21
シャラン、と静寂を涼やかな音が破った。
暮れ始めた空の下。一段高くなった舞台の上。
真っ青な衣装に身を包み、一人の少女がしずしずと進んでいく。
頭からすっぽりと追われたベールで少女の顔は隠されていて、うっすらとシルエットが見えるのみだった。
両手で捧げ持つようにした錫杖の先につけられた金環が、少女が足を進めると共に澄んだ音を響かせる。
舞台の四隅に立てられた篝火が、その様子を明々と照らしだしていた。
舞台の前に集まった村人たちは、身じろぎ一つせず、無言でその様子を見守った。
村中の人間が集まるはずなのに、微かな息遣いすら聞こえそうなほど村の広場は静まり返っている。
遠く聞こえる潮騒と錫杖の音だけが、その場を支配していた。
神秘的なその姿に、誰に教えられるまでもなく、ミーシャはその少女こそが神事をつかさどる海巫女だと悟る。
舞台の中央まで進み出た少女が、集まる群衆の頭上遠く海へと向かって一礼した。
次いで手に捧げ持っていた錫杖を真っ直ぐに持ち替えると、石づきを舞台に一定のリズムで打ち据え、
シャン、シャンと金環が涼やかな音を響かせる。
そして、そのリズムに合わせるように、少女は歌いだした。
その小柄な体のどこから声が出ているのかと、問いたくなるほどの声量が溢れだす。
高く低く。滑らかに音階を刻む澄んだ声は何処までも真っ直ぐに海に向かって放たれた。
(すごい……)
ミーシャは、舞台から少し離れた場所からその全てを見つめていた。
舞台に詰めかける村人の中に入り込めば埋もれてしまい人の背中しか見えなくなりそうだったし、何より村人の大切にしている神事によそ者である自分が入り込むのを遠慮したのだ。
ミーシャの知らない見知らぬ言葉で歌われるその歌の意味は一つも分からない。
それなのに、それが確かに神にささげるためのものだという事が、何故だかハッキリと分かった。
篝火に照らされて歌を捧げる海巫女の顔はベールに隠されて見えないけれど、それゆえに、その歌声が際立って感じられた。
長いような短いような不思議な時間。
歌が終わり、シャンシャンと錫杖だけが何度か打ち鳴らされた後、海巫女は再び錫杖を捧げ持ちつつその場に膝をつき首を垂れた。
それに習うように、舞台を見つめていた村人たちもまた瞳を閉じて首を垂れる。
うっとりと舞台の上に見惚れていたミーシャは、隣にいるエラに軽く肘でつつかれて、慌ててみんなに倣った。
「****** **** *******」
やはりミーシャには聞き覚えのない言葉で、祝詞が捧げられた。
(どこの言葉なのかしら?どこかで聞いた事があるような……?)
しかし、その音が記憶の端に引っかかり、内心首を傾げるミーシャの袖をエラが引く。
「ミーシャ、少し下がって」
何処で聞いたものだろうと記憶を探るうちに、いつの間にか祝詞があげ終わったようだ。
促されるままに動くと、人が二つに分かれ舞台から真っ直ぐに海に向かうように道ができていた。
シャン!と強く錫杖が鳴らされ、視線を舞台にもどせば、いつの間に立ち上がったのか、巫女がゆっくりと舞台を降りてくるところだった。
皆が見守る中を、両手で錫杖を持ち自分の前に突きながら、巫女がゆっくりと進む。
舞台から降りた巫女は、舞台の上で一人凛と立つ姿から想像していたよりも小柄だった。もしかしたら、ミーシャよりも小さいかもしれない。
すぐ目の前を通り過ぎていく小さな姿を目で追っていたミーシャは、錫杖を持つ巫女服の袖口が少しめくれていて、そこから覗く肌に不思議なものを見つけた。
「……ウロコ?」
白くか細い手首の少し上のあたりの肌にまるで魚のような鱗が見えたのだ。
一瞬で通り過ぎてしまったし、目の錯覚かな?とミーシャは目をこする。
「此度の冬も、皆がつつがなく過ごせますよう、伏して願い奉ります」
広場の先は海があった。
波打ち際に再び膝をつき、少女の高く澄んだ声が響く。
「「「願い奉ります」」」
その声の後に続くように、広場に集まる群衆からも声が響いた。
ピタリとそろった声にミーシャが驚いているうちに、するりと海巫女がベールと一番上に着ていた裾の長い羽織を脱ぎ捨てた。
「あれ……」
そして、ミーシャは先ほど見たものが、錯覚でも見間違いでもなかったことを知る。
羽織の下、少女の服は袖のないホルターネックのドレスだった。
むき出しになった背中や腕がまだらに鱗に覆われていたのだ。
「あれは海神様に愛されている証だよ。成長するうちに、いつの間にか肌にあの証が現れるんだ。そしたらその子は社に引き取られ、海巫女様として神様に使えるんだ」
驚きに目を丸くするミーシャに、どこか誇らしげなうっとりしたような不思議な顔でエラが囁く。
皆が見つめる中で、海巫女と呼ばれた少女は、しずしずと海の中へと入っていった。
それを皆が追いかけて波打ち際へと移動していく。
その瞳がエラと同じような色を浮かべているのを見て、ミーシャはなんとなくその輪に加わる事ができず、その場にとどまった。
「……神様に愛されたしるし?」
あらわになったとはいえ遠い位置からだったし、夜目で良く見えなかったけれど……。
「皮膚が硬くひび割れているように見えた……。あれは鱗なんかじゃ……」
「……黙れ。余計な事を言うと、反感を買うぞ」
小さい、だが鋭い響きを持った声に言葉を遮られ、ミーシャは息をのんだ。
振り向くと、いつの間に背後にいたのか、思っていたよりも近くにカシュールともう一人、見知らぬ青年が立っていた。
「ヒューゴ、怖い声を出すなよ。怯えているだろ」
少し困った顔で、カシュールがつぶやいていたから、ミーシャは自分の言葉を遮ったのは見知らぬ少年の方だと辺りをつけ、まじまじとその姿を眺めた。
背はカシュールと同じほどに見えたけれど、よく見れば少し猫背になっているので、真っ直ぐ立てばもう少し高いかもしれない。肌はほかの人たちと同じように褐色で、闇に溶け込むような黒い髪は顔を隠すように鼻先まで前髪を長く伸ばしていた。
その厚い前髪の隙間から垣間見える鋭い眼差しは髪と同じ黒で、観察するミーシャを同じようにじっと見据えていた。黒と翠の視線が混ざり合う。
ふいに海岸の方からワッと声が上がり、無言で見つめあっていた二人の視線が離された。
海の方へ眼を向けると、小さな陰が沖の方からゆっくりと、前にミーシャがトンブを採取していた岩場の方へと泳ぎ去っていく所だった。
「カシュ、そいつに海巫女の事を教えておけ。オレも後で話を聞きに来る」
小さく舌打ちした後、少年は踵を返して駆け出していってしまった。
あっという間に小さくなる背中を見送って、ミーシャは訳の分からぬまま、隣に立つカシュールを見上げた。
カシュールは、イルカからミーシャを託されて、村まで連れて帰ってくれた少年である。
もともと面倒見のいい性格のようで、託された責任もあるからと何かと気にかけてくれてくれていたため、エラの次くらいにはミーシャにもなじみがあった。
「彼は?」
「……あいつはヒューゴ。買い出しに行っていて、今日戻ってきたんだよ。ちょっと気難しいけど、悪いやつじゃないから」
カシュールは少し困ったような顔で、ポリポリとほほを掻く。
「時間がないから要点だけ。巫女様について何か思うところはあるみたいだけど、黙っててくれ。厄介なことになるのは、困るだろう?」
「厄介な事……って」
「ミーシャ!なんでそんなとこにいるんだよ!!」
不穏な言葉にミーシャが問いただそうとした時、海辺へと行っていたエラが駆け戻ってきた。
「もう!気づいたらいないんだもん。驚いたよ!カシュール、側に居てくれてありがとうね」
「いや、たまたまだ。海巫女様、無事に戻ったのか?」
カラリといつもの笑顔を浮かべて首を横に振るカシュールが、軽くミーシャの背中を押した。
「うん!いつも通り海の贈り物を奥から投げ渡して行っちゃったよ。社の方にも奉納品をあげてるから、今から先代の海巫女様と食すんじゃんないかな?」
「……海巫女様は一緒に宴にはでないの?」
村中の楽しみの一つだと言っていたのに、あっさりと帰ったというエラに、ミーシャは不思議に思って問いかける。
「巫女様は神様に仕える方だからね。世俗には交わらないんだよ」
まるで空が青いというようにサラリと返された言葉に、ミーシャの心のどこかがサワリと波立つ。
そんなミーシャの思いなど気づく様子もなく、エラがミーシャの手を引いた。
「ね、あっちにごちそうがいっぱい用意されてるんだよ。ミーシャに紹介したい人もいるし、来て」
「紹介?エラのご家族?」
ミーシャは日々の大半をエラと共に過ごしていたが、エラの義母と息子には会った事があったけれど、早朝から漁に出ているという旦那さんと義父には会った事がなかった。
また、薬師の方を優先するため、家事や小さな息子の世話は義母が一手に引き受けていると聞いていた為、挨拶した方がいいかとも思っていたミーシャは、素直に手を引かれるままに歩き出した。優先というか、実質自分の面倒を見るためだろうと分かっていたからだ。
「じゃぁ、ね。カシュール!」
「あぁ……」
少し微妙な顔をしているカシュールが少し気になったけれど、意気揚々と手を引くエラの力は弱まらずどんどん進んでいってしまう。
また後で話すこともあるだろうと、大人しく後をついていったミーシャは、連れていかれた先でたくさんの人に囲まれて、困惑することになった。
予想通り、連れていかれた先にエラの家族はいた。
が、それ以上にたくさんの村人達がいて、ある意味今回の主役の一人でもあるミーシャを待ち構えていたのだ。
「あんたのおかげでババ様の目が良くなってるんだってな」
「息子を助けてくれてありがとう」
「最初はなんで海のみ使い様が連れてきたのかと思ったけど、こういう事だったんだねぇ」
「あんたの薬のおかげで、うちの爺さんの目も治るんだろう?ありがとうな」
一気に取り囲まれ、怒涛のように話しかけてくる言葉をうまく聞き取ることができず、ミーシャは目を白黒させた。助けを求めるように横にいたはずのエラを探せば、人垣の外で面白そうに笑っている姿を見つけた。
ミーシャが困っているのは明白なのに、ニヤリと笑って抱き上げた我が子の小さな手を振って見せている。唇が「がんばれ」と動いているのが見えた。
押し合いへし合いしている大人たちの中に子供を抱いて助けに駆け付ける事はできないのだろうが、それにしても、もう少し何らかの配慮が欲しい所である。
少し恨めし気に見つめるうちにも、たくさんの声が降ってくる。
「あんた、小さいけれどババ様が認めるほどの薬師様なんだろう?他にどんな薬があるんだい?」
「そうだ、うちの婆さんが膝が痛いって言ってるんだけどさ」
「なんだい、それならうちの旦那の腰もどうにかしとくれよ」
「あぁ、み使い様も良い方を連れてきてくれたねぇ」
いつの間にやらお礼の嵐がお悩み相談みたいになっていて、ミーシャはついに声を張り上げた。
興奮した人の声は早口で声は上ずり高くなりやすい。
ミーシャの声も高いため、普通に話すとその波に飲まれてしまいうまく通らない可能性があった。だから、腹に力を入れて、意識的に低くゆったりした話し方を心掛ける。
「すみません。申し訳ないですが、一度に話されても何が何やらわかりません。後、お薬の相談は後日ご本人を交えてお願いします」
そして、一人一人の目を覗き込むようにしてゆったりと笑いかけた。
口々に主張していた人たちの興奮が、その翠の瞳に吸い込まれるように少しづつ落ち着いてく。
「礼を言われるほどの事は出来ていませんが、みなさんのお言葉は嬉しいです。本日は、素晴らしい宴にお呼びくださり、ありがとうございます。たくさんのお料理もあるとの事、冷めないうちにいただきましょう?」
自分に注目が集まったのを感じて、ミーシャは、ゆっくりとした仕草で、料理の用意されている舞台横の方を指さして、皆の意識がそちらへと向かうように誘導する。
簡単に作られた台の上に並べられた料理の数々を目にして、人々は思い出した。
今日は、厳しい冬を迎える前の最後のお楽しみの日だという事を。
「そうだ。今日はふるまい酒もあると聞いたぞ」
ふいに、誰かが声をあげ、大人たちの目の色が変わる。
今回は買い出し部隊も帰ってきたばかりで、外の珍しい酒もあるはずだ。
「村長が外から持って帰った酒も出すと言っていたが、数に限りがあるはずだ。早く行かないと」
「そうだな。せっかくの料理だ。食べながら語らうとしよう」
「前に買ってきていた果実酒もあるかしら」
まるで潮が引くように、取り囲んでいた人々が周囲から居なくなり、ミーシャは深々とため息をついた。
悪意を向けられるのは怖いが、好意的であろうと周囲を囲まれてしまうと圧迫感があるのだと初めて知った。
「お疲れ。災難だったね」
少し笑いながら、エラが子供を抱いたまま近づいてくる。
「なんかすごい勢いで驚いたよ」
酸素まで薄くなっていた気がしていたミーシャは、ようやく開けた視界に大きく呼吸をする。
大人たちに囲まれると小柄なミーシャは本当に埋もれてしまいそうになるのだ。
「いやぁ、ごめんごめん。押しのけられたところで、子供にしがみつかれちゃってさ。ま、みんな感謝伝えたいだけだから、変な事にもならないだろうし、大丈夫かなって」
「みんなが料理に夢中になっている間に、ババ様の所へ行くといいよ。料理は適当に取ってきてやるからさ」
悪びれ無く笑うエラに毒気が抜かれたところで、知り合いたちの暴走にさすがに苦笑いのカヤが、広間の隅に貼られた天幕の方を指さす。
そこにはマヤが村長達と集まり何かを話し合っていた。
「なんだか、真剣な顔しているから、私が行って大丈夫かしら?」
遠目で良く見えないけれど、机の上に置かれた何かを囲んでいるように見えて、ミーシャは眉を寄せた。
「あ~、あれは海巫女様がよこした贈り物を見てるんだろ。もうすぐ終わるし、終わったらみんなにも公開されるものだから、気にしなくていいよ。どっちにしろ、ミーシャも一言村長達に声掛けしといたほうがいいだろうし。行こう」
エラはあっさりそういうと、子供を抱いたままズンズン天幕の方へと向かい、ミーシャもその後を追った。
「おぉ、ミーシャちゃん。ちゃんと来てたんだな。放っておいて悪かった」
近づいてくる二人にすぐ気づいたゼンテュールが、気安い感じで片手をあげる。
「いえ。エラが連れてきてくれたので」
すぐに返事をするミーシャを、マヤが自分の隣の椅子に呼び寄せた。
「わぁ、これ真珠ですか?」
呼ばれるままに席に着いたミーシャは机の上に置かれた盆の中を見て歓声を上げた。
大きいものでは親指の先ほどありそうな真珠の玉が20ほど転がっていた。
「そう。海の贈り物だ」
ニカリと笑って、ゼンテュールが盆を揺らす。
漆塗りの黒盆の中で、真珠が独特の光沢をまき散らしながらコロコロと動いた。
「今度の贈り物は、粒ぞろいだねぇ」
ミーシャの背後から盆を覗き込んだエラが歓声をあげる。
「あぁ、ありがたい事に、これで冬支度の分の補填ができます」
ほっとしたように笑うポリュースに、ミーシャは首を傾げる。
「村で作れないものも多い。外で手にいれるにも物々交換じゃ限界があるからな。うちの真珠は巻きが細かくて粒ぞろいだ。宝石商に持ち込むといい金になるのさ」
ゼンテュールがニカッと笑って、真珠を布が張られた箱の中にしまっていく。
真珠が転がった拍子に傷がつかないような工夫なのだろう。小さなくぼみに一つずつ丁寧に置かれた真珠は、よく見るといくつかはほんのりとピンクに見えた。
「真珠って白ばかりだと思っていました。そんな色もあるんですね」
「そうだな。他にも銀色に見えるものや、たまに黒いやつもある。どうして色がつくのかは分からないが、海の神様の気まぐれと言われてるな」
「神様の気まぐれ……ですか?そういえば、贈り物って……」
ミーシャの言葉に、その場にいた全員が顔を見合わせる。
「ミーシャ、見てなかったのかい?さっき海巫女様が、海に潜ってこれを拾ってきたんだよ」
「え?そうなの?」
エラの驚いた顔を、ミーシャも同じような表情で見つめ返した。
「みんなが一気に動いていくから何かわからなくて取り残されてたの。で、カシュールに話しかけられて……」
『巫女様について何か思うところはあるみたいだけど、黙っててくれ。厄介なことになるのは、困るだろう?』
ふいに脳裏にカシュールの囁く声が蘇り、ミーシャは口ごもる。
「もう、何してんだい!大事な神事だってのに、カシュールったら」
そんなミーシャに、エラが唇を尖らせた。
大切な場面を見逃したミーシャのために憤っているようだった。
「海巫女様が歌を奉納して祝詞をあげたところはみたかい?」
ミーシャの戸惑いに気づいたように、それまで黙っていたマヤがゆっくりと口を開く。
「はい。言葉は分かりませんでしたが、とても美しい声でした」
コクリと頷いたミーシャに、マヤが満足そうに頷く。
「今代の海巫女は、特に素晴らしい歌声を持っているからね。神事で祝詞を捧げた後、海に潜ると神様からのご褒美をもらえるのさ。それをこちらに投げて、海巫女様は神様と共に社に帰り供物を召し上がる。そして、渡された贈り物で我らは必要なものを手にいれるのさ。そうして、この村はずっと続いてきたんだよ」
まるで不思議な物語を聞いている気持ちで、ミーシャは目を瞬いた。
ふいに脳裏によみがえるのは、ある港町で出会った踊り子の少女と迷い込んでしまった青一色の世界。
(それほど人に興味がありそうには見えなかったけれど……)
神妙な顔で黙り込んだミーシャに、何を感じたのか、マヤが気を取り直すようにパンと手を叩いた。
「ほら、カヤが料理を持ってきてくれてるみたいだよ。坊やはここで見てるから、エラは手伝ってきておくれ。あんたたちはそれを皆にお披露目しなきゃだろ?早くしないと、貴重な酒をみんな飲みつくされちまうよ」
「お……おう!そりゃぁ、大変だ!」
「いけませんね。急ぎましょう」
「あたし、飲み物もらってくる。果実水でいいね、ミーシャ」
途端に、皆がいそいそと動き出す。
膝に渡された幼子をあやしながら、ミーシャはバタバタと動き出したみんなをぼんやりと眺めていた。
読んでくださり、ありがとうございました。
ほんのり不穏な空気です。
閉ざされた村の独特な風習。
次回はようやくもう少し話が動くと思います。




