で支え合う日常の中での発見

日々の育児は、相変わらず忙しく、休む間もない。双子の世話に追われながらも、あやと健太は少しずつ生活のリズムを作り上げていた。授乳やおむつ替え、昼寝のタイミングを調整し、二人で役割を分担して支え合う。


「あっ、この子、今笑った!」

あやは片方の赤ちゃんの小さな笑顔に目を輝かせる。健太もその瞬間に気づき、「やっぱり少しずつ成長しているな」と微笑む。小さな変化が、日々の疲労の中で二人に大きな喜びをもたらす。


家庭の中では、小さな発見が親子の絆を深めるきっかけになっていた。泣き声の違いや視線の反応、手足の動き。些細なことにも気づき、互いに報告し合う二人。時には、赤ちゃんのちょっとした行動で笑い合い、疲れを忘れる瞬間もある。


それでも、悩みや不安は消えない。発達の差が大きくなる瞬間には、あやは深いため息をつき、健太も「どうしたらいいんだろう…」と頭を抱える。しかし、そんなときこそお互いの存在が支えになる。「一緒に頑張ろう」と小さな声で励まし合い、二人で歩む日々を確認する。


夜、双子が眠った後、あやと健太はリビングで静かに座る。「小さな成長でも、見逃さないようにしてあげたい」

健太は赤ちゃんの寝顔を見つめ、「二つの命、ひとつの家族。どんな違いがあっても、一緒に支えていこう」と静かに誓う。あやも目を潤ませながら頷き、心の中で赤ちゃんたちへの愛情を深く感じる。


家庭での観察と療育、そして日々の発見は、二人にとって育児の苦労以上に大きな意味を持つ。疲れや不安の中にも、家族で支え合う温かさと、二つの命を抱く喜びが確かにあった。どんな困難も、二人で乗り越えていく覚悟を、夜の静けさの中で再確認するのだった。


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