第25話
「う~ん」
「どうだオチビ?」
ユーマが棚をゆっくり見てるが中々見付からないらしい。
アキナも手伝えればいいのだが、生憎アキナは魔法を使えない。
ユーマに任せる以外方法がないのである。
しかしここでユーマに動きがあった。棚にある一つを凝視しているのである。
「何かあったのか?」
「アキナさん、これ持ってて」
ユーマはアキナに棚にある一つを持ってもらうと違う商品を見始めた。
「これって魔導機って奴なのか?」
「そうだよ♪」
何とも軽い感じで答えるユーマである。
本来なら驚いてもおかしくない品物が見付かったのに、ユーマはそこらで見つけたような感じで答えた。
普通なら魔導機が見付かったら貴重な品物と思うのが当たり前だ。
しかしユーマにとってはそこらへんにあるお菓子と同じ感覚なのである。
子供であるユーマにとってはどんなに貴重な品物でも自分が興味をもたなければ只のガラクタと一緒である。
「う~ん、後はないかな~」
ユーマは棚を一通り見終わるとアキナと一緒に店主の所に品物を持っていった。
「何か良いものはあったか?」
「うん♪これください!」
アキナがカウンターに品物を置くと店主は少し驚いた様子でユーマを見た。
「坊主…これが何か分かるのか?」
「うん♪」
何とも軽い感じで答えるユーマであった。
「これを見分ける事が出来る者がいるとは思わなかったわい。ましてやこんな小さな子供に見分けられるとは……坊主?何者だ?」
「はい♪」
するとユーマはライセンスを店主に見せた。
「ハンターじゃと?坊主、戦士か?魔法使いか?」
「魔法使いだよ~」
あっさりと答えるとアキナが少し慌てた。
「おいオチビ!?いいのか?そんな簡単にライセンス見せて」
「あ!!」
ユーマも忘れていたらしい。
セレーナにライセンスは人に簡単に見せるなと念を押されていた事を今思い出したようだ。




