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この章はちょっと暗めです。次の章までなんとか頑張ってください!甘々まで!

「放課後に、体育館裏に来てください」


 伊東さんが月野くんに言った言葉が私にはちゃんと聞こえていた。その時の伊東さんの真剣な顔が頭から離れない。

 あれは、恋をした顔だ。なぜか直感でそう思った。


 それと同時に私の胸の中で不安が膨らんだ。伊東さんは月野くんのことが好きなんじゃないか……そういう不安だ。伊東さんから月野くんのことが好きな様子は感じられなかったが、ありえなくはない。


 伊東さんが気持ちを隠している可能性もある。


 一度不安になったらもうどうしようもなかった。不安はどんどん大きくなる。


 月野くんが他の人のものになってほしくない。そう思ったとき私は改めて実感した。



















 "私は、月野くんが好きだ"

















 なんで月野くんなんだろう……。



 私は自分で言うのもなんだがモテる部類に入ると思う。


 ある時期からパタリとアプローチをかけてくる人がいなくなったものの、好意を持って見てくれている男子が沢山いることもわかっている。


 それなのに、なんで月野くんなのだろう。月野くんは私のことを好きなんて思ってはいないのに……


 たしかに、時々見せる可愛い仕草とか、頭をなでられたりしたのはドキドキした。でも、それだけではこの胸の高鳴りは説明できない。
















 月野くんはずるいよ……




 私は、そう心の中で言った。

















 ◆



 今、私は正門のそばに立っている。ここなら、伊東さんも月野くんも必ず通ると思ってだ。


 今頃、体育館の裏はどうなっているのだろう……と不安になる。伊東さんが月野くんに告白をしているのかもしれない。


「会って数日なのに告白?」と思うが、私自身もすぐに好きになってしまったし、伊東さんは今まで、日本とは異なる文化の中で暮らしてきたからありえるかもしれない。


 本当は今すぐに見に行きたい。でも、それはさすがに良くないと思う。伊東さんの気持ちを踏みにじることになるかもしれないから。


 私はひたすら待った。


 実際は30分も経っていないだろうけれど、私にとっては永遠のような時間だった。








「……あれ? 日野さん?」


 頭がぐちゃぐちゃになってぼーっと空を見上げていると急に声をかけられて飛び跳ねてしまう。月野くんだ。隣には伊東さんがいる。


「なんでここにいるの?」

「……」


 答える言葉が思いつかず黙り込んでしまう。あー……だめだ。私もちゃんとしなくては……

 伊東さんは、多分ちゃんと自分の気持ちを伝えたかもしれないのに……私は何をしているんだろう?


「……月野くんを待っていたの……一緒に帰らない?」


 私は、勇気を振り絞ってそれだけやっと言った。


「……じゃあワタシはこの辺で」


 伊東さんがそう言う。


「え? リーナ帰っちゃうの?」


 月野くんがそれを見て驚く……て……え?


 今、リーナって?


 いつの間に? 私はまだ『日野さん』なのに……


 顔が虚しさのあまり歪んでいくのを感じる。


 あぁ。





 気づいた時には私は走り出していた。





「え⁉︎ 日野さん?」という声がしたが振り返らない。





 ただひたすらに走り続けた。







あー誰か光ちゃんを追いかけてあげて!

光ちゃんを追いかける為には下の星をポチッと!


夜にもアップするのでブクマして待っていてくださいm(_ _)m

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