第92話
「ルーを入れて~♪煮込んで~♪美味しくなれ~♪」
一月後、ユーマは屋台を続けていた。少し違うのは…
ガヤガヤ
「お待たせ~♪」
「おう!早速一杯くれ」
「こっちは三杯くれ。パン付きでな」
大繁盛していた。
「はい、銅貨五枚ですね」
「はーい、順番はこちらでーす」
ナナとネネもユーマの手伝いをしていた。
『チュウ~!』
ネズミ達も椀が返ってくると急いで洗っていた。
「お~♪今日も沢山売れる~♪」
ユーマはせっせと椀にカレーをよそうと配っていた。
「お~…がんばった~…」
売り切れる頃にはくたくただった。
「ほら、ユーマ様。果実水よ」
「お~…ありがとう~」
ユーマは果実水を飲むと少し元気になった。
「お~?人手が足りない」
「やはりセレーナさんとかに頼ってはどうですか?」
「お~?ダメ~。自力でやりなさいって言われた~」
既に交渉したようだった。
「私達はいいのかしら?」
「ユーマ様の奴隷だからじゃない?」
「やっぱり私達も厨房に立つしか方法がないと思う」
ナナの提案にユーマは…
「お~。そうするとお店を大きくしないと…」
屋台はユーマの身長に合わせて作られてるので小さかった。
『チュウ!』
ネズミ達は任せろ!とばかりに胸を叩いた。
「お~?ネズミさん、いいの?」
『チュウ!』
ネズミ達は屋台を持って遠ざかった。
「じゃあ~、新メニューを考えるの~」
「新メニューですか?」
「お~。カレーとパンだけじゃ飽きるの」
ユーマなりに考えてたらしい。
「でも、カレーが売りよね?」
「新作~?」
「カレーの新作ですか?」
ネネが訪ねるとユーマは…
「ちょっと待ってて~」
ユーマはテキパキと準備を始めた。
「グツグツ~♪茹でて~♪湯切り~♪」
「ねぇ、ユーマ様?それは何?パスタみたいだけど」
「お蕎麦っていうの!これにカレーをかけるの」
ユーマは湯上がった蕎麦にカレーをかけてナナとネネに渡した。
「じゃあ、いただきます」
ナナとネネは早速試食した。
「あら、意外と美味しいわね」
「お~♪良かった~!」
「でも、ユーマ様?こんなに儲けてどうするんですか?」
ネネがユーマに気になった事を訪ねた。
「おばあちゃん達の生活を楽にするの~」
「ユーマ様…」
小さいユーマなりに村の事を気にしていた。
『チュウ~!』
するとネズミ達が戻ってきた。
「お~?ネズミさん、おかえり~」
『チュチュウ!』
「お~!大きい屋台~」
ナナとネネが入れる位の屋台になって帰ってきた。
「お~?これじゃあボクが届かない~…」
『チュウ!』
パタン!
ネズミ達が屋台を操作すると小さな足場が出来た。
「お~!ボクでも届く~!」
ユーマ専用の足場が出来た。
「お~?ネズミさん?これは何~?」
『チュウチュウ!チュウ~♪』
『それは魔法のコンロだぜ、大将』
クリエイトハンマーがポケットの中から教えてくれた。
「コンロ~?」
『簡単に言うと…釜戸みたいなものだ』
「お~!?ネズミさん!作ってくれたの!ありがとうなの!」
ネズミ達は喜んで貰えたので嬉しくなり辺りを駆け回った。
「お~!ネズミさん達にも試食~!」
『チュウ~♪』
ネズミ達もカレー蕎麦を食べた。
『チュウ~♪』
ネズミ達にも絶賛だった。
「よーし!明日もがんばるぞ~!お~!」
ユーマ達は次の日に新装開店することにした。




