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小さな僕は魔導機使い!?  作者: 猫丸
新たな旅立ち
45/120

第45話


「あむ♪甘~い♪シャウも食べる?」



「がぅ♪」



あの後、セレーナ達は近くの森を通っていた。そしてユーマは荷物の上で木に生えてる木の実を採って食べていた。


  

「みんなにも~」



ユーマは木の実を採ると皆に投げた。



「サンキュー、オチビ」



「ありがとうございます、ユーマ君」



アキナとセリーも礼を言って食べた。



「日がくれてきたわね。そろそろ今日の休む場所を探しましょ」



『ならアッシにお任せくだせ~。折り紙ネズミ』



チュウ太が声をかけるとユーマのポーチの中から折り紙ネズミが数匹出てきた。



『よし、行け!』



各自、色んな方向に駆け出して行った。



『少々お待ちくだせ~。今偵察に行かせたのですぐに休める場所が見つかりや…ん?お嬢、この先に良さげな場所がありやす』



「取り合えず行ってみましょう」



『ご案内しやす』


 

チュウ太を先導にセレーナ達は休める場所に向かった。



『こちらになりやす』



チュウ太が案内したのは見渡しやすい場所だった。



「ユーマ、どう?」



「この辺に魔物はいないよ~」



「なら安心ね」



セレーナが荷物を下ろすとユーマも飛び降り、アキナ達も荷物を下ろした。



『ほいっと』



チュウ太は各折り紙ネズミに火起こし、水汲み、食料探しを命じた。



「意外と便利だな?」



「そうね、意外と」



『何か酷い言われような気がするっす…』



何とも扱いが微妙なチュウ太だった。



「シャウ、ご飯~!」



「がぅ♪」



ユーマは荷物から干し肉を出してシャウに与えた。



『旦那、木の実もいかがっすか?』



チュウ太は折り紙ネズミに探させた木の実をユーマに進めた。 



『毒物はありやせんでした』



「ホントだ~。チュウ太スゴ~イ」



『アッシだってやる時はやりますよ!』



チュウ太は誇らしげに胸を張った。



「ほら、ユーマも食べちゃいなさい」



「はーい。あむあむあむ♪」



ユーマは用意されたパンと干し肉を交互に食べて時折ファリーにも分けながら仲良く食べていた。



「セレーナさん、後どれくらいで次の町ですか?」



「恐らく明日には着ける予定よ」



「アー、町に着いたら酒を飲みて~!」



セレーナ達は明日の相談をしながら町に着いたら何をするかの話で会話が弾んだ。



「シャウ~!ゴォゴォ~!」



「がぅ♪」



次の日、町に向かう中、ユーマはシャウに跨がり先導していた。



「ユーマ君は楽しそうですね」



「ペットなんて初めてだから嬉しいみたい」



「シャウはシャドウパンサーの中でも賢い方なんですよ」



セレーナの言葉にファリーがシャウの頭の良さをアピールした。



「そういや、アタシ等の言うことわかってるもんな」



「どうしたの~?」 



「何でもないよ。ユーマ、シャウから落ちないようにね」



セレーナはユーマが楽しめるようにあえて何も言わず楽しませる事にした。



「お~!シャウ~!ススメ~!」



「がぅ!」



仲の良い主従だった。


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