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小さな僕は魔導機使い!?  作者: 猫丸
新たな仲間
38/120

第38話


「外だ~!」



遺跡から出るとユーマが嬉しそうに体を伸ばした。



「後は町に戻るだけ…」



「お姉ちゃん!」



「どうし…!出てきなさい!居るのは分かってるのよ!」



町に戻るだけに思えたがユーマが杖を構えたの見たセレーナは自身も剣を構えた。 



「チッ。感のいいガキだな」



木の影からギルドキラーが現れた。



「待ち伏せて不意打ちかの?」



ギルドマスター達も武器を構えた。



「これだけ広ければ俺のテリトリーだ!」



「クッ!?」



ガキィン!



姿が消えたと思った瞬間ギルドキラーはギルドマスターに斬りかかった。



「随分と速いの?」



「デャァ!」 



セレーナが斬りかかったがギルドキラーは素早く避けた。



「随分と速いな」



「恐らく魔導機を使ってると思います。普通の人の動きではありません」



アキナとセリーも慎重に分析していた。



「だったら!ユーマ!スピードフォーメーション!」



「わかった~!風よ!彼の者達に風の加護を!アクセル!」



「デャァ!」



ガキィン!



ユーマが魔法を使うとセレーナのスピードが上がった。



「厄介なガキだな!」



「させねぇよ!」



セレーナだけスピードが上がったと思っていたギルドキラーはアキナ達のスピードが上がっていることに驚いた。



「何てガキだ!?ここにいる全員に魔法をかけたのか!?」



「余所見とは余裕じゃの?」



ズドン!



ギルドキラーは咄嗟に下がると自分がいた場所に大剣がやって来た。



「チッ」



ギルドキラーは逃げようと試みるが…



「逃がさないもん!魔法の鎖よ!彼の者を捕らえよ!マジカルチェーン!」



ユーマが魔法陣を出し杖で叩くと魔法で出来たチェーンが幾つも現れギルドキラーに襲いかかった。



「何だこれは!?」



「二度も言わせるな。余所見と余裕じゃな!」



ザシュ!



ギルドキラーがマジカルチェーンに気を逸らされている間にギルドマスターが近寄り切り捨てた。



「グァ!?」



背中を斬られたギルドキラーはそのまま地面に倒れマジカルチェーンで拘束された。



「死んだのか?」



「なに、暫く動けんように斬っただけじゃ」



するとギルドマスターはギルドキラーの体を漁った。



「ふむ、どうやらあの動きはこの魔導機のおかげのようじゃな」



ギルドマスターはネックレスを外して立ち上がった。



「ギルドのお爺ちゃん?それも魔導機だよ?」



「お爺ちゃ!?まぁいいわい、どれじゃ?」



ユーマが指差した物を見ると腕輪だった。



「これもか。坊主、他にあるか?」



「うんとね…ないかな」



「そうか、見落とす所じゃった。感謝するぞ」



ガシガシとユーマの頭をギルドマスターは撫でた。



「あぅ~!?」



「町に戻りますか?」



「そうじゃな。こ奴も連れてかねばならんしな」



ギルドマスターは気絶したギルドキラー肩に担ぎ上げ…



「がぅ」



「僕も疲れた~」



ユーマもシャウに乗った。



「大丈夫ですかご主人様?」



ファリーはシャウの頭に座りユーマを心配した。



「ちょっと魔力使い過ぎてお腹減った~」



「どれ、お主等のおかげてギルドキラーを捕獲出来たのじゃ。飯位ワシが奢ろう」



「ご飯!」



「がぅ!」



ギルドマスターの発言にユーマとシャウが反応した。



「あの~…割り勘で」



「気にするでない。こう見えて結構稼いでおるんじゃ、気にせずともよい」



「ご飯♪ご飯♪」



ユーマのテンションはMAXだった。



「ほれ、行くぞ」



ギルドマスターは気にせず歩き始め町に戻った。




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