表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ジャ〇プの新連載、いきなりやらかしてない? ~最近の出版社の質は本当に劣化してきていると思う、という話~

作者: いけなミ ゴろう


2023年11月27日発売のジャ〇プで、ゴルフを題材とした漫画がスタートしました。

で、この漫画なんですが、俺は開始数ページでいきなり「……は?」となりました。


物語のネタバレをするつもりはないんで、問題の部分だけを説明します。


まず、この漫画の主人公は高校生男子。話の始まりは水泳の授業中という場面でした。

ここで名前が出たのは主人公の【八枝崎 珀】と、その友人の【瀬良 鷹斗】の二人。

ヒロインの【王賀 撫子】も出てましたが、この時点では立ち絵だけ。


その後、休憩時間の教室に場面が移るんですが、問題はここでの教師の台詞です。

この教師は遊んでる主人公達に向かって「早乙女ー。ちょっと職員室来い」と言うんですよ。


恐らくですが、事前情報なしで見ても大抵の人はここで「ん?」となると思います。

だって、早乙女なんてキャラは登場していないんですから。


最初は「名前が後出しになるモブキャラを呼んでるのかな?」とも思ったんですが、絵も合わせて見ると、どうもこれは主人公のことを呼んでいるんですよ。

この後にヒロインも名前を呼ばれて、二人は職員室に向かうという展開になるので。


無理筋で考えると、早乙女というのは主人公のあだ名のようなもの、とも考えられます。

が、友人キャラの誰も主人公を早乙女なんて呼んでねーし、教師だけが主人公をあだ名で呼ぶわけねーし、そもそも「あだ名で早乙女ってどないやねん」ですしで、さすがにあだ名という線はないでしょう。


まぁなので、この早乙女というのは多分ですが、八枝崎という名前が本採用になる前の主人公の仮の名前なんじゃないかな、と。


この部分だけ早乙女の部分を消して八枝崎に書き直すのを見逃してた。

もしくは手癖でうっかり早乙女と書いてしまったのがそのままスルーされた。

こんなところじゃないかと思うんですね。


この推測を裏付ける証拠にはなりませんがこの先にもおかしい部分があって、主人公とヒロインは職員室で進路の話をすることになります。

そこで主人公の進路調査用紙らしきものが描かれているんですが、この用紙の氏名欄には主人公の名前が書かれてないんですよ。

この部分は漫画家が手書きで書かないといけない部分だから、名前が確定するまで保留にしてたのを忘れてたんじゃないですかね。


まぁ漫画家にもかなりの落ち度があると思います。

ですが、大事な大事な新連載第一話目なのに、担当編集は何やっとんねん、マジで。


写植した人も写植した人ですね。ご丁寧に早乙女(さおとめ)とルビまで入れてるんですから。

多分集英社レベルだと写植は写植の担当がいると思うんですが、仕事してて一ミリもおかしいと感じなかったんでしょうか?


つまりこのミスは、印刷所に送られるまでに二~三人以上の目を掻い潜っているわけです。

サラッと読んでても一発で引っ掛かりを覚えるレベルのミスなのに。

この醜態は、さながら現場猫のようですよ。


漫画家「多分ヨシッ!」

 ↓

編集「前のヤツがヨシッ!と言ってるからヨシッ!」

 ↓

写植「二人がチェックしたんだからヨシッ!」


現場はこんな感じだったんでしょうかねー?



ジャ〇プとマ〇ジンは子供の頃から読んでいて、惰性で今も買ってます。

一週間の区切りにちょうどいいんですよね、週刊誌って。曜日感覚のリセットにもなりますし。


読むものは年々減っていって、正直今は全体の半分以上まともに読んでないですね。

ですが、こういったミスや誤植などを見つける頻度は昔より今の方が圧倒的に多い気がします。

新連載一発目からヤラかしてるのは初めて見た気がしますけど。


マ〇ジンの方でも、「どうしたんだ?」みたいな台詞が「どうしたたんだ?」のようになってるのを見つけた覚えがあります。

ミスではないんですが、文章が気持ち悪い形になってるのも見た記憶がありますね。

「それに〇〇が✕✕なんだから、それに~」のように、一つの文章の中に同じ接続詞が使われているとか。


これ、流し読みになってる漫画までしっかりと読み込めば、毎週一つは誤植やミスが見つかるんじゃないですかね?

大手出版社の本なんて、誤植やミスを見つけたら何故か「勝った!」って気持ちになれるくらい珍しいものだったのに。

マイナー出版社の本は誤植とか多かったですけどねw ゲーメストとかw



大手出版社でこれなんだから、そら弱小のトコは酷ぇモン出すよなー。

いや、もしかしたら今の読者レベルを見極めて、程よく手を抜いているだけか?

さてはて、答えはいかに?


なんてことを考えてしまう、そんなお話でした。


おわりー。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ジャンプで昔、銀魂連載中に、入稿が間に合わなかったのか、ベタ塗りなしの白原稿のまま掲載された週の衝撃を思い出しましたね。 見廻り組と新撰組、両方登場する話で黒い衣装の新撰組と白い衣装の見廻…
[一言]  「 インド人を右に 」 は人々の記憶に残る伝説になりましたねぇ。 この電子の海を永遠に漂うと言う意味で記録にも残る、素晴らしい言葉です。  主役の名前レベルのミスはなかなか見ないですが…
[一言] マ、マジですか……。 それはちょっと興味あります。 うん。読んでみよう。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ