表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/57

51

実は「幻の50.5話」があるんですよね……

読みたい人は下の星をぽちっと!何かの区切りで公開するかもしれません。



今回は真剣モードです。




「今日は大切な話がある。そのために緊急で臨時幹部ミーティングを開いた」


 月曜日の夜。会議室に集まった男たちに対して、そう切り出した。


「それは、定例幹部ミーティングを2週間開かなかったことと関係あるんですか?」

「……関係あるといってもいいだろう」

「なら、早く教えてください」

「……わかった」


 そこで、俺は決心するように拳を握り締めた。


「俺は……『ひかりちゃんファンクラブ♡』を解散したいと思っている」

「なっ⁉」


 男たちがざわつく。


「……今でこそここまで大きくなってしまったが……最初は俺がふざけて作ったものだからな」

「ど、どうしてそんなことを……理由を、理由を言ってください!」


 もう、見慣れた顔になってきていた18782番がそう叫ぶ。それを俺はじっと見た。


「……理由は二つある」


 そこで俺は周りを見回す。


「……一つ目の理由は……日野さんとかげの関係性を応援したいと思ったからだ」

「なっ! ひかりちゃんと月野が付き合ったりしてもいいということですか⁉」

「ああ」

「そんなことあってはならない!」


 18782番がわめきたてる。ほかの幹部も、それに便乗するものがほとんどだ。


「……お前たち……それは自分自身の幸せのためじゃないのか? 自分の幸せのためだけにひかりちゃんを縛り付けているんじゃないのか? ひかりちゃんは今、かげと一緒にいるとき良い顔をしてるんだぜ?」


 俺の言葉に騒いでいた者たちは静まり返る。俺は続ける。


「……もう、かげといることはひかりちゃんにとって幸せとなってるんだよ……それを奪うことは許されないんじゃないのか……?」

「し、しかし……ひかりちゃんはどうして月野なんかを……」

「……そこに関しては、俺もよくわからないが……とにかくかげは良いやつだぞ。もしかすると、かげの裏表のない性格がひかりちゃんの心を動かしたのかもな……そして、地味に行動力もあるからな……かげは……」


 俺はそう言って周りを見回す。


「……では、二つ目の理由は……?」

「……それは、俺の個人的な問題だ」

「個人的……ですか?」

「ああ」

「具体的にどういった?」


 やはりこれも言わなくてはならないのだな……俺は、心を決めた。一つ目の理由もこの二つ目の理由の延長線上で気づかされたことだった。


「……ひかりちゃん以外に好きなやつができた……それだけだ」


 俺は、ついに言葉に出した。今まで、心の中にかかっていた(もや)が晴れていくようだ。


「……俺は身勝手なやつだよ。でもどうか受け入れてほしい」

「……そんな理由で解散を……」


 18782番は難しい顔をしている。


「やっぱり無理だよな……」

「……」

「……とにかく……解散しなくても、俺はこのファンクラブは抜ける。今までありがとうな」


 俺はそう言って席を立った。

やっぱりこうなるかと思った人は下の星をぽちっと!


明日2本投稿です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ