第108話
「どうぞなの~!」
「ユーマ様、今のうちにお食事を済ませて下さい」
「わかったの~」
ユーマは自分の食事…刺身定食を持って席に座って食べ始めた。
「「……」」
するとお客さんの行商のおじさんが声をかけてきた。
「なぁ坊主?それなんだ?」
「お?ボクの賄い~」
「そうじゃなくて料理の名前だよ」
苦笑しながら行商は聞いてきた。
「刺身定食なの~」
「刺身定食?」
「あのね~、お魚を炙って生焼けを楽しむの~」
ユーマはわかりやすく説明していた。
「…ゴク。美味いのか?」
「美味しいの~♪」
「一口くれ」
ユーマは一口あげた。
「ぬお!?ツーンってするな!?」
「通の食べ方なの~」
「そっちの白いのは何だ?」
行商は今度はお米について聞いてきた。
「これはお米っていうご飯なの~。お刺身と一緒に食べると美味しいの~」
「くれ!」
「お~?これはボクの賄いなの~」
行商はユーマの食事を狙ってきた。
「一口でいいからよ」
「一口だけなの」
ユーマは一口あげた。
「うめえ!」
行商はユーマの食事に視線を移した。
「もうダメなの!」
「お客だぜ?」
「お~、今度作っておくの」
ユーマは今度作ることを約束した。
「頼むぜ!」
行商は諦めてくれ、ユーマは食事を無事に終えた。
「オニギリ~?ってなに~?」
『オニギリと言うのはお米を握り塩を振って食べるお弁当…携帯食ですわ』
「へ~。携帯食か~」
十日後、スピアウィップはユーマの屋台でお弁当を出してみてわと提案していた。
「でもお塩は高いよ?それにお米だけだと味気ないの」
『中身に魚を焼いた切り身を入れれば解決ですわ』
「お~!?スピアウィップ凄いの!」
ユーマはスピアウィップをほめちぎった。
『大した事ではありませんわ』
「早速試すの~!」
ユーマはナナとネネに考えを伝えて準備に取りかかった。
「おう!坊主来たぞ!刺身定食頼むぜ」
常連の行商のおじさんがやってきた。
「刺身定食、お待たせなの~」
「これよこれ!ん?なあ坊主?お弁当始めました!って何だ?」
「新しい携帯食なの~」
ユーマは早速宣伝を開始した。
「どんなのだ?」
「お米を握って中にお魚の焼いた具材を入れてある携帯食なの」
「味は?」
行商が訪ねると…
「ボクは美味しかったの~」
「なら、お弁当ってのを一つ頼むわ」
「今日中に食べてなの」
ユーマは注意事項を伝え、オニギリ弁当を準備して帰りに渡した。




