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小さな僕は魔導機使い!?  作者: 猫丸
新たな旅立ち
61/120

61話



「ユーマ…いい?」



「うん!」



そして次の日、早朝にセレーナ達は旅立つ事にして村の入り口まで来ていた。



「元気にな」



「うん…うん!」



ユーマは見送りに来た老婆に約束通り笑顔で答えた。



「じゃあ…お元気で…」



「嬢ちゃん達もな」



セレーナ達は振り返らず旅だった。



「シャウ~!進め~!」



「がぅ!」



ユーマが笑っている姿に、辛い決断をさせてしまったセレーナ達は自分の不甲斐なさに奥歯を噛み締めていた。



「進め~!進め~!」



それでもユーマは笑顔を貫き目的地まで何事もなくたどり着いた。







「ふへぇ~。大きな湖だね~」



「名前は…レジアン湖ね」



「クリエイトハンマー?ここなの~?」



ユーマがクリエイトハンマーを出して訊ねた。



『おう!大将、湖の真ん中に島が見えるだろ?そこに入り口があるぜ』



「ふーん…どうやって?」



『大将なら飛んで行けるだろ?』



クリエイトハンマーが普通に答えた。



「私達はどうするのよ?」



『あ~…留守番?』



「え~!ボク一人で行くの~?」



不服そうにユーマが渋った。



『じゃあ大将?全員飛んで運べるか?』



「う~…シャウ位なら」



「…仕方ないわね。シャウ、ファリー?ユーマの護衛頼める?」



セレーナが問うと…



「がぅ!」



「はい!任せてください!」



シャウとファリーは引き受けた。



「お姉ちゃんは来ないの?」



「ユーマ?いい機会だから一人で冒険してみようか?」



「う~…わかった~…」



ユーマは渋々納得して島に向かった。







「よいしょっと」



ユーマは島に着くと入り口を探し回った。



「これ~?」



『そうだぜ、大将、気を付けてな?』



「お~!シャウ、ファリー行くよ~」



ユーマを先頭に初めてのお使い…もとい冒険が始まった。



「何もないね?」



ユーマはひたすら真っ直ぐな道を進んだ。



「本当にあってるんですか?」



『大将…壁に傷を付けてくれるか?』



「うん、えい」



ユーマが壁に傷を付けると…



『大将、進んで見てくれ』



「お~!」



再び歩を進めた。



「ふんふふふん♪あれ?」



ユーマが歩いていると壁に傷が付いた場所に戻って来た。



「どうなってるの~?」



『こいつは…魔法の通路だな』



「でも魔法が感じられないよ?」



ユーマの探知にも魔法は感じられなかった。



『大将、通路の壁を壊せるか?』



「おー!マジカルガンナー」



『炸裂弾で破壊するかね?』



ユーマはマジカルガンナーのアドバイスの通り炸裂弾をセットして構えた。



「全弾発射~!」



ドドドドドドン!



ズドン‼



ユーマが連射して同じ場所に炸裂弾を当てて爆発させた。



『随分荒っぽい来客者ですわね』



煙が晴れると祭壇のある部屋に場所が変わっていた。



「お~!新しい友達だ~!」



『友達?』



『久しぶりだな、スピアウィップ』



ユーマはクリエイトハンマーを取り出した。



『また随分と懐かしいですわね。貴方らしい来客の仕方ですわね』



『勝手にほざいてろ。大将、こいつがスピアウィップだ 』



「初めまして!ボク、ユーマ!」



ユーマは祭壇の中を覗くとスピアウィップに挨拶した。



『随分と丁寧なお子ですわね。初めまして、私はスピアウィップと申しますわ』



「一緒に来てくれる~?」



『随分と直球ですわね…ですがいいですわ。その素直さを信じましょう』



「わーい♪お友だちが増えた~!」



ユーマは嬉しそうに飛び跳ねて喜んだ。



『よろしく、主様』



「じゃあ外に出よう」



「はい、ご主人様♪」



ファリーはユーマの肩に座り一緒に地上に向かった。



「お帰り、ユーマ」



「ただいま~!」



「どうでしたか?」



セリーが訪ねるとユーマはスピアウィップを見せた。



「新しい友達~!」



「よく頑張ったね?爆発音が聞こえたときは心配したけど」



「まぁ無事に帰って来たんだし良いじゃねぇか」



無事にユーマが帰って来た事に安心して次の目的地を決めようとすると問題が起きた。



「ねぇスピアウィップ?次のお友だちの場所知らない?」



『お友だち?つまり魔導機を探しているとの事ですの?』



「うん!知らない?」



すると残念な答えが返ってきた。



『申し訳ありませんわ、主様。私は他の魔導機の場所を知らないですの』



「そうなの?」



『はい、お役に立てず申し訳ありませんわ』


スピアウィップがすまなそうにするが…



「気にしないで~。知らないのはしょうがないもん!」



ユーマは気にする素振りを見せなかった。



「お姉ちゃん、どうする~?」



「そうね…ユーマはどうしたい?」



「ボク?う~ん…お婆ちゃん達を助けたい!」



ユーマは魔導機が見付からないのなら廃村で会った老婆達を助けたいと思った。



「凄く大変だよ?魔導機を探すよりももっとね」



「皆でやれば大丈夫だよ~」



ユーマは皆でやると思っていたが…



「ユーマ?これは私達のわがままなのよ?アキナ達は一緒に出来ないよ」



「えっ…」



セレーナは一緒に出来ないと言った。しかし…



「何を今さら、水くさいぞセレーナ」



「そうです、一緒にやりましょう」



「わたくし達も一緒にやりますわ」



アキナ達も一緒にやると言い出した。



「みんな一緒?」



「そうですわ、ユーマ君♪」



「わーい♪一緒にできる~!」



ユーマも皆で出来ると分かると飛び跳ねて喜んだ。



「いいの?セリーは大丈夫なの?仕送りとか…」



「大丈夫ですよ。この前の収入で仕送りに目処がたったので」



セリーは大丈夫と答えセレーナもこれ以上は言わずに…



「わかった、なら皆でやりましょうか」



「お~!」



ユーマ達は買い出しをするため近くの町に向かった。


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