4.無双のやつ
3階フロアー階段に来ると、下から怪物達の喚き声が聞こえる。
秀樹「ふう・・・緑の化け物退治やるか」
大輔「おう、下に降りて化け物が多過ぎたらここに戻ってきてあいつらを倒そうぜ」
大輔の作戦は下手に広いフロアーで戦うより、階段の狭い道幅へ怪物達を誘い込み少しずつ倒すという感じだ。
秀樹「よし! 行くぜ!」
大輔「おうよー!!」
2人は気合いを入れて2階フロアーへ降りる。
そこには3匹の化け物がギャアギャア喚きあっていた。
秀樹「ん?あの3匹の持ってる物はナイフみたいなやつやな。」
大輔「ナイフか、それ倒したら奪おう!」
そう言うと大輔はまだこちらに気付いていない化け物の後頭部へ渾身の傘突を繰り出した!!
大輔「うりゃあああ!!」
ゴギャ!!っと鈍い音がなると怪物はぶっ倒れた!
秀樹「いいよー! いいですよー!!」
テンションが上がった秀樹は変な言葉を発っしながら、もう1人の化け物の後頭部へ渾身の傘突をおみまいした!
2匹目の化け物もぶっ倒れる
大輔「しゃらあああ!!」
奇襲に気付いた最後の怪物はまだ驚き反応できていない!
大輔は化け物の落としたナイフを取り、そのまま最後の怪物の顔面へ突き刺した!
怪物「ギャアアア!!」
顔面にナイフの刺さった怪物は緑の液体を撒き散らしながらぶっ倒れた。
秀樹「それそれそれそれぇーーーー!」
秀樹もナイフを奪い、3匹の化け物の頭へサクサク突き刺した。
秀樹&大輔「いよっしゃああ!!」
ひとまず勝利の雄叫びを上げる2人の脳内に、またあの声が聞こえてくる
《レベルが上がりました!》
大輔「レベルて何やねん!上がったら何かあるんか!?」
思わず大輔はツッコミをいれた。
すると2人の脳内にまた声が聞こえてきた。
《レベルアップによりステータスポイントを割り振れます。スキルポイントにより習得可能なスキルがあります》
・・・・なんだと?・・・・
秀樹「これは、あれや・・・ラノベのやつやで」
大輔「ポイントにスキルだと・・・まじかよ」
《ポイントを振りますか?》
大輔「お、おう。」
秀樹「ふるふる。」
すると2人の目の前にステータスが表示される。
大輔「おお〜、まじでゲームみたいやん。」
秀樹「すげえ〜・・・とうとう時代もここまできたか・・・」
2人は驚きと感動の入り混じった感想を抱きながら自分のステータス画面を見る。