第22話
「じゃあ少し打ち合わせしましょうか」
「そうだな」
セレーナとアキナも席に座り、ユーマも食べるのを辞め話を聞く体制になった。
「相手はゴーストタイプ、遠近共に攻撃出来る万能タイプの可能性がある」
「アタシが相手をしてた時は近接だけだった」
アキナの情報も有用である。
只でさえ情報が少ないのだ。少しでも何か弱点があればと話していく。
「となると遠距離は苦手かそれとも、使う必要がなかったか…」
「アタシは遠距離は使えないから何とも言えないけど」
得意か不得意かで戦い方も変わってくる。
得意ならユーマに補助を優先してもらい、不得意ならユーマに魔法メインに戦ってもらう。
しかし保険もかけておきたい。万が一に供え何かゴーストタイプに効く魔導機がほしい。
「何かゴーストタイプに効く魔導機がほしいわね」
「魔導機?」
アキナは知らない様子だった。
「魔法が使えないなら知らないのも無理よね。魔導機ってのは古代文明で作られた魔法の道具よ。古代文明については分かる?」
「悪い、さっぱり」
自分の無知が恥ずかしいのか頭をかきながらアキナは下を向いた。
「古代文明は私達が産まれる何百、何千年も前に栄えた時代よ。今よりも遥かに高い技術が当たり前だった。だけどその技術が高すぎて争いがおきて滅んだ文明の事よ」
「へぇ~、物知りだな」
セレーナの知識に少し驚いた様子でアキナは見ていた。
「続けるわよ?それで魔導機ってのは古代文明で作られた魔法の道具で、今では作る事の出来ない道具なの。今では何処かの遺跡で時々眠っているの」
「でもそんな古い物が使えるのか?」
もっともな意見にセレーナはわかっていたのか簡単に答えた。
「そこが魔導機の凄い所。今でも使い方さえ分かれば使用は可能よ」
「でも、そんな遺跡はこの辺にはないぜ?それに時間もないし」
アキナの言う通りである。討伐の依頼は本来早急に行う依頼である。万が一モンスターが暴れたりしたら被害は広がる一方である。
「そうね、ねぇアキナ?この辺で骨董品がある店しらない?」
「二三件知ってるけど」
アキナは自分が知っている店を教えるとセレーナは考えこんだ。




