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小さな僕は魔導機使い!?  作者: 猫丸
新たな旅立ち
47/120

第47話


「大丈夫ですか?」



「え、えぇ!大丈夫ですわ」



放心していた貴族のご令嬢も現状にやっとついてきた。



「お姉ちゃ~ん!僕、頑張った~!」



「よく言われたこと出来たね。偉い偉い♪」



「わーい♪褒められた~!」



セレーナに褒められたユーマはその場で飛び跳ねて喜んだ。



「貴女達は?」



「フリーのハンターです。偶々居合わせました」



「感謝します。助かりましたわ」



貴族が礼を言うと…



「お姉さんは町から来たの?」



「来たと言うより連れてこられたですわ」



「こら、ユーマ?」



ユーマにセレーナが軽く注意した。



「あの、よろしければ町の入り口まで護衛しますが?」



「お願いしますわ、出来れば町の中までお願いしたいのですけど?」



「すいません。私達は町に入れないのです」



セリーの申し出にご令嬢が町の中まで護衛をお願いしてきたがセレーナがやんわりと断った。



「あら?どうしてですの?」



「あのね~、ワガママな人が来てるせいで僕達は町に入れてもらえないの~!」



「わぁ~!?オチビ!」



アキナが慌ててユーマの口を塞いだが…



「ん?あぁ!私達が来たせいで町が規制されているのですわね!」



「すいません!とんだご無礼を!」



「いえ、謝罪するのはこちらの方ですわ。私達のせいで貴女達は町に入れずにこの様な場所で夜を明かしていたのでしょ?」



笑顔で許された。



「そう言えばまだ自己紹介をしていませんでしたわね。私はエリシア・ファル・レオニスですわ」



スカートをつまんで軽くお辞儀をして自己紹介をされた。



「では、エリシア様。町まで護衛致します」



セレーナを先頭にして町に向かい町まで後少しの所で前から自警団らしき人達がやって来た。



「エリシア!」



「お父様!」



自警団の中央に馬に乗った年輩の貴族がエリシアを見付けると名を呼び、エリシアも相手が父とわかると駆け寄った。



「賊とは違うようだが念のため詰所に来てもらうぞ」



自警団のリーダーらしき人がセレーナにそう言うと…

 


「お待ちなさい。その方々は私を救ってくれたのですわよ?それを疑うとは何事ですの?」



「い、いえ!我々は念のために…」



「私の言葉を信じられないと?」



エリシアが若干怒った口調で言うと…



「し、失礼しました!」



自警団のリーダーはセレーナに謝り連行を取り止めた。



「娘が世話になったようだ。礼をしたいので付いてきてもらえぬか?」



「僕達、町に入れないの~」



「だぁ~!?オチビ!」



再びユーマは口を抑えられた。



「お父様、この方々は私達のせいで町に入れなかったようですの」



「どういう事だ?」



「私達が町に滞在しているせいで町へ入るのに規制をひかれたようですの」



エリシアは簡潔に事の顛末を話した。



「そうか…私達のせいで迷惑をかけたようだな」



「い、いえ!お気になさらずに!」



セリーが慌てて返事をした。



「この者達は私の客人だ、よいな?」



「ハッ!」



自警団のリーダーは敬礼し貴族の宿舎までセレーナ達を誘導し、セレーナ達は貴族の宿舎に入っていった。


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