第86話
「あーるかな?なーいかな?」
今日も楽しそうにユーマが電話の画面を見ていると…
「お?お~?ベットが売ってる~」
『そら、売ってるさ。何でもあるぜ』
クリエイトハンマーに何でも有ると言われた。
「ベット、ふかふか?買うの~!」
ボトン!
「おー!おっきい木箱…ネズミさーん!」
ドドドドドドドド!
ユーマがネズミ達を呼ぶとすぐさま駆けつけた。
「ネズミさん、ベット組み立てられる?」
『チュウ!』
ネズミ達は任せろ!とばかりに胸を叩いてあっという間に組み立てた。
「おー!ふかふかだ~♪」
『チュウ~…』
「お?ネズミさん達も~」
ユーマがネズミ達に声をかけると…
『チュウ~♪』
ネズミ達もベットに乗った。
「お昼寝~…」
『チュウ!』
ユーマがお昼寝に入るとネズミ達は一部を残し警護していた。
「さて、ユーマ?これは何かしら?」
「あぅ」
数日後、セレーナにベットの事がバレた。
「えっとね!ベット?」
言い訳が思い付かないユーマだった。
「いつこんなの作ったのかしら?」
「に、二、三日前」
「ふーん…まだ他にも隠してるでしょ?」
セレーナは確信をもって訪ねた。
「えっと…」
ユーマは正直に電話で買い物していた事を打ち明けた。
「全くこそこそしないの!堂々としなさい。隠れてするから怒られるのよ?」
「はーい」
セレーナは注意すると…
「じゃあ私達の分もお願いね♪」
「はーい……え?」
「許すとはいってないわよ?」
結局ユーマは皆の分のベットを買わされた。
『チュ、チュウ…』
ネズミ達も全員分のベットの組み立ては疲れたらしい。




