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新章突入!

「……月野君は欲しいものとかありますか?」


 体育祭の次の日の放課後、リーナが急にそんなことを言ってきた。


「……どうしてそんなことを?」

「いえ、普通の男子はどういうものが欲しいのかが気になりまして」


 そう言ってリーナは頬を赤らめる。


「あ、リーナちゃん水野君に何かあげるんだ!」


 ひかりがそう言って会話に割り込んでくる。


「ひ、ひかりさん。声が大きいです。」


 リーナもそう言うが、否定しないところを見ると実際そうなんだろう。優がもう部活に行っていたことが救いだと思う。そこで、僕はあることを思い出す。


「あ、そういえば、優の誕生日が近かったな……」

「はい。誕生日プレゼントを渡そうと思いまして……」

「なるほど。でも、優の好みは難しいからね……」


 リーナがあげたらなんでも喜びそうなものではあるが、もっと喜んでもらうためにしっかりと選ぶのもいいだろう。


「あ、じゃあ、今週末一緒に買いに行かない? 私も水野君の誕生日プレゼント買いたいし」


 ひかりが提案する。


「うん。それがいいかも……リーナもそれでいい?」

「はい。そうしていただけると嬉しいです」

「ん。じゃあ、決まりだね」

「どこで買うのがいいとかもわからないので、場所もお任せしていいですか?」


 リーナが聞いてくる。


「わかった。優の好きそうなものが売ってるお店をピックアップしとくよ」

「ありがとうございます」

「日曜だよね? また、美夜に言っとかなきゃ……」

「はい。日曜日で大丈夫です」

「うん。私も。美夜ちゃんには私からも言っとくよ」


 ひかりはいつの間にか美夜とラインも交換していたらしい。美夜が変な情報をひかりに流していないか心配だ。別に、やましいことはしてないが……


「そういえばリーナちゃんよく水野君の誕生日知ってたね?」


 ひかりがそう言う。確かに。優に直接聞いたんだろうか?

 僕も、気になってリーナのほうをじっと見ると、リーナは怪しげな笑みを浮かべた。


「秘密です。水野君のことを知っているのは私としては当たり前のことですよ」


 なんだか怪しい。


「……リーナちゃん……ほどほどにね?」

「はい。ばれないようにしていますので」

「そういう問題じゃないと思うんだけどな……」


 ひかりが不安そうな顔をする。僕は改めてリーナが実は()()()()()やばい人物だということを実感した。


 こうして、僕たちは週末に優の誕生日プレゼントを購入したのだった。

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