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小さな僕は魔導機使い!?  作者: 猫丸
新たな仲間
36/120

第36話


「!お姉ちゃん!」



「な、何!?」



次の日の朝、ユーマが突然起きてセレーナを起こした。



「下から凄い黒い気配を感じるよ!」



「下の階から?魔物?」



ユーマはすると首を降った。



「違うよ、もっと下から」



「もっと下?地下?遺跡!」



セレーナも何かに気付いた。



「ユーマ!すぐに着替えて!」



「うん!」



二人は着替えるとギルドに急いで向かった。



「ギルドマスターに面会を!」



「お、お約束はされていますか?」



セレーナの迫力に思わず受付嬢は引いた。



「緊急よ!はい!」



バン!とセレーナはライセンスを出した。



「っ!はい!少々お待ち下さい!」



Aランクのライセンスと分かるとすぐに職員はギルドマスターの所に向かった。



「ユーマ、黒い気配は消えてない?」



「うん、まだ感じるよ!」



「お待たせしました。どうぞ!」



セレーナ達はギルド長の部屋に通された。



「どうしたんじゃ?朝から騒々しい」



「ギルドマスター!地下にギルドキラーらしき気配をユーマが捉えました」



「なんじゃと?」



ギルドマスターも態度を一変させた。



「朝、ユーマが地下から黒い気配を感じたんです。そして今も…」



「感じる~」



「まさか、もう遺跡に入られたとは…」



ギルドマスターもこの事態は想定してなかったらしい。



「すぐにハンターを!」



「無理じゃ。ギルドキラーと対等に戦える者なぞワシ位しか…そうじゃ!お主等もこい!」



「…わかりました。ユーマ、行ける?」



セレーナはユーマを見て確認した。



「大丈夫~!今ファリーにアキナさん達を連れてきてもらうね」



「時間が惜しい!途中で合流するぞ!」



ギルドマスターも自分の武器を持つと部屋を出てセレーナ達も続いた。



「ファリーに町の出口に向かってって頼んだ~」



「よくやった坊主!」



セレーナに抱えられたユーマはギルドマスターに落ち合う場所を伝えた。



「セレーナ!」



「ご主人様!」



すると着く前にアキナ達が合流してきた。



「がぅ!」



「シャウ、ユーマをお願い」



セレーナはユーマをシャウの背中に乗せ自分も走る事に専念した。



「大体の話はご主人様を通して聞いていました。皆さんにも伝えてあるです!」



「話が早くて助かる!皆の力を借りるぞ!」



ギルドマスターを先頭に遺跡に向かった。



「ここじゃ」



町から少し離れた場所に遺跡の入口が隠されていた。



「坊主、どうじゃ?」



「うん、さっきより感じるよ」



「ここから先は何があるか分からん。慎重に行くぞ」



ギルドマスターが進もうとすると…



「だめ!」



ユーマが慌てて止めた。



「坊主?どうしたんじゃ?」



「えぃ!」



ユーマが近くに落ちていた枝を投げると…



カラカラカラン



枝が細切れになった。



「なんじゃと!?」



「見えないかも知れないけど魔法の刃が無数にあるよ!」



「マスター、ご存じでは?」



セリーが訪ねると…



「知ってたら進まんわい」



ギルドマスターも知らない様子だった。



「困ったわね…これじゃ進むのが難しいわね」



「お姉ちゃん、見えるようにする?」



「出来る?」



セレーナはユーマに魔法の刃が見えるように出来るか頼んで見た。



「うん!えっと…見えざる物よ姿を現せ、インボディメント!」



すると見えなかった魔法の刃がセレーナ達にも見えるようになった。



「随分と丁寧に作ってくれたものじゃ」



「とにかく急ぎましょう」



セレーナ達は慎重に奥へ進んで行った。



「でもギルドキラーの狙いは何でしょうか?」



「恐らく魔導機じゃろうな。運が良ければ相当な物が手に入るしの」



「そんなに魔導機って凄いのか?」



魔導機を知らないアキナにとっては理解出来なかった。



「それこそ物によっては一攫千金も狙えるからね」



「へぇ」



「説明は後じゃ急ぐぞ!」



セレーナ達は遺跡の地下を進んで行った。


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