18
書籍発行から二週間がたちました。
まだ二週間。もう二週間。
実感がある様な、まだ夢の中にいるような不思議な気持ちです。
「こんなに豊かな場所なのに、人の気配がほとんどないのはなぜ?」
「ん?そりゃ、ここが正規の登山ルートからだいぶ離れているし、見つけた人間が秘密にしているからだろうな」
ひとしきり周囲の探索をして戻ってきたミーシャは、戦利品を広げながら首を傾げた。
それに、夕食用のスープを作っていたラインがあっさりと答える。
それに目をぱちりと瞬いた後、ミーシャは納得したように頷いた。
「道理で、ガンツさんに聞いていた話と違って、すれ違う人がいないと思った。今の時期なら、かろうじて山を越えてくる人たちもいるだろうから、山頂の様子を聞いたらいいって言われていたのに」
唇を尖らせるミーシャに、ラインが肩をすくめる。
「あいつには一応、この場所は教えてるから、こっちに向かうことは分かってるはずなんだがな。自分で来ることがないから、うっかりしたんだろう」
ガンツらしいと笑いながら、ラインは、ミーシャの摘んできた薬草の中から薬味にも使えるものを取り上げて、適当にちぎっては鍋の中に放り込んでいく。
「あ!ちゃんと洗ってからいれてよ」
適当なラインにミーシャが慌ててストップをかけるが、ラインは気にしない。
「しっかり火を通せば大丈夫だって。どうせ、摘んでる時に、汚れや傷んだ部分は取ってるだろ」
くるくるとかき混ぜて味見をしているラインに、ミーシャは呆れたようにため息をついた。
「そもそも、おじさんがそんな感じだから、採取の際に綺麗にする癖がついたって母さん言ってたわよ?」
「ハハッ!初めて聞いたぞ、その話」
ケラケラと笑いながら、ラインはかき混ぜていたお玉を置いた。
「これで、もう少し火をとおしていたらいいだろう。で?レンは?」
ミーシャと共に走って行ったはずのレンは、ミーシャが戻ってくる時には姿が消えていた。
「ウサギらしい動物の影を見つけて、追いかけて行っちゃった。そのうち戻ってくるんじゃないかな?」
「街じゃずっと閉じこもってたから、体力有り余ってるんだろ。ってことは塩つけ肉出すの、もう少し待ってみるか。うまくいけば新鮮な肉が手に入る」
ラインと2人旅になって以来、森の中を動くことが多かったためか、レンも随分と狩が上手くなった。
最初の頃は身の丈に合わない大物を勢いだけで追いかけて逆襲されたり、反射で無闇に追いかけて体力だけを削られて逃げられたりと失敗続きで、しょんぼりと戻ってくる事がほとんどだった。
しかし、回数を重ねるごとに、獲物をみる目を養い、静かに追い込んでから一気に仕留めるなどの技術を覚えていったのだ。
今では、立派な食料調達係としてあてにされていて、レン自身も頼りにされるのが嬉しいようで時間があればいそいそと狩りにでかけている。
「レンばかりあてにしないで、おじさんが獲物を仕留めてきてくれてもいいんだよ?」
実用で磨かれたラインの弓の腕はなかなかのものだった。
持ち運びのしやすいように普段は折りたたんでカバンに仕舞い込んでいるが、必要とあれば瞬く間に組み立て、鴨程度なら一射で撃ち落とす。
「鳥の気分でもないし、レンが張り切って狩ってるなら大丈夫だろう。信じて待つのも子育てのコツだぞ?」
「もう!それってぜったいめんどうくさいだけでしょう⁉︎」
呆れたように声を上げるミーシャにこたえた様子もなく、ラインは楽しそうに笑いながらミーシャの採ってきた薬草の処理を始める。
「いいじゃないか。レンに薬草の処理は任せられないんだから、適材適所だろう。代わりに美味い料理にしてやればいい。レンは、生肉も食べるけど、火を通した方が好きだろう?」
「それも問題だと思うのよね。このままじゃ野生に返せないよ」
少し困ったように肩を落とすミーシャに、ラインはなんでもないことのように笑う。
「ん?ずっと一緒にいればいい。レンは頭もいいし、どこでだってやっていけるさ」
「……仲間と森で暮らす方が、自然でしょう?」
迷うように呟くミーシャに、ラインは薬草をより分ける手元から目を離すことなく答える。
「そもそも、あの毛色じゃ野生に戻るのは大変だろう。おそらく群れの方が嫌がる。それも、圧倒的な力を示して群れのリーダーに収まればその限りでもないが、森の中であの色は目立つ。群れを守りながら生き抜くのは大変だろうし、そもそも、レンは自分をこの群れの一員だと自負しているから、離れないと思うぞ?」
「……おじさんの言っている通りだろうし、私だって一緒にいたいけど……」
迷うようにミーシャの瞳が揺れる。
母と過ごした森の家で、傷ついた獣を拾ってきては治療をしていた日々浮かぶ。
レイアースは、森の生き物は森で生きていくのが幸せだと、どれほど懐いていた動物も、森へ返してきた。
無事森に返すまでが、治療の一環とまで、思っていた節があり、そう教えられてきたミーシャは、どうしてもレンを手元に起き続けることに罪悪感を持ってしまうのだ。
ミーシャの葛藤を知っているラインは、それ以上何も言わず、手元の作業に集中した。
ラインからしてみれば、あれほど人慣れした獣を森に返すのは大変だし、そもそも名前をつけてしまった時点で、森に返すのは無理だろうと思っていた。
レンを拾った当時のミーシャは、母親を亡くしたばかりで非常に不安定な時期であり、無意識のうちに、縋る相手も求めたのであろうと推測できる。
何度か森の家で、怪我した動物の治療をしているミーシャを見たことがあったが、レイアースの教え通り、上手に一線を引いているようだった。
だから、ミーシャに初めてレンを紹介された時、その線を超えてしまっていることに驚いたし、それ以上に、心をかけられる相手をタイミングよく手に入れることができたミーシャに安心したのだ。
守るべき存在というのは、心を強くしてくれる。
怪我をしていて頼りなく、庇護者がいなければ生きていけない小さな存在。
大切な存在を無くしてしまったミーシャの心を守るために、当時のレンは最適だった。
もっとも、それを指摘する気はラインにはない。
心にストレスを抱え弱っている時に、その状態を馬鹿正直に本人に指摘するのは愚の骨頂であると知っているからだ。
母親が死んだことを悲しむなと言ったところでどうしようもない。
むしろ、その感情を無理に押し込める方が心にも体にも悪影響だ。
無意識のミーシャが、自分の心を守るためにレンを選んだ。
つまりはそういうことだ。
とはいえ、少しずつ状況は変化していく。
いつまでも同じところで足踏みしているほど、ミーシャの心は弱くないし、そうさせないためにもラインがそばに居るのだ。
泣いて、泣いて、泣いて。そして、いつか笑えるように。
スープの具材がいい具合にほろほろになり、あらかた薬草の始末がついた頃、レンが誇らしげに獲物を持って帰ってくる。
「おぉ、大物だな、レン!」
「うそでしょう?どうやって狩ってきたの?レン!」
その光景に、ラインとミーシャは思わず驚きの声を上げた。
自分の体と変わらぬ大きさの猪だった。
食料の少なくなる冬に向けて、たっぷりと脂肪と栄養を蓄えた猪は丸々と肥えている。
その首根っこをを咥えてずるずると引き摺るレンは、少し離れたところに獲物を置くと、褒めて、というように尻尾を振った。
「ん?こいつ頭蓋が割れてるな?元々死んでいたものというわけでもなさそうだし、どうやったんだ?」
「そもそも、よく持って帰って来れたねぇ、レン。この大きさなら、親離れしたばかりの子かしら?」
ラインは獲物を覗き込み、ミーシャは、レンの体を撫でる。
ワシャワシャと毛並みを掻き回されて、レンは満更でもなさそうに目を細めた。
「予想以上に大物だな。とりあえず、解体するか」
2人と1匹には明らかに大きすぎる獲物に、ラインは苦笑いしながら腰を上げた。
それに、レンを撫でていたミーシャも頷きながら立ち上がる。
「とりあえず、お湯を沸かすね。気温も低いし、最低限の処理でも二、三日はどうにかなるんじゃないかな?」
二、三十キロはありそうな大物である。
極力身軽な荷で旅しているとはいえ、その全てを運ぶのは至難の業だろう。
しかし、分けてもらった森の恵みを無駄にするという考えはラインもミーシャも当然のように持っていなかった。
家にいる時のように骨や油に至るまで完璧に、とはいかないだろうが、今できることの万全を尽くすしかないだろう、と二人で頷きあう。
「多めに塩を持ってきたのは幸運だったな。塩漬けにして麓の村で売っぱらおう。レン、お前も運ぶの手伝えよ」
兎肉で豪華な夕食のつもりが、肉の加工に忙しくなるとは予想もしていなかったが、こうなってはしょうがないだろう。
「ミーシャ、解体は俺1人で大丈夫だから、臭み取りに使えそうな野草と追加の薪を頼む」
「ハーイ。レン、行こう」
近くの低木に首を切った猪を吊り下げながら指示を出すラインに、笑いながら答えて、ミーシャが再び駆け出していった。
「なんか、どこかで見たような光景だな」
レンと共に小さくなっていく姿を横目で確認して、ラインは吊るした猪の下に穴を掘りながら小さく笑った。
「美味いな」
「うん、美味しいね。ありがとう、レン」
てんやわんやの後始末がようやくひと段落したのは、すっかり日が暮れた頃だった。
摘みたてのハーブとライン特製のスパイスで漬け込んだ肉を早速夕食に焼いたのだが、熟成は足りないものの充分に美味しく、2人と1匹は、腹一杯に堪能した。
「成獣一歩手前、ってのが良かったんだろうな。肉が柔らかいし、臭みも少ない。レン、お手柄だ」
レンのために、骨付き肉の塩を抜いたものを軽く炙ってやりながら、ラインは大袈裟なほどにレンを褒める。
純粋に褒めているというよりも、今後のしつけの一環が透けて見えるものの、当のレンが嬉しそうにしているので、ミーシャは余計なことを言うのをやめて、手元の串肉に齧り付いた。
「それにしても、本当に、どうやって倒したのかしら?」
まだ、成獣前とはいえ、体の大きさはレンと同等で、さらに冬に向けて蓄えた皮下脂肪は厚く、レンの牙で致命傷を与えるのは無理なように見えた。
ミーシャは不思議そうに首を傾げるが、嬉しそうに骨付きにくにかぶりついているレンから答えが返ってくることはない。
「それな。猪の体に、何ヶ所か浅いけれど牙の跡があったんだよ。推測だが、何度か軽いアタックをかけて怒らせた後、うまく木にぶつかるように逃げたんじゃないか?」
答えは、予想外のところから返ってきた。
ミーシャは、目を丸くしてラインを見た。
「え?そんなことできるの?」
「猪の頭蓋の傷跡が、やや丸みを帯びた凹みになってたんだよ。ここら辺の木の太さを考えたら、妥当かな、と」
行儀悪く手にした串を振り回し、こんな感じ、と宙に図を描いて見せるラインに、ミーシャは眉をしかめた。
「おじさん、そんな風に説明されても分からないし、食べ物を振り回しちゃダメ」
「口うるさいな。レイアみたいだ」
小言に肩をすくめたラインは、しかし次に続いたミーシャの言葉に噴き出した。
「せっかく現物あるんだから、さっさと食べてきちんと解説してよ!」
むん!と胸を張るミーシャの主張は斜め上だった。
いや、知識欲旺盛なミーシャにとっては、至極当然の主張だったのかもしれないが、イノシシの生首を教材にしようというのは、一般的に見て、いささか……。
しかし、それを受けるラインも、かなり一般の枠からは逸脱しているわけで。
「了解。埋めたものをまた掘り出すのは面倒だが、いい機会だしな。さっさと食べるか」
いそいそと食事の手を早めだした2人を、ガジガジと骨を齧りながら眺めるレンの目は(お肉よりも大事なものがあるなんて、人間って変なの)とでも言いたそうに、半眼になっていたのだった。
「ミーシャ、起きろ。花が咲くぞ」
テントの中、レンと共に毛布に包まっていたミーシャは、そっとその肩を揺すられて目を開けた。
ヒヤリとした冷気が頬を撫でる。
「……ん。もう、朝……?」
うっすらと開いたテントの入り口から覗く外は、まだ薄暗く、ようやく夜が明けようとしているようだった。
入り込んできた冷たく澄んだ空気から逃げるように、ミーシャは、ぽすりと隣にいたレンの毛皮に顔を埋める。
「お〜い、見逃していいのか?楽しみにしてただろ?」
再び眠りの世界へと戻ろうとしているミーシャの鼓膜を、少し呆れたようなラインの声が揺らす。
(たの……しみ………。たのしみ?なんだっけ?)
昨夜は、教材を前にラインの話が面白く、ミーシャはずいぶん夜更かしをしてしまった。
明らかに足りない睡眠時間は、いつもなら寝起きのいいミーシャから、思考能力すらも奪ってしまったようだ。
モゾモゾと座りのいい位置を探して、無意識のまま寝直そうとしているミーシャに、ラインは肩をすくめると、後をよろしくと言うように、目を開けていたレンに片手をあげて去っていく。
自慢の毛皮に顔を埋めるようにして幸せな寝息を立てているミーシャをレンはしばらく眺めていた。
昨日なにやら夜遅くまでラインと話し込んでいたし、床に着くのも遅かったから、眠たいのだろうとはレンは思った。。
しかし、ミーシャが次の朝を何やら楽しみにしていたことも、レンは知っていた。
そして、一度声をかけたラインが、もう2度と起こしに来ないだろうことも分かっていた。
ラインが呼びに来たという事は、ミーシャの楽しみにしていた何かが始まろうとしているのだ。そして、そのために、自分たちはここにいるのだから……。
迷っていてもしょうがないとでも言うように、まくら兼暖房役にされていたレンは、のそりと体を起こした。
挙句、無情にもミーシャの毛布を取り去ってしまう。
「え?なに?さむい?!」
必然的に、ふかふかの枕(レンのお腹)から頭が落ち、朝の冷気にさらされることとなったミーシャは、ようやくパチリとその目を開いた。
「くぅ」
レンは、突然の起床に戸惑っているミーシャを待ってはくれなかった。
早く早く、というようにグイグイと鼻先でミーシャをテントから押し出そうとする。
「はぇ?何?何、レン?」
起き抜けに寝床の中から強引に外へと押されて、ミーシャは目を白黒しながらもテントから、顔を出した。
「お?やっと起きたか。そろそろ置いていくかと迷ってるところだったぞ」
そんなミーシャとレンを見て、ラインが笑った。
「……あれ?おじさん、起こした?」
熱いお茶の入ったカップを渡され、反射で受け取りながら、ミーシャは首を傾げた。
夢うつつに声を聴いた気がするがはっきりと思い出せなくて、ミーシャは首をひねった。
「起こしたな。そろそろ夜明けだから、花が咲くと思ってな」
「……あ、たのしみ!」
ようやく記憶が蘇ったミーシャが、大きな声をあげる。
そして、寝ぼけて危うく置いていかれるところだったことに気づき、隣で水を飲んでいたレンに抱きついた。
「起こしてくれてありがとう、レン!」
「グルルゥ」
礼を言われたレンは、嬉しそうに喉を鳴らすと、ペロリとミーシャの頬をなめた。
「よーし、レンへの感謝は後でたっぷりすることにして、さっさとそれを飲め。朝食は花を見て、採取してからだ。時間がないぞ」
急かされて、ミーシャは慌ててまだ熱いカップの中身を飲み干すと、マントを羽織った。
まだ陽の昇らない早朝は、震えそうなほど寒かった。
「少し歩くぞ」
テントを張っていた平地から、ラインは傾斜の方へと足を向けた。
「そっちは、沢があったけど、ほとんど岩場だったよ?」
昨日、レンと近辺を採取がてら探索していたミーシャは首を傾げた。
細く水の流れる沢は大きめの岩と細かい砂礫が主で目ぼしい植物はほとんど生えていなかった。
「少し登ったところに水が溜まって淵になってる場所があっただろう?目的地はあそこだ」
野営をしていた地点から離れるごとに、気温が下がっていくのを感じて、ミーシャはそっとマントの袷を握り締めた。
晩秋の早朝は、冬の気配が濃厚だった。
キンと冷えた空気は感覚を研ぎ澄ませてくれるが、同時に下がる気温はそれだけで体力を奪っていく。
サクッと、足元が鳴った。
「……霜柱」
ミーシャは、一心に追いかけていたラインの背中から、足元に視線を移した。
むき出しの地面に、白く霜柱が立っていた。
初めての感覚なのか、レンが、不思議そうな顔で足元を見て、においを確認していた。
「あし、痛くない?」
靴を履いているミーシャ達はともかく、むき出しのレンを心配するミーシャに、レンは首を傾げた後、そっと足を踏み出した。
レンの足の下。
踏みつぶされた霜柱が、さくっとはかない音と共に崩れる。
「ワフ!」
足の下で崩れる霜柱の感覚は、レンの中で「面白い」に分類されたらしい。
ニパッと笑うと、その場を走り回り始めた。
「ま、普段からいろんな場所を走り回って鍛えられたレンの肉球は霜柱が刺さらないくらい強かったってことだな」
微かに笑いながらそういうと、ラインは、止まっていた足を前に進めた。
「霜の降りる時に咲く花、って、珍しいよね」
その後を追いながら、ミーシャは、改めて疑問に思っていたことをラインにぶつけてみる。
通常の植物ならば、花が咲いた後に受粉し、実をつける。これから雪に埋もれる季節にそれらを行うのは、かなりのリスクを伴うように感じた。
「それな。そもそも、この植物は実をつけないんだ」
もっともなミーシャの疑問に、ラインは微かに笑みを浮かべながら、さらりと答えた。
「花が咲くのに、実はつけないの?」
「ああ。正確には、根を介して増えていくんだ。ベースに球根状の塊は作るが、どちらかというと繁殖のための栄養を蓄える貯蔵庫の意味合いの方が強い」
根を介して増殖するのは、草花には多い。
それでも、多くの植物が枯れたり休眠状態に陥る寒気に花を咲かせるのは、珍しかった。
「樹木なら見たことあるけど……」
「まあ、正直レガ山系でしか生息しない固有種の上に、発生条件が独特過ぎて、植生の研究はあまりなされてないんだ。ただ、薬効は確かだから、もの好きが採取に挑戦するんだけど」
ミーシャの質問に答えながらも、ラインが足を止めることはない。
サクサクと足元を踏みしめ進む中、辺りが明るくなっていく。
藍色の空はゆっくりと紫紺へと色を変えていく。
やがて、そこに曙色が差してくる時、一行は目的地にたどり着いた。
「ほら。これを見せたかったんだ」
そう言って、ラインは前方を指さした。
読んでくださり、ありがとうございました。
なんでしょう。
全然、先に進みません。
書籍化にあたり、開港した弊害と言いますか。状況や心情を細かに書き込んでいく癖がついて、文字数だけが増えるという。
web小説は、軽快さが命と思っていたのですが、いかんですね。
さしあたり、今回はレン君の成長期、な、感じになってしまいました(笑)
狩り、上手になりました。
ちなみに、現時点でレンの体格はレトリバー(メス)くらい。
最終的にはボクサーくらいまで成長させたいとたくらみ中です。
怪我人背中に乗せて運べるようになって、心身ともにミーシャのパートナーを目指す所存。
ちなみに種族的には、規格外にでかい、という設定です。
でかいモフモフは夢ですよね!




