第80話
「ネズミさーん!」
『チュウ!』
「ネズミさん、また鉄鉱石を集めて欲しいの」
ユーマはネズミ達を集めると鉄鉱石を掘り起こすのを頼んでいた。
『チュウ~!』
ネズミ達は鉄鉱石を求めて洞窟に向かった。
「えっと…」
ユーマが暫し待つと…
『チュウ~!』
ネズミ達が鉄鉱石を抱えて戻って来た。
「お~♪ありがとー♪」
『チュウ~♪』
「ご飯にしよう!」
ユーマはネズミ達にご飯を用意した。
「オヤツの為なら、えーんやこーら!」
カンカン!
「ユーマ様?何をしてるんですか?」
ユーマが何かを作ってるとネネが近寄って来た。
「おー?お小遣い稼ぎ~」
ユーマは魔法剣と槍を打っていた。
「お小遣い稼ぎですか?」
「そう~……よし。終わった~」
ユーマは魔法の剣と槍を五本ずつ作り上げた。
「よーし!明日はお城だ~」
フローラに連絡を取り、城に行くことを伝えた。
「ぽかぽか~♪」
『マスター。もうすぐお城ですよ~♪』
「おー?突撃~♪」
ブレイドカノンは城の入口に降りた。
「通ってよし」
通行手形を見せて城の中に入った。
「あ、コラールさんだ~♪」
「これはユーマ殿、今日はどうされた?」
「あのね!剣とか持ってきたの!」
ユーマはコラールに来た理由を説明した。
「では、謁見の間に行こうか」
コラールに連れられて謁見の間に向かった。
「失礼します!」
「おぉ、コラールか」
「こんにちは~」
コラールの影からユーマも声をかけた。
「ユーマ殿か。どうしたのじゃ?」
「えっと…」
ユーマは辺りを見回して大丈夫なのを確認すると剣を出した。
「王様、前に約束した剣を持ってきたの」
「魔法剣か!?」
コラールは剣を受け取ると国王に渡した。
「前に持ってきてもらったやつと一緒だな。買い取りも同じだな」
「もう1つあるの~」
ユーマは魔導機のポーチから槍を出した。
「今度は槍か!?」
「ダメだった~?」
「そんな事ないぞ。持ってきてくれて感謝している」
コラールは槍を構えると…
「ハッ!」
槍を突くと突風がおきた。
「こちらは風属性か」
「工夫してみた~」
「こちらも買い取りは同じだな」
買い取り額を言うとコラールに持ってこさせようとしたが…
「じゃあ全部だすね~」
「なぬ?」
ユーマは残りの剣と槍を出した。
「こんなに作ったのか!?」
「おー?ダメ~?」
「いや、こちらとしては助かるが…」
流石の王様もどもった。
「どうされますか?」
「少し色を付けよう。金貨百十枚でどうじゃ?」
「ありがとー♪王様」
ユーマは喜んで承諾した。
「王様~」
「ん?どうした?」
「お姫様に会っても平気~?」
ユーマはフローラに会って大丈夫なのか聞いてみた。
「会ってやってくれるか?」
「では、私が案内します」
コラールに案内され、ユーマはフローラの部屋に向かった。




