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小さな僕は魔導機使い!?  作者: 猫丸
穏やかな日常
83/120

第83話

「ぽかぽかだね~♪」



「がぅ♪」



ある日、ユーマはシャウを背もたれにして日向ぼっこをしていた。



ピリリリ♪ピリリリ♪



「おー?電話~。はい、ユーマです!」



「(ユーマ殿!急いで魔導騎兵と一緒に城に来てくれ!このままでは城が墜ちる!)」



「うぇ!?わかったの!」



ユーマは急いで魔導騎兵の所に向かった。



「魔導騎兵!」



魔導騎兵は呼ばれるとしゃがんで手を伸ばした。



「がぅ!」



「わゎ!?待つですよ!」



ユーマがコックピットに乗るとシャウとファリーも慌てて乗り込んだ。



『チュウ~!』



いつの間に乗ったのかネズミ達も乗っていた。



「おー?キツい~…」



『チュウ…チュウ』



ネズミ達は順番に折り紙ポーチに入っていくとコックピットが広くなった。



「行くよ!魔導騎兵!」



魔導騎兵が走り出そうと立ち上がる瞬間…



「ハッ!」



セレーナが魔導騎兵の肩に登った。



「お姉ちゃん、凄い!」



ユーマは魔導騎兵を走らせながらセレーナをコックピットに導いた。



「ユーマ!勝手に出掛けちゃダメって言ってあるでしょ!」



「きんきゅうじたいなの!」



「どういう事?」



ユーマはお城で何かあったことを伝えた。



「城が墜ちる…そういったのね?」



「うん!」



「とりあえず急いだ方が良さそうね。ユーマ!」



ユーマは魔導騎兵を急がせた。



「おー…おー?お城から煙~」



「煙ですって?」



セレーナはモニターが拡大されると城の様子を見た。すると…



「何あれ…」



セレーナが呟くと城の影から巨大な蟻の化け物がたたずんでいた。



「おー?おっきな魔物~!?」



「ユーマ、何とか出来る?」



「がんばる~!」



ユーマは魔導騎兵を操って巨大な蟻の魔物に立ち向かった。



「この~!え~い!」



ユーマは必死に戦っていた。



「え~い!」



「ご主人様!頑張るですよ!」



「がぅ!」



ユーマが奮闘しているとファリー達も応援してきた。



「おー?武器なしはツラ~い」



ブン



するとモニターに何かが表示された。



「お!剣のマーク!」



ユーマが指名すると…



ガコン



右足のカバーが開き、中から剣が出てきた。魔導騎兵が剣を抜くと刀身が伸びた。



「お!がんばる~!」



今度はユーマが攻め立てていた。



「せーの!」



ザシュっと音がすると蟻の頭が落ち、巨大な蟻は動かなくなった。



「おー?たおせた~?」



「もう少し警戒しましょう」



セレーナの指示でユーマはある程度離れて待機した。



「お?王様だ~」



「ユーマ、話してくるから降ろしてくれる?」



「わかった~」



ユーマはコックピットを開けるとセレーナを手に乗せて下に降ろした。



「セレーナ殿、助かったぞ」



「お久しぶりです、陛下」



「よくぞ駆けつけてくれた。礼を言うぞ」



セレーナと国王は暫くの間話していた。



「お姉ちゃ~ん!降りていい~?」



「あ、忘れてた。いいわよ~!」



ユーマは魔導騎兵に降ろしてもらった。



「お~♪頑張った~♪」



「偉い偉い」



「えへへ♪」



セレーナに誉められたユーマは嬉しそうだった。



「よくやってくれた」



「ありがとう…ございます」



ユーマは国王に誉められたが回りに臣下の人達が居たので言葉使いに気をつけた。



「陛下、あの魔物はどうなさいますか?」



「そうじゃの…お主らが使わぬのなら我々が使うとしようかの。あの魔物の甲殻は固くて防具等に使えそうだからの」



「はい、構いません」



国王の提案にセレーナは了承した。






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