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実は「幻の50.5話」があるんですよね……
読みたい人は下の星をぽちっと!何かの区切りで公開するかもしれません。
今回は真剣モードです。
「今日は大切な話がある。そのために緊急で臨時幹部ミーティングを開いた」
月曜日の夜。会議室に集まった男たちに対して、そう切り出した。
「それは、定例幹部ミーティングを2週間開かなかったことと関係あるんですか?」
「……関係あるといってもいいだろう」
「なら、早く教えてください」
「……わかった」
そこで、俺は決心するように拳を握り締めた。
「俺は……『ひかりちゃんファンクラブ♡』を解散したいと思っている」
「なっ⁉」
男たちがざわつく。
「……今でこそここまで大きくなってしまったが……最初は俺がふざけて作ったものだからな」
「ど、どうしてそんなことを……理由を、理由を言ってください!」
もう、見慣れた顔になってきていた18782番がそう叫ぶ。それを俺はじっと見た。
「……理由は二つある」
そこで俺は周りを見回す。
「……一つ目の理由は……日野さんとかげの関係性を応援したいと思ったからだ」
「なっ! ひかりちゃんと月野が付き合ったりしてもいいということですか⁉」
「ああ」
「そんなことあってはならない!」
18782番がわめきたてる。ほかの幹部も、それに便乗するものがほとんどだ。
「……お前たち……それは自分自身の幸せのためじゃないのか? 自分の幸せのためだけにひかりちゃんを縛り付けているんじゃないのか? ひかりちゃんは今、かげと一緒にいるとき良い顔をしてるんだぜ?」
俺の言葉に騒いでいた者たちは静まり返る。俺は続ける。
「……もう、かげといることはひかりちゃんにとって幸せとなってるんだよ……それを奪うことは許されないんじゃないのか……?」
「し、しかし……ひかりちゃんはどうして月野なんかを……」
「……そこに関しては、俺もよくわからないが……とにかくかげは良いやつだぞ。もしかすると、かげの裏表のない性格がひかりちゃんの心を動かしたのかもな……そして、地味に行動力もあるからな……かげは……」
俺はそう言って周りを見回す。
「……では、二つ目の理由は……?」
「……それは、俺の個人的な問題だ」
「個人的……ですか?」
「ああ」
「具体的にどういった?」
やはりこれも言わなくてはならないのだな……俺は、心を決めた。一つ目の理由もこの二つ目の理由の延長線上で気づかされたことだった。
「……ひかりちゃん以外に好きなやつができた……それだけだ」
俺は、ついに言葉に出した。今まで、心の中にかかっていた靄が晴れていくようだ。
「……俺は身勝手なやつだよ。でもどうか受け入れてほしい」
「……そんな理由で解散を……」
18782番は難しい顔をしている。
「やっぱり無理だよな……」
「……」
「……とにかく……解散しなくても、俺はこのファンクラブは抜ける。今までありがとうな」
俺はそう言って席を立った。
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明日2本投稿です!




