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商売繁盛です

 めでたく、双子が産まれました。おお。やったね。一年と少しかかりましたか。なかなかの重圧ですよね。でも、嬉しいし、喜ばしいことです。


「商売に関してだったらどんなことでも力になろう。頼ってこい、スウ」

「ありがとうございます」


 相変わらず、言動が格好いいですね。それに伴う実力もあるなんて素晴しい。


「モーリカハイは見送りに出たがったんだが・・・」

「!無理しないで下さい。お気持ちだけで充分です」

「じゃあ、気を付けていけよ」


 流石に、双子の出産と同時に育児の開始は色々厳しいですよね。だから、朝、お部屋にお邪魔させてもらって、モーリカハイさんと双子たちともお別れをすませたのです。

 そう、家に帰るというよりも、滞在場所に一時待機するという感覚でいた方がいいんじゃないかということで、シウキアードさんは帰るという単語を使いませんでした。


 妊娠が分かってからは、妊婦の側にいた方がいいだろうということで、ほぼ室内で、魔道具の勉強と商売のお手伝い、私の特性の検証をしている時に説明を受けたのです。


「中央のもモーリカハイも、なんでか俺に説明させようとするんだよな。まあ、いいけどよ。あんま、子供に好かれる方じゃねえから俺以外にしろって言ったんだけどよ」

「いえ。私の立場にたって考えて、説明して下さるからだと思いますよ」


 他の方はもう少し色々大人の事情というか、利害が絡んでいそうですから。優しい語り口ではないですが、内容はきっと誰よりも優しいと皆、分かっているんです。


「そうかー?」

「それで、何かまた新たなことが?」

「ああ。妊娠中はなるべく妊婦の側にいた方がいいようだということが、一つだな」

「二つ目は?」

「・・・ああ~。どうもな、妊娠っていうのと、魔法が使えないということがあわさるとなー、精神的にまいっちまう人もいるんだと。ちなみに、中央のもモーリカハイもその点は大丈夫だ」

「それは良かった」


 母はそれで、納得です。後のお二人はまあ、そういうものだと分かって妊娠に挑んだので大丈夫だったとかかな。そういうものだと分かっていても、難しい場合もあると。今後の注意点ですね。


「妊婦の側にいた方がいいというのは?」

「どうもな、魔法の型が同じ場合は親子とも特に何ともないらしい。だが、違う場合に反発しあうんじゃないかってことらしい」

「そういうこともありそうですね」

「こればっかりは、危ない道は渡れねえからな」

「はい。なるべく近くにということで」

「後は、認識している家の中以外は、目の届く範囲にいればいいらしい」

「以前、ちらっとおっしゃっていた、視線と触れているというのですか」

「よく覚えていたな。それだ。触れているというのは、色々試してもらったが、どこかが触れているってやつだ。服を掴んでてもってのは、視線かどっちか分からねえが、視線は視界の範囲内よりももう少し狭いようだとは言ってたぜ」

「へー。見えていない人には発揮されないんですか」

「そうみたいだな」


 という具合でした。お。父が迎えに来たようです。さて、次はどんな所にお邪魔するんでしょうか。


「なあ、あいつの見ている世界は俺たちとは違うのか」

「まあ。それは皆、それぞれ違いますわよ」

「そう、か」

「さあ、あの子の発想をどんどん商品化しますわよ」

「ああ。あいつ自身も早く形にできるといいな」

「あの子はまだ五歳ですわよ。私たちと違って時間がまだまだありますわ。それに、もっと、ゆっくり大人になった方がいいですわ」

「そうだったな。ゆっくりな方が良さそうだ」

「まあ。ふふ。また、来てくれるように励みましょう」

「おうよ」

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