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小さな僕は魔導機使い!?  作者: 猫丸
路銀稼ぎ
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第15話

「ハァ!」


セレーナはユーマの側でウルフを倒 しながらユーマの詠唱を補助してい た。


「風よ、切り裂く刃となり敵を切り 裂け。エアスラッシュ!」


慣れているのかユーマはセレーナに 守ってもらいつつ、自身もウルフの 攻撃を避けて魔法の詠唱を済ませる とウルフに向かって魔法を放ってい た。 そして数が半分位になるとウルフ達 に変化が起き出した。


「あ!逃げた!!」


「ユーマ!」


ウルフ達は危険を感知して逃げ出し た。しかしここで逃がすと不味いと 思いセレーナはユーマに合図を出し た。


「火よ、彼の者を貫く矢となれ。フ ァイヤーアロー!!」


ファイヤーアローがウルフ達に当り 討伐は成功した。 しかしセレーナはまだ警戒しながら ユーマに尋ねた。


「ユーマ、近くに何かいる?」


「う~ん、少し離れているけどこっ ちに来る様子はないよ~」


セレーナは剣をしまうと、念のため 直ぐに抜ける様にしていた。


「よいしょっと♪」


ユーマも杖に腰掛けると杖が浮かび ふわふわとセレーナの周りを飛んで いた。


「森を出たら降りるんだよ?」


「はーい♪」


セレーナが歩き出しユーマも後を追 った。


「あ♪」


ユーマは浮かびながら木々の合間を 見ていると木の実を見つけ、魔法で 毒がないのを確認するとセレーナの 分も持って降りてきた。


「お姉ちゃん、はい♪」


「ありがとうユーマ」


セレーナもユーマから木の実を貰う とそのまま食べた。 シャリっと音がして、中から甘い味 がした。 これは美味しいと思い何個か持ち帰 ろうと思った時、不意にユーマから 声がでた。


「う~ん…」


「どうしたの?」


ユーマが複雑な表情をしていた。


「あのね?さっきからモンスターの 気配を感知してたんだけどね、別の 所で誰か戦ってるみたい」


このような場所でハンター同士が会 うのは良く有ることである。 だがユーマが気にするのは珍しい事 でセレーナも少し気になった。


「何か気になるの?」


「う~んとね、多分人だと思うんだ けどね、段々気配が弱くなってる」


こういう仕事柄、ハンターが亡くな るのは少なからずおきる問題である 。


「ほっとけないの?」


「う~ん」


ユーマもハンターである。こういう 事は教えて有るため不用意に関わろ うとはしない。 だがユーマは気になった為にもんも んとしていた。


「ちょっと行ってみようか、ユーマ がそこまで気になるのもちょっと引 っ掛かるし」


「うん♪」


セレーナの提案で様子を見に行く事 になりユーマも先導して森の中を再 び入って、その場所に向かった。








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