第8話
「すいません、部屋空いてますか? 」
「おう、空いてるぞ」
宿屋に入ると気さくな主人が出迎え た。
「しばらく泊まりたいですけど」
「長期か?」
主人の質問にセレーナは慣れた様子 で答えた。
「二人部屋で1ヶ月でお願いします 」
「あいよ、なら銀貨15枚だ」
セレーナは金額を聞くとお金の入っ た袋を取り出した。
「はい、これで」
「1、2、3……15、確かに。 そうしたら部屋は二階の201を使 ってくれ。 風呂は夕方か夜にかけてやっている 。 食事は朝と夜に出している。 他にわからない事があったら聞いて くれ」
主人の説明を聞き終えるとセレーナ は荷物を持って部屋に移動した。
「ユーマ、行くよ」
「は~い♪」
ユーマもセレーナの後についてトコ トコと歩いていった。
「ここだね」
セレーナは部屋を見つけると中に入 り荷物を置くとベットに寝転がった 。
「お姉ちゃん大丈夫?」
「大丈夫だよ、今日は戦闘があった からちょっと疲れただけだから」
セレーナは起き上がりベットに座る と、近くまで来ていたユーマを抱っ こした。
「ご飯に行こうか?」
「行く~、お腹ペコペコ~!!」
セレーナは立ち上がると部屋を出て 食堂に向かった。