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ダンゴムシ

作者: 杉将

 ダンゴムシをコロコロしていると、ミヨちゃんが言いました。

 コロコロしちゃダメだよ。

 なんで? 僕は聞きました。

 生きてるんだもん。

 僕は帰り道、石を蹴りながら、考えました。

 お母さん、ダンゴムシは生きてるんだよ。家に帰り、僕はまるで自分が発見したかのように言いました。

 お母さんはしゃがんで、僕の頭を撫でてくれました。うんうん、と頷いていました。

 夜、布団の中でもう一度考えました。ダンゴムシは生きてる、僕にはよくわかりませんでした。

 次の日、学校に行くと、ミヨちゃんはお休みでした。

 昼休み、僕はダンゴムシと向き合いました。生きてる? と聞きましたが、返事はありません。指でつつくと、ダンゴムシは丸まりました。僕も同じように、丸まってみました。土の匂いがしました。

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