第94話
「今日もがんばるぞ~!」
『チュウ~!』
ユーマはネズミ達と屋台を運んでいると…
ガヤガヤ
「お~?どうしたんだろ~?」
「ユーマ様~!」
「ネネさん?何かあったの?」
ユーマが人だかりに近付くとネネが慌ててやって来た。
「どうしたの~?」
「皆さんカレー待ちです」
「ふぇ?」
一瞬呆けてしまうユーマだった。
「おう!坊主!早く店を始めてくれよ」
「お~!一杯いるの~!」
『チュウ~!』
ユーマがカレーを準備してる間、ネズミ達はテーブルと椅子の準備を始めた。
「よいしょっと。ユーマ様、こっちは準備万端よ!」
「お蕎麦も茹で上がりました!」
「お~!開店しまーす」
ユーマの開店の合図でお客さんが列をなした。
「はーい、銅貨七枚でーす」
「お~?おじちゃん、最近行商の人が増えた?」
ユーマは馴染みのお客さんに不思議に思ってたことを訪ねた。
「あ?あ~…坊主のカレーが旨いって評判が出てな。行商連中に広まったんだよ」
「お~?子供のお店だよ?」
「旨けりゃ歳なんて関係ねぇよ」
行商のおじさんからありがたいお言葉を頂いた。
「お~!期待に答えるの~」
ユーマはヤル気を出した。
「おーい!早く会計してくれよ~!」
「お~!」
別のお客さんが待っていたのでユーマは屋台に戻った。
「銅貨七枚でーす」
接客を沢山こなした。




