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小さな僕は魔導機使い!?  作者: 猫丸
穏やかな日常
71/120

第71話



「らんらららん♪」



明くる日、ユーマは魔導騎兵の肩に乗って辺りを眺めていた。



「ユーマー!」



「あ、お姉ちゃんだ。魔導騎兵、降ろして~」



魔導騎兵はしゃがむとユーマを降ろした。



「お姉ちゃん、どうしたの?」



「町に行くけど、一緒に行く?」



「うん、行く~。魔導騎兵は待っててね~‼」



魔導騎兵が頷き、セレーナ達は近くの村に向かった。



「お~?今日は人がいっぱい~」



「どうやら行商か何か来てるみたいね」



「じゃあ手分けして買い物しようぜ」



アキナの提案により各々で買い物を始めた。



「いっぱいだね~」



「そうですね。ご主人様は何か買われるのですか?」



「なんか面白い物を探す~」



ユーマはユーマでファリーと露店商を見て回った。



「何かないかな~?」



ユーマは色んな物を眺めながら物色していると…



「お!本だ」



ユーマが手にとって中を見ると真っ白だった。



「お~?真っ白だ。お姉さん、この本は何?」



「あ~それ?何か変な本なのよね。何も書かれてないし、書こうとしても書けないから不気味なのよね」



「お~?これ幾らですか?」



ユーマは本が気になったのか値段を訪ねた。



「欲しいならあげるわよ。置物位にしか使えないから」



「わーい♪ありがとうございます」



ユーマは嬉しそうに露店を去った。



「ご主人様?良かったですか?そんな不気味な本を貰われて」



「えっとね」



ユーマはさっきの露店からだいぶ離れた事を確認してから答えた。



「これ魔導機だよ」



「ふぇ!?そうなんですか!」



「お~。ファリー、しー」



ファリーが驚いているとユーマは静かにするように言った。



「すいません」



「お姉ちゃん達を探そう‼」



ユーマ達はセレーナ達に合流する為探し始めた。



「お!エリシアさん発見~」



「あら?ユーマ君?どうしたんですの?」



買い物をしていたエリシアを見つけた。



「楽しんだからみんなを探してるの~」



「じゃあ一緒に探しましょうか♪」



「さがす~♪」



ユーマ達はセレーナ達を探し始めた。



「いーるかな?いないかな?」



ユーマが楽しそうにしているのをエリシアとファリーは後ろで眺めていた。



「ユーマ君は楽しそうですね」



「はい♪ご主人様が楽しそうにしているのを見ると嬉しいのです!」



「どうしたの?」



エリシアとファリーが話していると不思議そうにユーマが見上げてきた。



「なんでもありませんわ♪」



「そっか~♪」



ユーマは気にせず前を向きセレーナ達を探し始めた。



「あ~‼お姉ちゃ~ん!」



「わっと!どうしたの?」



「見つけた~」



ユーマはセレーナを見付けると抱きついた。



「がぅ~♪」



シャウもユーマにすり寄った。



「シャウ~♪」



わしゃわしゃっと撫でるとシャウは嬉しそうにしていた。



「私の方も買い物が終わったからセリー達を探しましょう」



「さがす~♪」



シャウに股がりセリーとアキナを探し始めた。



「いーるかな?いないかな?」



「テンションが高いけど何かあったの?」



「はいです!魔導機が手に入ったです」



ユーマのテンションの高さをファリーは説明していた。



「はぁ!?あの子は…魔導機にでも好かれてるのかしら」



「好かれる事は良いことです!」



「どうしたの~?」



セレーナとファリーが話しているとユーマが訪ねてきた。



「何でもないよ」



「そっか~…あ!アキナさーん!セリーさーん!」



「お!オチビ」



ユーマが視線を後ろから前に戻すとアキナとセリーを見つけた。



「皆さんも買い物が終わったんですね」



「えぇ。そろそろ村に戻りましょうか」



「おお!もどる~」



セレーナ達は村に戻っていった。





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