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小さな僕は魔導機使い!?  作者: 猫丸
厄介事
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第21話

「落ち着いた?」



「はい、すいませんでした」



流石に堪忍袋が切れたセレーナはアキナの頭に拳骨をしアキナを引き離した。

アキナもその時に酔いが一気に冷め頭にタンコブを作りながらもセレーナの前で正座していた。



「とにかく私達は受けないからね?」



「そこを何とか!報酬もでるし」



しかし諦めきれないのかアキナはしつこく粘った。



「報酬ね…、どれくらい?」



「金貨1枚と銀貨20枚」



「そんなに!?」



破格な依頼量である。だがそれと同時に不自然すぎる。

報酬が多すぎるのである。

Bランクなら銀貨50枚程度でAランクが金貨1枚程度になる。



「依頼内容は?」



「未確認のモンスター討伐、三人での依頼遂行とする。依頼ランクはAランクとする」



やはり討伐の依頼であった。人数制限までされての依頼をするのは初めてである。

ましてや一人がCランクでは危険になりやすい。

ユーマと二人なら慣れているから緊急でも対応しやすい。

しかしそこに初対面に近い人物と組むのは良くない。

どうしたものかと悩んでいたセレーナはアキナを見た。



「指示にはしたがう!足手纏いにならないようにするから!」



仮にもハンター。良く分かっていると思う。自身が足手纏いになるとわかるのは自分の技量を分かっている証である。

中には自分の技量が分からず調子にのる者がいるがアキナは違うらしい。

これなら最悪な事態は回避出来るかもしれないが、もう一つ問題がある。



「ユーマ、前衛が二人になっても大丈夫?」



「う~ん…タイミングを合わせれば何とか出来るよ♪」



ユーマの方も問題は何とかなるようだ。

実際にユーマの魔法が当たったら冗談では済まない。

それこそ命に関わる事になりかねない。



「…良し、なら引き受けましょう」



「ほんとか!?」



しかしここでセレーナもアキナに追い打ちをかけた。



「依頼金の分配は80、40ね?」



「ちょっ!?それはねーだろ!!」



流石にアキナも分配には納得がいかないみたいだかセレーナは更に追い打ちをかけた。



「そう?一人が40ずつ。丁度いいじゃない」



「うっ!?オチビの分を考えて無かった」



アキナは分配が半々になると考えていたが甘い考えだった。

まさかユーマの分まで取られるとは思わなかった。



「嫌ならいいわよ?断るから♪」



「だぁ~!!それでいい!!その代わりちゃんと受けてくれ」



結局アキナが折れてセレーナの言い分で事は決まった。








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