第74話
「風が気持ちいいね~」
『マスターとお出掛けは初めてですね~。さぁ頑張ってマスターを運びますよ~。それ~‼』
「わほ~‼」
ブレイドカノンがスピードアップするとユーマは楽しうにしていた。
「早い早い♪お!お城だ~‼」
『降りますね~』
ブレイドカノンは城の門の前に降りた。
「何奴!ん?お前はいつかコラール団長といた子供か」
「えっと、はい!」
ユーマは通行書を見せた。
「確かに、通ってよし」
ユーマはブレイドカノンと共に城の中に入った。
「えっと…たしかこっち~」
ユーマは記憶を頼りに謁見の間を目指した。
「ん?ユーマ殿?」
「あ、コラールさんだ~」
「どうしたのだ?一人のようだが」
コラールはユーマが一人で居るのを不思議に思った。
「王様に会いに来たの~」
「国王陛下に?なら案内しよう。約束はしてあるのかな?」
「うん、してある~」
コラールはユーマを連れて謁見の間に向かった。
「失礼します!」
謁見の間に辿り着くとコラールの後に続いて謁見の間に入った。
「どうしたコラール?ん?そこにいるのはユーマ殿ではないか」
「えっと、お久し振りです。国王陛下」
ユーマは膝を着くと挨拶をした。
「よいよい。今は誰も居らぬ、そんなに固くならなくてよいぞ。普通にしてなさい」
「えっと、ありがとうございます」
「それで今日はどうしたのじゃ?」
国王は我が子を見る感じで訪ねた。
「えっとね、王様にお願いがあるの」
「言ってみなさい」
「この剣を買い取って欲しいの」
ユーマは魔導機のポーチから魔法剣を出した。
「ふむ、コラール」
「ハッ!」
コラールが剣を受け取ると国王の下に持っていった。
「ふむ、普通の剣のようだが?町の武具屋で買い取って貰った方がいいのではないか?」
「違うの~。振ってみて~」
「コラール」
剣をコラールに渡すと、コラールは離れて剣を構えて振った。すると火が上がりコラールと国王が驚いた。
「これは魔法剣か!?」
「そう~。作ったの~」
「成る程、確かに魔法剣なら武具屋では買い取りが難しいだろう」
国王は再び剣を受け取ると見つめなおした。
「…よかろう、買い取ろう」
「わーい♪やった~♪」
「それでユーマ殿?一つ聞きたいのだが?」
国王は剣を見ながらユーマに訪ねた。
「先程作ったと言ったが、また作れるのか?」
「作れると思うよ~」
「ふむ、また出来たら持ってきてくれるか?」
「いいよ~」
ユーマが作れると言うと国王はまた魔法剣を収めて欲しいと頼んだ。
「さて、買い取り額は…そうだの、金貨十枚でどうだ?」
「そんなにいいの?」
「よいよい。魔法剣ならこれくらいの価値はあるしの。コラール」
国王はコラールにお金を取りに行かせた。
「ありがとうございます」
ユーマはペコリとおじぎした。
「父上~‼ユーマ殿が来てると聞いたのじゃ!」
「ここに居るぞ」
コラールが出てくと入れ違いでフローラ姫が入ってきた。
「お姫さまだ~」
「ユーマ殿!妾の部屋で外の話を聞かせてくれ!」
「行きなさい。コラールに後でお金を持って行かせよう」
国王は気をきかせてフローラに譲った。
「行くのじゃ!!」
「わゎ!?」
フローラはユーマの手を引いて部屋に向かった。
「陛下、戻りました。おや?ユーマ殿は?」
「フローラに連れてかれたよ」
「なるほど」
国王は再び剣を見た。
「魔法剣か…魔導機級の貴重品じゃな。しかも未使用…出来立てで量産可能…か」
「恐ろしいですね、子供の発想は」
「普通は思わんからな…魔法剣を作るなんてな」
ユーマの発想にどうやら驚いているようだ。
「コラール、この剣をお前に託す」
「宜しいのですか?」
コラールは剣を受け取ると国王に頭を下げた。




