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第4話
「ハァ!!セィ!!タァ!!」
女性は走りながらゴブリンを次々と 切り伏せていき…
「デャァ!!」
四匹いたゴブリンを瞬く間に倒した 。
「みなさん大丈夫ですか?」
カチンと剣をしまうと女性は馬車に 向かって声をかけた。
「あ、アンタは」
「私はセレーナ、フリーのハンター です」
セレーナは自己紹介すると荷物とユ ーマに近付いた。
「お姉ちゃん♪」
「大丈夫だった?」
セレーナはユーマの頭を撫でると、 ユーマが座っている荷物を背負った 。
「では、私たちはこれで」
セレーナ達が去ろうとすると男性が 声をかけた。
「町まで行くんだろ?助けてくれた 礼に乗っていかないか?」
「どうするユーマ?」
セレーナはユーマの言葉を待った。
「僕はいいよ~」
「では甘えさせてもらいます」
二人は荷物を乗せて、馬車に乗った 。
「気にするな、むしろ礼を言いたい のはこっちなんだから。 じゃあ、いくからしっかり捕まって てくれ」
セレーナ達が馬車乗ったのを確認す ると馬車は町に向かって走りだした 。