実演です
「ライオネル様!!」
「来て頂きました。どうぞ」
「っひぁ」
リート君は顔面蒼白だそうです。大丈夫。見たものをそのまま伝えてくれればいいのです。とりあえず、ライ様とリート君を引き合わせて、一度撤収です。ケリーにはその場に残って貰っています。
「まずは、放出型か」
「はい。内包型は周りに沢山いるとのことでしたので」
「っひぃ」
私がいると魔法が発動しないので、学校の敷地の外で車に乗ってトマスラルさんとフロロウクさんとお留守番です。二人はこの距離であれば、見えるし聞こえるので、今回は特別に付いて来て貰っています。二人から聞いたリート君の言葉を書きとるために、鉛筆と紙を構えます。あ、紙は先にリート君と他の先輩を入れた五人に渡しておきました。やはり、リート君以外は書いている途中でした。優秀だな。ちょっと偏見が入っていますが、一人だけ眼鏡で頭脳派な感じを醸し出していましたからね。
「っひぅ」
魔法が発動したようです。トマスラルさんが悲鳴とも言葉ともつかないリート君を真似てくれているようですが、これはいらないかも。本人に後日、見たものを書いてもらいましょう。
「っひぇ」
放出型の二種類目が発動したようです。一回目が水の球で、二回目は手の力を強化して金属の分厚く細い板を蝶々結びにするそうです。一応、ライ様に魔法を使わないで試してもらったら、微かに曲げることしかできませんでした。金属どれだけ強いの?強化ってどれだけ凄いの?
「次は内包型か?」
「部分は可能ですか?」
「やったことはなかったが・・・手だけなら被害はないか」
「はい」
「っひぉ」
解説のお二人はなるほどとか言っていますよ。確かに、爪が触れなければ腐敗しないので被害は無いかもしれません。リート君の心以外には・・・。




