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第13話
「これとこれと、後それも下さい」
「はい、銅貨25枚になります」
セレーナは市場で傷薬、地図等を買 っていた。
「すいません、これで」
「銀貨1枚ですね、銅貨75枚のお 返しになります」
支払いを済ませるとセレーナはユー マを探し始めた。
「お姉ちゃん♪」
「良いものあった?」
探し始めて直ぐにユーマが抱き着い てきた。
「あっちでね、飴があった♪」
「はいはい、じゃあ、飴を買ったら 宿屋に帰ろうね」
自分の手を引くユーマに付いていき 、露店の前に着くとユーマは立ち止 まった。
「飴下さ~い♪」
「おやおや、可愛いお客さんだね。 ほら好きなのお取り」
露店の老婆はユーマが取りやすい位 置に飴が入った箱を下げた。
「え~と……これ!」
ユーマは箱から飴を出すと老婆に見 せた。
「はいよ、銅貨1枚だよ」
「はい」
セレーナは老婆に銅貨1枚を払いユ ーマを見ると、食べていい?と目で 訴えていた。
「食べていいよ」
「いただきま~す♪」
セレーナから許しを貰うとユーマは 嬉しそうに飴をなめ始めた。
「さあ、帰ろう」
セレーナがユーマの手と繋ぎ仲良く 宿屋に戻った。




