第16話
「待ってユーマ!」
気配に向かっていると段々とユーマ の飛行速度が上がっていった。
「なんだろう?変な感じ…人?うう ん、違う。側にいるモンスターが変 ?そっか!!」
「どうしたの、ユーマ!」
ユーマが感じていた違和感の正体が わかったのか、ユーマが説明を始め た。
「お姉ちゃんあのね?さっきからモ ンスターの気配があったんだけどね 、そのモンスターの気配がおかしい の!」
「気配が?」
セレーナの疑問にユーマが続きを話 始めた。
「うん、この辺のモンスターの中で も強い気配!でもね?こんな所にい るのおかしい!」
「それは強すぎるって事?」
ユーマの説明にセレーナが答えを出 した。
「うん」
「この辺にいるのはせいぜいCランク …それより強い…Bランク?でもそん な依頼出てなかったし」
セレーナもギルドでの依頼書を見た がそんな依頼出てなかった。 がしかしセレーナはそこで気付いた 。
「私、Cランクの依頼書しか見てなか った…」
無理もない。ギルドでは自身の身を 心配され見せてもらっていなかった 。 こんな事になるなら、やはり最初か らライセンスを出した方がよかった 。
「!我が身を守る盾、シールド!!」
突然ユーマが杖から降りると詠唱し シールドを張った。
「なに!?」
セレーナも急いで剣を抜き攻撃がき た方を見た。 すると前方にモンスターが立ってお りまるで死神の様な姿をしていた。
「見たことないけど、ゴーストタイ プ?でもこんな場所に?」
明るい場所にモンスターがいるのは おかしくない。 だが幽霊の様な姿をしたモンスター がこんな森の中に出て来るのは普通 はありえない。
「お姉ちゃん!!アイツの足下!」
ユーマが指差した所に女性が倒れて いた。




