夢見の雫
「ドグの夢見の杖から被害を受けた子供たちを取り戻す方法がわかったわ。」
フレイヤは開口一番、グランドバレー城のフレイヤの私室にて、ペテル、エマ、ジェラに向けて話した。
「エマちゃんとジェラ君は知らないかもしれないけど、中学生になったばかりの時、子供の夢を奪うドグを追い払ったことがあったわ。
その時は奇妙な方言を話す魔法が未熟なオークだったという印象しか残ってないのだけれども、高等魔法官が今回の魔法を解析した結果によると、その時より魔法がそれなりに高度になっていたらしいのよ。
はぁ……まったく、その努力を違うところで発揮して欲しいものね。」
フレイヤそう嘆息するなり、青色に光る宝石をはめ込んだネックレスを4つ引き出しから取り出した。
「これは『夢見の雫』というお守りよ。このアイテムを持つものは、『夢見の杖』で夢に閉じ込められたものの夢に入ることができる……そうよ。」
ペテルたちは夢見の雫を受け取った。
「闇の檻の囚われた子どもたちの前で、夢に入れるよう祈りなさい。このアイテムは大人には使えないの。
まだ純粋な心を持つ子供のうちにしか使えないアイテムよ。」
「わかったよ、母上。必ず3人を助け出すよ。」
ペテルは母親の前で覚悟を決めた。
エマは「まずエゼをがっつり引っ叩いて叩き起こしてから、サトとヴィアンの女の子組は優しく救い出しますね。」となぜか男の子であるエゼに対してだけ手厳しいコメントを残した。
その言葉にペテルとジェラは
「エゼにも優しくしてあげてくれ……」と突っ込むことしかできなかった。




