偶然はあるか6
僕の願いとは裏腹に同じ見解を言うシルフィアとバリエスはにらみ合って火花が散りそうだった。
「時限魔法って、将来を予測してあらかじめ発動するように術をかけておくんだよね。
そんな事ができるんだ。」
シルフィアが、軽蔑した目でにらみながら、
「なんで主に触るなと言ったか、気づいておらぬようだな。」
バリエスが
「うむ、明らかに持ち主以外が触ると防御の呪術が発動するようだ。」
「触っておれば、主はふっとんで粉々であったろうよ。」
シルフィアは楽しそうに笑ってる、怖い。
「お父さんもお母さんも時々触ってたと思うんだけど・・・」
シルフィアが僕の肩に腰かけながら
「愛の深さがポイントかもね。」
僕の耳をギューと引っ張って
「主は好奇心しか持ち合わせてないから!」
耳元で怒る。泣きそうな気分になる。
バリエスが
「ご両親が事故で亡くなった辺り、偶然にしては出来過ぎていると思うが。」
シルフィアがバリエスに向かって、シッと人差し指を唇に当てた。
ミカエラが目を見開いたまま、両手を音がするほど握りしめた。
「まさか、それじゃ・・・ワナにはめられたみたいじゃな・・」
見ひらいたままの目から涙がこぼれおちる。
歴戦のバリエスがおろおろし始めた。
シルフィアが
「ったく寝呆けて、主の気持ちも読めぬようになりさがって!」
なんで女の子が一人でいたのか。
特殊な家系の子供だとしたら狙われていたと考えてもおかしくはない。
たまたま逃げられて、親切な人に保護されたとしても、誘拐した者が名乗り出るわけにはいかない。
ご両親はミカエラのためを思って、自分達の地域だけでなく、広くミカエラの消息を調べているような人物を探し始め、逆に犯人を探り当ててしまったのか。
それにしても本当の親は、探していないのか?
「だとしても、僕が警察と繋がってて好都合じゃないか、利用すれば、え?」
自分で言ってて、背筋が寒い。
「え?まさか?」
バリエスとシルフィアが頷きながら僕を見る。
バリエスが
「タロットカードと、時限魔法。」
シルフィアが
「本当の両親と引き合わせてくれる人物を先読みで特定できてるとしたら?
主は好都合の人物よの。」




