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第69話
「らんらららん♪」
ユーマ達が村に戻ってきて数日、穏やかに暮らしていた。
「釣れないな~」
「がぅ…」
晩御飯を釣っているユーマはつまらなそうにしているが…
ビチビチビチビチ!
魚を入れる入れ物には沢山の魚が詰まっていた。
「もう釣れそうにないし行こうか?」
「がぅ」
ユーマが諦めて竿を上げようとしたとき…
ピクン!
「お~!?」
「がぅ!」
竿がしなりユーマが川に引きずりこまれそうになったがシャウがユーマのベルトをくわえて踏ん張った。
「大物~!?」
「がふ!」
シャウはユーマを持ち上げるとそのまま引っ張り…
ザパァ!
ビチビチビチビチ!
釣り上げた。
「お~‼シャウ、凄い」
「がぅ!」
シャウは誇らしげに胸を張った。
「ネズミさ~ん!」
ドドドドドドドド!
『チュウ~‼』
ユーマが叫ぶとネズミ達がやって来た。
「ネズミさん、お願いします」
『チュチュウ、チュ、チュウ~‼』
ネズミ達は大物を持ち上げると村に向かった。
「シャウ、帰ろう」
「がぅ」
ユーマはシャウと歩いて帰った。




