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小さな僕は魔導機使い!?  作者: 猫丸
穏やかな日常
84/120

第84話


「あ、お姫様~」



「ユーマ殿、よくぞ駆けつけてくれたの」



「お~。お友達の為だもん」



フローラもやって来るとユーマは嬉しそうにしていた。



「そうか♪ありがとうなのじゃ」



ぐぅ~



「お~?がんばったらお腹減った~」



「それくらいなら用意させよう。いいですか、父上?」



「構わん。誰か」



国王は臣下に命じて食事の用意をさせた。



「すまぬが謁見の間に来てくれるか?」



「はい。ユーマ、行くよ」



「はーい」



ユーマはセレーナの後をトテトテとついて行った。



「此度の件、よくぞ駆けつけてくれた。礼を言うぞ」



「ハッ!」



「何か望みはあるか?あるなら申してみるがよい」



国王は膝まづいてるユーマ達に褒美の話を切り出した。



「陛下、褒美の話はこのユーマに。この子が駆けつけて倒したので」



「よかろう。ユーマ殿、何かあるか?」



「えっとね!…お姫様といっぱいお話ししたい!」



何とも子供らしいお願いだった。



「はっはっはっ!良かろう。フローラ」



「さぁ、ユーマ殿。妾の部屋に行くのじゃ!」



ユーマとセレーナはフローラの後をついて行った。



「でね!シャウがぎゅーって引っ張ってお魚が釣れたの!」



「ほう♪シャウは賢いのじゃな」



「がぅ♪」



ユーマはフローラの部屋に入ると早速最近の話しを始めた。



「それでね!ネズミさん達と一緒に焼いたの!」



「さぞ、美味しかったじゃろ?」



「うん!」



ユーマが嬉しそうに話すとフローラも楽しそうに聞いていた。



コンコン



「姫様、お食事の用意が出来ました」



「うむ、ご苦労」



フローラは侍女に礼を言うと椅子から立ち上がった。



「さて、食事の用意が出来たようだ。行くか?」



「ごはーん♪」



「すいません」



ユーマが飛び跳ねるとセレーナが謝った。



「よいよい。これくらい元気な方が良いからな」



「ありがとうございます」



「さて、食事に行こうかの」



フローラはユーマ達を連れだって食堂に向かった。



「おー!美味しそう!」



「こら、ユーマ」



「はっはっはっ!よいよい、子供はそれくらい元気な方が良い」



食堂に着くと国王が座っており、ユーマは料理を見てはしゃいだ。



「はい、シャウ、ネズミさん」



「がぅ♪」



『チュウ~♪』



ユーマは料理を切り分けるとシャウとネズミ達に分け与えた。



「いただきまーす!」



ユーマが食べ始めるとシャウとネズミ達も食べ始めた。



「ハグハグ♪美味しい~♪」



ユーマは美味しそうに料理を平らげた。



「ケプ♪美味しかったの~♪…ねむねむなの~…」



「もう」



ユーマはセレーナの膝の上に乗ると眠った。



『チュウ!』



「相変わらず仲が良いの」



「すいません」



姫様の前ではしたないと思ったセレーナだが、フローラは気にした素振りを見せなかった。



「今日は泊まってくとよい。誰か」



国王の恩情でセレーナとユーマは城に一泊していった。





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