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第5話
「ありがとうございました」
「礼を言いたいのはこっちだ」
町に着くとセレーナとユーマは馬車 から降り、男性と別れた。
「先にギルドに行くけどいい?」
「いいよ~」
セレーナはユーマを連れてギルドに 向かった。 その際ユーマは荷物に乗らず、セレ ーナに抱き抱えられて向かった。
「ギルドは…」
「お姉ちゃん、あそこは~?」
ユーマが指差す方を見るとギルドの 看板がかかっていた。
「アレだね。ありがとうユーマ」
セレーナはユーマを撫でるとギルド に入った。 中は八割が男性で残りが女性だった 。 セレーナは気にする事なくカウンタ ーに向かった。
「いらっしゃいませ、ご用件は?」
「依頼を見たいんですけど」
セレーナは受付に簡潔に答えた。
「ランクは幾つになさいますか?」
「BからAで」
するとセレーナの言葉に周りの喧騒 が止んだ。