第91話
「いらっしゃいませ~♪」
『チュウ~♪』
村に帰ったユーマは早速ネズミ達と一緒に屋台を作った。そしてカレーの販売を始めた。
「おや?ボク、お家のお手伝いかい?」
やって来たのは最近出入りしている行商の奥様だった。
「えっとね!村お越し!」
「アハハ!難しい言葉を知ってるね」
「一杯どうですか~?」
ユーマは奥様にカレーを進めてみた。
「じゃあ一杯くれるかい?」
「まいど~♪」
『チュウ~♪』
ユーマはカレーを椀によそうと奥様に渡した。
「パンと食べると絶品~。初めてのお客さんだからサービス~♪」
「おや?ありがとう♪」
奥様は早速食べてみた。すると…
「辛いけど美味しいよ!」
「お~!気に入って貰えた♪」
「パンに良くあうね!」
大絶賛だった。
「美味しかったよ」
『チュウ』
食べ終えて椀をネズミに渡すと洗い始めた。
「また、来てね~♪」
「宣伝しとくよ~」
奥様が帰るのを見送るユーマだった。
「ランランラーン♪」
『チュウチュウ~♪チュウ~♪』
ネズミ達とユーマは屋台を引いて行商が集まっている場所に向かった。
「カレーはいかがですか~♪」
「お!坊主か、カレーってシチューを売ってるのわ」
「そう~」
ユーマが宣伝をしようとしたが既に広まってるようだった。
「ウチのかみさんが絶賛しててな?一杯貰えるか?」
「ありがとうございま~す!パンはどうする~?」
「パンと一緒に食うと旨いって言ってたな。よし!パンもくれるか?」
ユーマは早速、カレーを椀によそうとパンと一緒に渡した。
「へぇ~。変わった色だな?味は…うめぇ!」
行商のおじさんが旨いと言うと…
「俺にもくれ」
「はーい♪」
別の行商の人が買ってくれた。
「お!カレーはいかがですか~♪」
ユーマが声をかけると、どんどん人が集まって売り上げを伸ばした。




