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小さな僕は魔導機使い!?  作者: 猫丸
新たな旅立ち
51/120

第51話


「ただいま~!」



そして暫しセリー達が談話しているとセレーナとユーマが帰って来た。



「お帰りなさい♪」



セリーに迎えられ、ユーマはシャウに向かって行った。



「シャウ~♪」



ユーマはそのままシャウに抱きついた。



「どうだった?ってのもおかしいか?」



「えぇ、無事引き出せたわよ」



ジャラっと袋を取り出した。



「では、エリシア様。買い物に行きましょう」



「その前に皆様にお願いがありますわ」



「何ですか?」



セレーナが問うと…



「私に様は要りませんわ。もう、皆様の仲間になるのですから」



「…わかりました。よろしく、エリシア」



様を要らないと言われ、打ち解け始めた気がした。



「まずは…服かしら?それと肌着も」



「自衛の為の武器も必要ですね」



「因みに予算は?」



アキナの問いにセレーナは…



「一応、金貨一枚かしら」



「じゃあ、最初は武器とかにしましょう」



セリーの提案で武具屋に行く事になった。



「お買いもの~♪お買いもの~♪」



「がぅ♪」



シャウに跨がり、ユーマ達は武具屋向かった。



「ここだな?ちわ~」



アキナは武具屋とわかると気さくに入った。



「あいよ。手入れかい?」



「レイピアなんて置いてますか?」



「おう!残ってるぞ」



店主が手慣れた感じで壁に飾っていたレイピアをカウンターに置いた。



「エリシア、どう?」



「ちょうどいい重さですわ♪」



「買うかい?」



店主の言葉にセレーナは頷き…



「いくら?」



「銀貨三十枚だ」



「まからない?」



セレーナは駄目もとで頼んでみた。



「他に扱ってる店はないぞ?」



「仕方ないわね」



セレーナは銀貨三十枚を払った。



「まいどあり!」



店主は銀貨を確認するとレイピアをエリシアに渡した。



「ありがとうございます」



「次は防具ね」



「嬢ちゃん達、防具も買うのかい?ならこれを持ってきな」



武器屋の店主は木札をセレーナに渡した。



「これは?」



「この先にうちと提携してる防具屋がある。それを持って行けば少しは安くしてくれるぞ」



「ありがとうございます♪」



セリーが代表して礼を言って店を出た。



「お買い物~!」



「がぅ!」



「離れないようにね~」



ユーマが先頭をシャウと一緒にいるとセレーナに離れないように注意された。



「はーい♪あ!あった!」



ユーマは防具屋を見付けるとドアの前でシャウから降りた。



「こんにちはー♪」



ユーマは元気よく店に入った。



「いらっしゃい。連れかい?」



店主はユーマを指差して後から来たセレーナに訪ねた。



「はい。女性用の防具はありますか?」



「当然。見ていきな」



店主の許可を貰いエリシアは幾つかを取っては戻しを繰り返した。



「こちらにしますわ」



エリシアは比較的軽めの防具を選んだ。



「あの、これを」



セリーは木札を見せた。



「はいよ、武具屋の紹介だな?銀貨四十枚だ」



「はい!」



ユーマはセレーナからお金を貰うと代わりに払った。



「まいどあり」



セレーナ達は店をあとにした。



「後は服ですわね」



「この先に確か有ったわよね?」



「はい。行きましょうか」



セレーナ達は服屋に向かった。



「シャウ~…」



「がぅ?」



「退屈だね~…」



店の入口でお座りしているシャウにユーマがつまらなそうに声をかけた。



『主よ』



「ん~?どうしたの~?」



『暇なら古道具屋に入って見てはどうだ?』



ユーマは服屋の隣にある古道具屋を見た。



「ん~…入ってみる~」



ユーマは古道具屋に入って行った。




「何かないかな~?」



ユーマは古道具屋に入ると棚を眺めていた。すると…



「あれ~?」



棚を見ていると万能折り紙の束が置かれていた。



『旦那旦那』ボソボソ



「なに~?」



『戦力増加の為に買って貰えやせんか?』



チュウ太が服の裏から訴えてきた。



「わかった~」ボソボソ



ユーマは折り紙の束を持って店主のもとに行き折り紙を購入した。



「仲間が増えた~」



早速チュウ太は折り紙をネズミに変えてユーマの足下に集合させた。その数、五十匹。



「ユーマ?」



「ぴゃい!?」



背後で声の低いセレーナの声が聞こえてきた。



「な、何で怒ってるの、お、お姉ちゃん?」



「お店の前に居ないから探したのよ?」



「あ…」



ユーマはすっかりお店の前に居るように言われた事を忘れていた。



「お姉ちゃん、ごめんなさい」



「心配したんだからね?」



セレーナも怒鳴らず、優しく言い聞かせた。



「ユーマ君はネズミさんを出して何をしていたのですか?」



「えっとね~、売ってたの!」



「売ってた?」



セレーナが聞き返すとマジカルガンナーが代わりに答えた。



『そこの古道具屋に万能折り紙が売っていたのだよ』



「折り紙が?そんな偶然に?」



『工場の近くだ。拾われていてもおかしくない』



マジカルガンナーの言葉にセレーナ達も納得した。



「じゃあ皆、入って~」



『チュウ』



折り紙ネズミはユーマが差し出した折り紙ポーチに順番に入っていった。



「一度宿屋に行くか?」



「わたくしなら大丈夫ですわ。出立しましょう」



「わかった。行きましょう」



セレーナ達は荷物を持つと旅路にでた。



「お姉ちゃん」



「ん?どうしたの?」



「僕ね、思い付いた事があるの」



ユーマはおもむろに何かを言い始めた。



「何を?」



「折り紙でお馬さん作ったら旅路が速くなると思うんだ」



「あ…なるほど。それはいい考えね…チュウ太?」



セレーナはシャウの背中でファリーといたチュウ太に訪ねてみた。



『可能でさ~。問題ありやせん』



「お願い出来る?」



『あいさ~』



チュウ太は折り紙ネズミを元に戻すと、今度は馬の形にして具現化しユーマ以外の分を作った。



「これは便利ね。ユーマはどうする?」



「がぅ!」



シャウは伏せるとユーマに背中に乗るように促した。



「シャウがご主人様は自分にって言ってます」



「わかった~!僕はシャウに乗る~」



ユーマがシャウに乗ると嬉しそうにシャウは立ち上がった。



『ふむ、これなら予定より早く着けるのではないか?』



「そうですね。セレーナさん、どうですか?」



「そうね…このペースなら二三日は短縮出来そうね」



セレーナは頭の中で計算すると旅の計画を修正した。



「シャウ~?重くない?」



「がぅ!」



「大丈夫って言ってます」



ユーマはシャウが大丈夫か心配したがシャウは元気に答えて見せた。



「エリシアは大丈夫か?」



「えぇ。乗馬位はたしなみですわ」



エリシアとアキナも大丈夫そうだった。


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